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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2009年12月議会 福田英彦議員の一般質問・答弁

    [2009.12.22] -[議会活動]

    1.学校適正配置について

    (1) 1中・6中の統合について

    (2) 北小学校の浜町中央小学校への統合について

    (3) 旧中央小学校の解体撤去について

      まず、1中・6中の統合についてです。

    今回の学校統合は、2012年(平成24年)4月開校目指し、PFI方式で整備するもので、731日に入札公告され、1030日に入札参加者の提案が受け付けられ、入札参加者についても公表されています。

    入札公告では、要求水準書が公表されています。どのような学校をつくっていくのかを文章で表したものです。要求水準書案は5月に公表され、その後地元への説明会等を経て決定されていますが、この決定にあたって案から要望が等具体的にどのように反映されたのかまず答弁を求めます。

    この要求水準書に基づいて、具体的な設計についてはPFI事業者の提案によるもので、その内容について地域や保護者、学校現場等の意見が反映されるのかどうかが危惧されるところです。要求水準書を見ても、設計段階で地域や保護者、学校現場の意見を反映させる場を持つことについては一切求められていません。あるのは「市民への説明業務」という項で「設計内容について、市民に広く説明し、理解を得るための説明会を開催すること」とあるだけで、決まったことの説明だけが求められています。

    これまでの説明では、設計段階でも要望等は盛り込むことができるというものでしたが、どのような過程を経て盛り込むこととしているのか、それはPFI事業者にどのように求めていくのか、答弁を求めます。

    次に、今後の生徒数の推移の中で、要求水準書に示されている教室で足りるのかどうかについてです。

    過日、学校適正配置実施方針が一部変更されました。北小学校を門真小学校と浜町中央小学校に統合するものから、北小学校を浜町中央小学校に統合するというもので、児童数の推計が予想よりも上回り、教室数が足らなくなったことから、同じ増築をするのなら、要望のあった北小学校すべてを浜町中央小学校に統合し、統合中学校に通えるようするもので、そのために7教室とエレベーターを3億円余りかけて増築するというものです。

    このことから、当初の予定よりも統合中学校に通う生徒が増え、推計以上に増えた児童も合わせると、要求水準書が求めている普通教室18教室などの数が足りるのかどうか危惧されるところです。

    9月議会の建設文教常任委員会でもこの問題についてただしましたが、影響ないとの答弁でした。そこで、20124月統合後の生徒数をどのように推計しているのか。修正された統合後の推計と18教室で足りるというこという根拠について答弁を求めます。

    次に事業者の選定についてです。選定にあたっては明確な選定基準とそれを公正に実施する選定委員会が必要です。この点で、どのような選定基準、選定委員会の構成となっているのか答弁を求めます。

    次に市の関与についてです。統合中学校の建設、維持管理等をPFI事業者が行うわけですが、事業者任せにすることなく、きちっとチェックすることが必要です。今後どのように関与していくのか、事業者に指摘されての要求水準書をはじめとした訂正に次ぐ訂正に、チェックするにおいて十分な体制となっているかについても危惧されるところです。合わせて明確な答弁を求めます。

     

        次に、北小学校の浜町中央小学校への統合についてです。

    この問題については、適正配置実施方針が一部変更され、当初門真小学校と浜町中央小学校に統合することから、北小学校すべてを浜町中央小学校に統合することになったことは先ほども触れたところですが、この決定以降、当該地域での説明会がもたれ、様々な意見が出されたと聞いています。

    北小学校は、昭和37年開校され、間もなく開校50年を迎えようとしている歴史と伝統を持つ学校です。地域や保護者の皆さんにとってこの統合問題は大変重大な問題となっています。

    この説明会はどのような目的で開催されたのか。どのような説明を行ったのか。そこで出された意見はどのようなものだったのか。意見についての回答、今後この問題について市としてどのように進めていこうとしているのかあわせて答弁を求めます。

    実施方針の一部変更によって、現在の1中・6中校区の生徒が統合中学校に通うこととなります。当初の実施方針では統合中学校の開校時に小学校の分離統合を行うことが混乱もなく、合理的だとの考え方も成り立ちましたが、実施方針が変更された今、統合中学校開校時に小学校を統合しないといけない理由は何一つ無くなりました。

    拙速に統合を進めるのではなく、地域や保護者の方々の意見をよく聞く中で統合の時期の変更も含めて検討すべきだと考えますが、見解を求めます。

     

    次に、旧中央小学校の解体撤去についてです。

    この工事については、すでに入札が124日に行われ、業者が決定されているところです。

    撤去にあたっては様々な配慮を要します。

    撤去工事での周辺建物へ及ぼす影響への対応、解体工事の手法、6中の通学路になっていることや門真中央線が隣接していることから、交通・安全対策、アスベストをはじめとした廃棄物への対応などどのように行うのか答弁を求めます。

    また、具体的な対応については、周辺の住民の皆さんに十分説明し、危惧される問題について対応することが重要です。今後説明会等も行われることと思いますが、今後の対応について答弁を求めます。

     

    【答弁】学校教育部長

    1中・6中の統合について

    本年5月に要求水準書(案)を公表した後、地域の意見を取り入れるべく、1中・6中の校区自治会及び中学校・小学校PTAの代表の方々に説明会を行い、事業に対する要望等を募ってまいったところであります。

    その中で、学校入口の位置や北側住民への配慮などの意見を基に、要求水準書を取りまとめ入札公告を実施いたしております。

    今後、地域や保護者・学校現場の意見の反映につきましては、PFI事業者との契約後、その提案内容を基に設計説明会等の機会を設け、統合校整備への意見反映を検討すべく取り組んでまいります。

    今年度51日の児童・生徒数を基にした統合中学校の生徒数の推計につきましては、平成24年度、3学年あわせて生徒数620人、17学級、平成25年度が573人、16学級、平成26年度が527人、15学級、平成27年度が517人、15学級と見込んでおり、現在計画中の普通学級18学級で対応できると考えています。

    事業者の選定につきましては、入札公告にあたり、提案に対する審査の項目とその配点を公表するとともに、建築・経済・契約の専門家である外部識者4名と職員1名で構成する選定委員会において、落札者決定基準に基づき透明性、公平性を確保し、PFI事業者を決定することになります。

    市の関与につきましては、今後、PFI事業者との契約にあたりまして、法務・建築・財務の専門アドバイザーの協力を得て慎重に進めてまいります。また、契約後は、建設部局、契約部局などと連携を図り、全庁的な体制の下で、統合校の整備に向けPFI事業者との調整を行ってまいります。

    なお、訂正が危惧されるとのことにつきましては、一部単純間違いによる訂正がありますものの、PFI事業を進める上で、応募企業グループとの質疑回答の積み重ねが、事業の共通理解を得るために必要不可欠な手続きであると考えておりますのでよろしくご理解お願いします。

     

    北小学校の浜町中央小学校への統合について

     議員お尋ねの説明会については、北小学校保護者、校区住民の皆様を対象に北小学校の統合に関する説明会として、この1128日に実施いたしました。

     説明会の内容といたしましては、門真市学校適正配置審議会第3次答申のうち、統合新中学校校区内の小学校再編、すなわち、北小学校の浜町中央小学校派の統合についてのこれまでの経緯及び教育委員会としての考え方、さらに、北小学校については、平成24331日をもって閉校とし、同年41日より、浜町中央小学校に統合する実施方針について説明いたしました。

     当日約60名の参加があり、参加された方々からは、通学路の安全対策、統合後の学校名、また北小学校を残してほしい等のご意見を頂戴いたしました。

     教育委員会として、今後も説明会を実施すること、本日頂戴したご意見については、持ち帰り再度説明させていただくことを述べ終了いたしました。

     教育委員会といたしましては、引き続き保護者、地域のご意見をお聞きする場を設けるとともに、円滑な統合に向け、準備を進めてまいりたいと考えております。

     また、実施時期については、予定通り統合新中学校開校に合わせた実施と考えており、新中学校開校を契機として、新中学校と校区にある2小学校が密接に連携し、学力向上を含め、地域の信頼を得る学校づくりを進めてまいりたいと考えております。

     

    旧中央小学校の解体撤去について

    撤去工事での周辺建物へ及ぼす影響の対応については、工事に伴う建物への影響を把握するため、工事に先立ち周辺建物事前調査を実施しております。

    解体工事の方法につきましては、大型圧搾機と手ばらしを併用し、騒音の低減を図ります。また、騒音及び塵埃対策として解体建物の周囲には建物の高さまで防音パネル、敷地の周囲には高さ3メートルの養生シート張りを行い、解体に際しましては塵埃対策として散水をしながら作業を進めてまいります。

    工事中の安全対策につきましては、工事車両の出入り口となります門真中央線にはガードマンを配置し歩行者及び車両の誘導を行います。

    また、第6中学校の生徒の通学経路でもありますので学校長に生徒への指導をお願いしております。解体に伴う発生材につきましては、建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律に基づく分解解体を行い、石綿スレート波板などのアスベスト成形板につきましてはできる限り原型で取り外し、再資源材料、産業廃棄物等法律に基づき適正に処理を行います。

    周辺住民の皆さんには、工事中は何かとご迷惑をおかけすることと思いますが、細心の注意を払いながら工事を進めてまいります。

    敷地周辺の住民の皆さんには、個別に訪問を行い「工事のお知らせ」を配布し説明を行っております。

    今後の対応につきましては、地元自治会や住民の方から要望があれば、再度説明に伺うようにいたします。

     

    【再質問】

    16中の統合問題では、統合時に620人、17学級と推計していることが明らかとなりました。幸福・中町の街づくりや不況の中での私立中学校への進学者の減少、新しい統合中学校の建設での他市・他校区からの転入などの要素を考えると、普通教室18教室では足らなくなるという危惧をいっそう強めるものであったことを指摘します。

    北小学校の統合問題では、説明会の中で通学路の安全対策、統合後の学校名、北小学校を残してほしい等の意見が出されていることが明らかとなり、期限を切ることなく、拙速に進めることなく対応していくことが重要であと考えます。にもかかわらず、「予定通り」との答弁でした。平成244月統合にこだわる明確な根拠について再度答弁を求めます。

    【答弁】学校教育部長

     先ほども述べましたとおり、教育委員会といたしましては、平成24年度4月の新中学校の開校にあわせ、統合する予定で進めてまいりたいと考えております。