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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2009年12月議会 亀井あつし議員の一般質問・答弁

    [2009.12.22] -[議会活動]

    1.  府営門真団地建替えについて

         (1)消防署、公園、バスターミナル、駐車場など公共施設について

         (2)公共交通網の充実について

    2.  歴史的景観の保全について

         (1)北島町の水郷の面影が残る水路整備について

     

     

    府営門真団地建替え問題について

     府営門真団地建替え問題についてお尋ねします。今後の門真の「まちづくり」にとって門真団地の建替えは大きな問題です。大阪府に今後の予定を問い合わせたところ、「2029年ごろに事業を終わらせたい」との事でした。

    「府営門真団地建替基本構想」が、大阪府住宅まちづくり部住宅経営室より今年3月に発表され、9月27日、団地住民を対象に建替え説明会を開催。10月15日までに入居者調査を提出、その後、入居希望者数の集約結果に基づき何階建ての住宅をどのように配置するかを決める基本計画に入る。門真市の要望や地元住民の声などもこの基本計画の段階で具体的に反映させると聞いております。

    同基本構想の「今後の検討」には、どのように建物を配置するかを示す住棟配置・施設配置のなかで、住棟配置、公共施設、活用用地の3項目の検討課題が示されていました。

    まず、住棟配置で、「周辺地域の住環境にも配慮した計画とする必要がある」、公共施設などには、「門真市より要望の出ている、消防署・幼稚園・保育所・バスターミナルといった公共施設に関し、整備時期、敷地規模及び配置の調整や、敷地の譲渡もしくは使用に係わる調整などを行う必要がある。また、他の要望に関しても、開発協議などにおいて、門真市との調整を行う必要がある」。活用用地に、「建替え後の門真住宅など周辺の町並みと一体感のあるまちづくりを目指す必要がある」と記述されていました。

    平成20年に「府営門真団地建替え検討会」が立ち上げられ、これまでに5回検討会が開催、本年327日の検討会で、門真市が大阪府に提出した「『府営門真団地建替えに伴う行政課題』に対する大阪府の回答」が大阪府より提示されています。

    そこで、どのような回答が大阪府より示されたのかお聞かせください。また、327日以降、府と基本計画策定にあたって消防署・公園・バスターミナル・自転車駐車場などについて、どのような協議が行われたのか、どれくらいの協議をする会議が開催されたのか、次回の協議はいつ頃の予定かも併せてお聞かせください。

    なお、住棟配置をするに当たっては、周辺住民への配慮、具体的には、電波障害、日照権、ビル風問題、車の流れをはじめ歩道整備などの交通安全対策、また、建替えに伴う工事車両、騒音、粉塵などの対策を十分に行うことについて市より申し入れることを要望しておきます。

     

    【答弁】総合政策部長

    府営門真団地の建替えについてであります。

     平成21年3月に大阪府において「大阪府営門真住宅建替基本構想」が策定され、併せて「府営門真住宅建替えに伴う行政課題」に対する大阪府の回答が提示されました。

      その内容につきましては、「消防署・バスターミナル・公園などといった公共施設等の整備については、可能な限り市の希望に沿ったものとなるよう協議を行っていく」また、「団地のコミュニティーの活性化のため、高齢者世帯や若年世帯をはじめコミュニティーバランスに配慮した募集に努める」などといった内容でありました。

     また、回答後の府との協議につきましては、4月に基本構想、及び府の回答内容について検討会を開催し、その後は、随時、建替えの進捗状況に応じて府・市ともに連絡を密に行い、11月に現状報告等の会議を行いました。次回の府との会議は来年1月早々を予定いたしております。

     今後におきましても、この基本構想をもとに建替えに向け基本計画、基本設計へと進んでまいりますが、各段階において、府営門真住宅の建替えは本市の南部地域におけるまちづくりに大きな影響を及ぼすことから、引き続き地元市として要望を行ってまいりたいと考えております。

     

    交通網の充実について

    2点目は、先に述べた、門真団地建替えに伴うバスターミナルに関連して、市域南東部の公共交通網の充実についてお尋ねします。

    現在、門真団地バス停から、京阪大和田、古川橋駅、守口市の各駅、地下鉄 門真南駅行きがあり京阪電車、大阪市営地下鉄へのバス路線はあります。しかし、門真団地バス停からJR学園都市線の駅へのバス路線はありません。

    今回、一般質問をするに当たって、千石東町と江端町との境目から京阪大和田駅までとJR住道駅までの距離を測って見ました。すると、約500メートル~600メートル住道駅のほうが近いことがわかりました。東江端町や岸和田のみなさんの場合もっと差があることは間違いありません。

    また、交通費の点でも、JR住道駅を利用する方がメリットがあります。例えば、大阪駅までの料金は、JR住道駅からですと210円ですが、京阪電車を利用すると、420円かかります。

    時間的には、乗り換えも見込んで、JR住道駅から快速に乗ると大阪駅まで、約21分、京阪大和田駅から区間急行に乗ると大阪駅まで約27分です。

    そこで提案ですが、JR学園都市線の住道駅と門真団地、岸和田方面を巡回するバス路線を大東市とバス会社と連携して開設することはできないでしょうか。

    5次総合計画の中に、都市間連携の強化、行政区域を越えた広域的な連携と記述されています。この立場から見ても具体化をはかるべきと考えます。

     

    【答弁】

    公共交通網の充実についてであります。

    府営門真住宅の建替えを好機ととらえ、公共交通の充実により、通勤や通学にもしっかりと対応できる公共交通網の整備を図るべく、今年5月に、都市政策課、企画課、及びバス会社との間で、「門真市公共交通体系にかかる路線バス再編等意見交換会」を設置しており、具体的改善へむけた企画・実施内容の検討や情報交換等を行っております。

    現段階の意見交換会では、市内全般の交通網についての議論が中心でありますが、本市南東地域に在住の市民の中には、JR学研都市線の住道駅を利用される方も多いという現状もあることから、引き続き、最寄の鉄道駅舎へのアプローチも含め、地域の実情に合った交通体系のあり方について、意見交換会を通じ、調査・検討を進めていきたいと考えております。

     

     

    歴史的景観の保全について質問

    歴史的景観の保全、北島町の水郷の面影が残る水路整備についてお尋ねします。

    今回私が、保全を求めているのは、北島自治会館を東側に入った所にある舟溜りと「北島用悪水碑設置功労者の彰徳碑」から水路を北上した箇所であります。

    同地域は、水郷の面影を残した貴重な所ですが、最近、これまでに増して古い民家が建替えられたり、駐車場になったり、建売住宅に変わるなど、ドンドンと昔ながらの景観が失われてきています。

    以前は、先に述べた「舟溜り」には、湧き水があって沢蟹も生息していたそうです。「北島用悪水碑設置功労者の彰徳碑(しょうとくひ)」には、大水が出ると古川よりも水位が低く、いつまでたっても水が引かない状態を解決する為に明治10年に今の村長にあたる戸長であった浜田嘉作氏を先頭に窮状を訴え5年後にようやく樋門の改修が実現した事が記述されています。同碑は、戸長の功績を称え戸長宅の側に村民感謝の記念として立てられたと門真町史に紹介されています。尚、「悪水」とは、排水のことであります。

    また、舟溜り(ふなだまり)を北に行くと、舟の行き来を妨げない為の工夫がされた立派な石造りの太鼓橋、その端にヒナダがあります。

    失われつつある門真の歴史を後世に伝えていくべきと考えますが、市の考え方をお聞かせください。

     

    【答弁】都市建設部長

    北島町の水郷の面影が残る水路整備についてであります。

     古来より、門真市を含む淀川低地帯は、たびたび洪水に襲われた歴史を持つ水害常襲地であり、人々は、排水路を通し段蔵を築くなどして洪水に対処すると共に、低湿地を生かしたレンコン栽培を行い、縦横に走る水路を舟運に利用するなど、水と共に生活してきたことが、本市の貴重な歴史的景観を構成していると門真市史にも記されているところであります。

     北島地区におきましても、水路にヒナダがつくられ独特の景観を有しており、市民の日々の生活に密着し、欠くべからざるものとして利用されてまいったところではありますが、近年、当地区におきましても他地区と同様に急激な市街化によりまして、水路水質の汚濁が顕著なものとなっております。

     このことから、現在、北島地区におきましては、平成19年度から公共下水道の整備を鋭意進めているところであります。

     公共下水道整備により、水路への家庭雑排水の流入を解消し、水質の向上を図ったのちは、門真市水路整備全体計画並びに門真市水路整備調整会議設置要綱の主旨に基づき、市事業並びに市民の要望による事業におきましても公民協働を基軸とし、地元住民の代表、水利権者等及び本市担当課等で構成する水路整備景観会議を設置し、将来の北島地区における水路整備計画を策定してまいりたいと考えております。