[2023.12.14] -[議会活動]
1,南東地域まちづくりについて
◎南東地域まちづくり基本構想について
本年第2回定例会の一般質問で、門真団地建替えに伴う余剰地と北島西・北地区のまちづくりについて質問させていただきました。その時の質疑では「北島西・北地区のまちづくりと門真団地建替えによる余剰地活用を一体的に捉えて、一体的なまちづくりを実現するため、これまでの大阪府営門真住宅まちづくり構想を見直し、南東地域にふさわしいまちづくり基本構想素案の策定を目的として南東地域まちづくり推進会議を設置し、今後の南東地域まちづくり基本構想策定についてのとりくみが述べられていました。
その後9月には「南東地域まちづくり基本構想」が完成していますが、改めて基本構想の策定に至る経過について答弁を求めます。
また、門真市南東地域まちづくり基本構想の策定過程で行われた説明会や、パブリックコメントでも出されていた問題ですが、南東地域の北島地区に「門真の原風景」を残すことについては、門真市がしっかりと「門真の原風景を残す」という姿勢を示すことと共に、営農者と今後の展望を拓くとりくみを進める中で、地権者合意で進めていくことが求められると考えますが、答弁を求めます。
◎市有地活用の検討内容について
12月議会の総務建設常任委員会では、市有地活用方針についての質疑がありました。市有地活用方針の策定過程と議論の内容について答弁を求めます。
また、現在の門真市民プラザ内の各施設や南部市民センター、地域高齢者交流サロンを砂子小学校校舎に移転させるなどの内容も示されていましたが、改めて策定過程の経過と検討内容について答弁を求めます。
また、砂子小学校校舎に周辺施設をに集約していくことがすすめられようとしているのですが、これまでの砂子小学校校舎の防災拠点としての機能は今後も維持させることが重要ではないかと考えますが、どのように考えているのか答弁を求めます。
◎市民の意見がどのように反映されているのかについて
まちづくりには市民の意見が反映されることが、重要と考えます。
そこで質問ですが、今回の市有地活用では、市民プラザや各施設の移転が示されていることから、関係団体・利用者の声は、パブリックコメントではなく、説明会を開くなど各団体の意向把握に努めるべきではありませんか。答弁を求めます。
今後においても拙速に事業を進めるのではなく、市民の意見が反映されともにまちづくりを進めていくことが求められていると考えますが、どのように考えているのか答弁を求めます。
(答弁・都市政策課・地域整備課)
豊北議員のご質問のうち、一部につきまして私よりご答弁申し上げます。
南東地域まちづくりについてであります。
南東地域まちづくり基本構想につきましては、本年4月に北島西・北地区と門真住宅建替えに伴う余剰地を一体的に捉えたまちづくりを検討することを目的に門真市南東地域まちづくり推進会議を設置し、計4回の会議を開き基本構想案を作成した後、7月の地元説明会、8月のパブリックコメントを経て、9月に策定に至ったものであります。
次に、「門真の原風景」を残すことにつきましては、都市計画マスタープランや地権者等の意向を踏まえた上で、農地等の土地利用を希望される地権者につきましては、集約・再配置するなど、生産緑地として農地の保全に努めてまいりたいと考えております。
次に、市有地活用の検討内容についてであります。
市有地活用方針の策定過程につきましては、基本構想の実現に向け、北島西・北周辺地区の土地区画整理事業を推進するにあたり、事業区域内の市有地の活用方針を定める必要があるため、市有地活用検討会議を本年9月に設置し、計3回の会議を経て11月に市有地活用方針を取り纏めたところであります。
検討会議における議論の内容につきましては、基本構想における課題を踏まえた土地利用・機能配置の考え方、それらに基づく土地利用計画(案)及び各ゾーン内における敷地規模や導入機能並びに都市計画に関することなどであります。
(答弁・企画課、危機管理)
豊北議員のご質問のうち、一部につきまして私よりご答弁申し上げます。
南東地域まちづくりについてであります。
まず、北島西・北周辺地区土地区画整理事業における市有地活用方針も踏まえた公共施設の再編につきましては、公共施設等マネジメント戦略会議においてまちづくりの動き等も踏まえながら検討しており、門真市民プラザのうち、生涯学習センター、青少年活動センター、市民公益活動支援センター、図書館分館と、比較的距離の近い南部市民センター、地域高齢者交流サロンを砂子小学校校舎へ集約し、こども発達支援センターを南部市民センター跡地を活用して整備することを検討しております。
また、砂子小学校の防災拠点としての機能については、現在、本市地域防災計画に定める指定避難所としていることから、今後の公共施設の再編に伴う施設の状況なども踏まえながら、同校の廃校後も指定避難所として継続することの必要性について検討してまいります。
次に、市民プラザの再編に伴い、市民や利用者団体の意向把握に市民の意見がどのように反映されているのかにつきましては、砂子小学校区の各自治会長の皆様に、検討内容の説明を行い、ご意見を頂きながら進めてまいりたいと考えております。
その後、市民プラザの再編も含めた公共施設再編計画案につきまして、パブリックコメントを通じてご意見を募集し、策定してまいりたいと考えております。
今後のまちづくりにおける市民意見の反映につきましては、各種事業を展開する中で、市民へのアンケート調査、附属機関の市民委員からのご意見、パブリックコメントの実施など、政策形成過程において引き続き、市民の方などから多様なご意見をいただいてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
(再質問)
市有地活用の検討内容については、実にたくさんの公共施設を砂子小学校校舎へ集約される内容になっていて、驚いています。
市民プラザ内での現在の施設だけでなく、なぜ南部市民センターや地域高齢者交流サロンまで一つに集約するのか、その理由について答弁を求めます。
また、南部市民センターは住民票の写しなどの証明書の発行などの市民サービスコーナーや多目的ホール、会議室、料理室、和室、図書室などがありますが、このような様々な機能はどのように確保されるのか、市民サービスは後退することはないのか、この点について答弁を求めます。
(再質問への答弁・企画課)
豊北議員の再質問につきまして、私よりご答弁申し上げます。
南東地域まちづくりについてであります。
南部市民センターや地域高齢者交流サロンを集約する理由につきましては、令和4年第4回定例会において、門真住宅余剰地を市民プラザの機能とその周辺公共施設を再編する用地として検討することも有地と答弁しており、公共施設等総合管理計画における公共施設等マネジメントの基本方針、公共施設等マネジメント戦略会議等での議論も踏まえ、砂子小学校校舎への集約化を検討しているものであります。
南部市民センターの各種機能の確保及び市民サービスの質の確保につきましては、現在検討中の公共施設等再編計画案においては、専用室の集約及び多目的室化を進めること、また、南部市民サービスコーナーの機能について砂子小学校校舎に集約することを検討しており、市民の方が活動できる場等については一定確保できるものと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
(要望)
南部市民センターの各種機能については、専用室の集約及び多目的室化を進めること、また、南部市民サービスコーナーの機能については砂子小学校校舎に集約することを検討しており、市民の方が活動できる場等については一定確保できるものと考えているとの事でしたが、是非とも、市民サービスが後退しないように重ねて要望しておきます。
2,公共交通の充実について
◎門真南ルートワゴン型バスを市役所まで延長することについて
まず、はじめに門真南ルートワゴン型バスを市役所まで延長することについてです。
門真市は、2011年12月から運行していた市役所と市南部地域を結ぶ「コミュニティバス」を本年3月末を持って廃止しましたが、議会からは昨年12月に「門真市南部地域における交通インフラの確保を求める決議」が出され全会一致で議決され改善が求められていました。こうしたことから、今年度9月から門真南ルートワゴン型バス社会実験運行事業が始められるようになったと認識しています。しかし、運行範囲は南部地域だけにとどまり163号線以北には運行されていないことから、市役所まで運行してほしいという多くの市民の方からの声を受け、日本共産党市委員会と一緒に党議員団も「コミュニティバス廃止後の『門真南ルートワゴン型バス』を市役所まで運行することを求める要望書」の署名に取り組みました。11月28日には、わずか2か月の短期間でしたが600名の署名が集まり、その署名を添えて要望書を市長あてに提出させていただいたところです。そこで質問ですが、
① なぜ、現在のルートとしたのか、どのような会議で決定されたのかについて
②市に寄せられた市民からの声はどのようなものか、どのように把握されているのかについて
③市民の切実な要望を受け、早急に市役所まで延長すべきと考えるが市の考えについて答弁を求めます。
◎京阪バスの減便による影響について
次に京阪バスの減便による影響についてです。
本年11月1日に、京阪バス株式会社がホームページ上等で突然「一般バスの廃止について」を公表しました。
それによると、本市域では、12月16日より京阪大和田駅から南野口を経由し門真団地までの1号、大和田駅から岸和田を経由し門真団地を経て御領・江端・岸和田を経由し大和田駅まで巡回する2号 、大和田駅から岸和田・門真団地を経由し門真車庫までの2Aの三つのルートを再編統合した系統を新設し、巣本から下馬伏間の(巣本・四宮住宅前・岸和田・下馬伏)を廃止する内容となっています。
四宮住宅前から利用している人は「大和田駅にある病院までこれからどうしていったらいいのか」「仕事で門真団地から岸和田方面に行っていたが、歩いて行くとなると一時間はかかる」など京阪バスの減便によって困るという様々な声を聴いています。
このように今回の京阪バス株式会社のバスの減便によって、病院、仕事、様々な生活の中で利用していた市民にとって、特に高齢者にとっては外出も困難になり切実な問題となっています。そこで質問ですが、①市として、減便された地域の市民の状況をどのように把握されているのか、
② 市としても早急に対策を考えるべきと考えますが現時点でどのように考えているのか答弁を求めます。
◎まちづくりと公共交通の充実について
次にまちづくりと公共交通の充実についてです。
先ほども述べましたように、今、本市では社会実験中「門真南ルートワゴン型バス」を市役所まで延長することなど改善が求められていることや、京阪バスの再編統合という新たな状況の下で、ますます門真市が公的責任を果たし、市民の交通経路を確保することが求められています。
門真市の南部地域は、北島西・北地区と門真住宅建替えに伴う余剰地活用を区画整理事業ですすめる考えを示し、新たなまちづくりが進められている中においては、交通需要も更に高まっていきます。
また、今すすめられている 2026年(令和8年)4月開校予定の門真第4中学校区での義務教育学校の整備にもふさわしく、安心して子育てができるまちづくりが進めば、更に交通需要が高まります。
大規模商業施設の影響も考慮するならば、門真市の南部地域と各鉄道駅や市役所、公共施設等を結ぶ公共交通機関の充実が強く求められています。
近隣市でもコミュニティバスなど市内の公共施設を結ぶバスを運行している市もあります。本市のまちづくりと共に、人口減少が続いている本市にとっては、定住者の増加を図るためにも、将来的に本市もバスの運行について主体となってしっかりと取組んでいくべきではないでしょうか。答弁を求めます。
(答弁・地域整備課)
豊北議員のご質問につきまして私よりご答弁申し上げます。
公共交通の充実についてであります。
ワゴン型バスを市役所まで延長することについてでありますが、現在のルートは、コミュニティバスの廃止に伴い、その代替として、舟田町を起点として、大阪メトロ門真南駅へ向かう路線の構築を目指し、地域公共交通会議での議論を経て、社会実験を実施しております。
市役所へは直接向かう手段が無いものの、京阪バスが、最寄りの京阪古川橋駅まで運行しており、廃止前のコミュニティバスの利用状況を鑑み、当面は代替できるものと考えておりますが、路線バスの利用状況等、今後の動向を注視して参ります。
次に、京阪バスの減便による影響についてであります。
京阪バス株式会社の公表により、困惑されている方の声をお聞きしております。また、バス路線の統廃合により、生活利便施設へのアクセス性の低下が明らかであることから、現在、乗合タクシーの運行区域の拡大について、地域公共交通会議に諮るべく検討を進めているところであります。
次に、まちづくりと公共交通の充実についてでありますが、今後の公共交通のあり方につきましては、市南東地域や、門真市駅前、古川橋駅前など、各地域のまちづくりを進めることで、民間事業者による公共交通網が充実されるよう努めて参ります。
また、市役所や保健福祉センターなどの公共施設を結ぶルートも考慮し、持続可能な公共交通の構築に努めてまいりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。