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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2023年第3回定例会 豊北ゆう子議員の一般質問・答弁

    [2023.9.26] -[議会活動]

     「困難な問題を抱える女性の支援に関する法律」の施行に基づく本市の具体化について

    ①  法律の趣旨について

    2022年5月に「困難な問題を抱える女性の支援に関する法律」(困難女性支援法)が成立し、来年4月1日から施行されることになりました。

     「困難な問題を抱える女性の支援に関する法律」は、婦人保護事業を売春防止法から、切り離し、新たな女性支援の根拠法として、それぞれの意思の尊重、最適な支援、人権擁護と男女平等の実現などを基本理念に掲げられています。公的責任を明確にし、民間団体との協同、財政支援も明記されました。新たな女性支援の理念、枠組みを行政、支援現場に浸透させ、実際に使える制度をつくるために、国が定める基本方針と都道府県、市町村の基本計画等に何をどれだけ書き込むかが重要と、8月に開かれた自治体職員や府下の議員に対し、支援団体が主催した本支援法の施行に向けて行われた「女性の困難に関する支援現場の現状」の学習交流会で提起されました。

     改めて、この法律の趣旨について、答弁を求めるとともに、本市はどのように受け止めておられるのか、伺います。

     ②  現状と課題について

    現在、本市では女性に関する事業をワンストップ事業として女性サポートステーションWESSを開設し女性の相談や就労支援に尽力されています。 

    6月の民生水道常任委員での質疑では、就労相談を除いた女性相談件数は、年々増加傾向にありました。相談はDV、性虐待、居場所の喪失、経済的困窮など、またいくつもが複合していることもあります。 相談内容によっては、他課との連携、居場所の提供、一時保護、同伴児童等への支援などとはば広い支援が求められますが、本市の現状と課題について答弁を求めます。

     ③  今後の取組みについて

    「困難な問題を抱える女性の支援に関する法律」では、初めて市町村の責務が規定されました。 今後、2023年3月に国が公表した「基本方針」に基づき都道府県が基本計画を策定し、市町村が努力義務となっていますが、基本計画を策定することになります。実効性のある女性支援事業にしていくためには、本市も基本計画を策定することが求められます。また、十分で安定的な予算の確保と女性相談支援員の人員体制の拡充も求められています。

    第15条で、地方公共団体は、単独でまたは共同して、困難な問題を抱える女性への支援を適切かつ円滑に行うため、関係機関や民間団体その他の関係者によって構成される「支援調整会議」を組織するよう努めるものと規定されていることから、本市の基本計画策定と計画策定ための附属機関の設置・「支援調整会議」の組織・以上を進めるための新年度予算への計上について、女性相談支援員の拡充も含めて、今後の本市の取り組みについて答弁を求めます。

    (答弁 )

    豊北議員のご質問につきまして、私よりご答弁申 し上げます。 「困難な問題を抱える女性への支援に関する法 律」の施行に基づく本市の具体化についてであります。 同法の趣旨につきしては、これまで売春のおそれ のある女子の保護更生を目的とした「売春防止法」 が長く婦人保護事業の根拠法とされてまいりまし たが、昨今の女性をめぐる課題は複雑化・多様化・ 複合化しており、コロナ禍において一層、顕在化したことから、議員お示しの通り、新たに女性への支 援強化を行うものとして今般、「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」いわゆる「困難女性 支援法」が制定されたものであります。 本市では、本年3月に、男女共同参画社会の実現 をめざし、「第3次かどま男女共同参画プラン」を 策定したところであり、「困難女性支援法」の趣旨 も踏まえ、本市の女性活躍の更なる推進に取り組んでまいります。 2枚目 次に、現状と課題についてであります。 本市では、既に女性の抱える問題をワンストップ で相談支援する拠点として平成 27 年 10 月に「女性 サポートステーションWESS」を開設しており、 相談事業の利用実績といたしましては、令和2年 407 件、3年 449 件、4年 428 件のご利用があり、 困難な問題を抱える女性の支援施設としての役割 も担っております。 また、課題といたしましては、複雑化・多様化する相談内容に対し、重層的な対応が必要なケースも 増加していることから、庁内各課や関係機関と情報 共有を図るなど、更なる連携が必要であると考えて おります。 最後に、今後の取り組みについてであります。 「困難女性支援法」に関する市町村基本計画につきましては、様々な女性への支援施策等を明記した 「第3次かどま男女共同参画プラン」に包含される ものと考えており、女性相談支援員の拡充の必要性 をはじめ、各種施策について、男女共同参画審議会 及び、庁内の男女共同参画社会推進本部により検討 3枚目 してまいりたいと考えております。 また、今後、大阪府において策定される「基本計 画」を注視し、施策展開に取り組んでまいりますの でよろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。

     (再質問)

    「困難女性支援法」に関する市町村基本計画や支援調整会議棟を本市としてどう取り組むのかの質問に対して、「『困難女性支援法』に関する市町村基本計画につきましては、様々な女性への支援施策等を明記した「第3次かどま男女共同参画プラン」に包含されるものと考えており、女性相談支援員の拡充の必要性をはじめ、各種施策について、男女共同参画審議会、男女共同参画社会推進本部により検討していきたいとのことでした。

     改めて、お聞きしますが「困難女性支援法」に関する市町村基本計画や支援調整会議等は、努力義務とされていますが、「困難女性支援法」第8条の3項で規定されている「市町村基本計画」を定めること、第15条で規定されている「支援調整会議」を組織することなどの議論は、男女共同参画審議会、男女共同参画社会推進本部で検討していくということですね。違うのであれば、新たに議論される場が必要考えますが、問弁を求めます。

     また、9月20日に大阪府主催の「困難女性支援法の施行に向けた説明会」が府内市町村に対し開かれていますが、どのような内容であったのか併せて答弁を求めます。

     (答弁)

    豊北議員の再質問につきまして、私よりご答弁申 し上げます。 「困難女性支援法」に伴う、「市町村基本計画」 及び「支援調整会議」についてであります。 先日示されました、「府が策定を進めている基本 的計画(案)」の内容については、計画の基本的な 考え方や市町村の役割など、調整中のものも含め、 おおむね「第3次かどま男女共同参画プラン」に包含されているものと考えており、現時点において、 新たな計画策定は想定しておりません。 今後、「支援調整会議」等の施策については、必 要性も含め、男女共同参画審議会及び、同社会推進 本部により検討してまいりたいと考えております。 なお、9 月 20 日に行われた府主催の「困難女性 支援法の施行に向けた説明会」の内容につきまして は、「法律の概要」、「女性支援事業に対する国庫補 助金」、「府が策定を進めている基本的計画(案)」、 「女性相談員の設置促進」等についての説明が行われましたので、よろしくご理解賜りますようお願い いたします。

     

    萱島駅のエレベーター設置について

    ①  これまでの経緯について

    萱島駅のエレベーター設置について伺います。

    現在、交通バリアフリー法の施行により、 年より、本市にある京阪電鉄の駅5つの駅にはエレベーターが設置され、一定その役割を果たしています。 しかしながら、萱島駅に関しましては、エレベーターが設置されているものの、寝屋川市側の「東口」のみで「西口」を利用する人は階段を利用するか、スロープを上るしかありません。駅の地形が特殊で東口を利用するためには、30メートルの坂道を上り寝屋川を超えて更に30メートルの坂道を下り、そこからさらに30メートル先の東口まで歩かなければなりません。障がい者や高齢者は容易ではありません。 萱島駅の特殊事情を理解していただき、改正バリアフリー法「高齢者障がい者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(2020年)則り、西口へのエレベーター設置を望むものであります。そこで、2点について答弁を求めます。

     1点目は、そもそも、なぜ西口でなく東口に設置されたのか、当時の萱島駅のエレベーター設置場所について、本市は要望してきたのか、東口が優先された理由について、2点目に、京阪電鉄に毎年要望していると聞き及んでいますが、どのように要望をしているのか、これまでの経緯について具体的にお答えください。 

    ②  寝屋川市の「かやしまリノベーションプロジェクト」計画に関する協議の状況について

    本年4月の選挙で二期目の当選を果たされた寝屋川市の広瀬慶輔市長が、施政方針で「かやしまリノベーションプロジェクト」を打ち出し、萱島駅周辺のリノベーションを図り、町の活性化等を促進する方向が示されていると聞き及んでいます。計画では都市計画道路「萱島讃良線」の整備が記載されており、門真市に位置する都市計画道路「萱島線」と一体になった整備が必要とも記載されているようです。

     この門真市に位置する都市計画道路「萱島線」は萱島駅を利用する人等、歩行者、自転車等たくさんの方が行き交う道となっています。一方通行で車の通行も多く、また沿道の商店に荷物を下ろす作業車が止まっていることもよくあり、道路の拡幅・整備は本市にとっても必要な課題ではないかと考えます。

    先の総務建設常任委員会の質疑で、「萱島線の整備について」寝屋川市と複数回協議し、実施時期を合わせることで高い整備効果が見込めるものと認識しているとの事でしたが、協議の内容・状況について具体的にお答えください。

     ③  この機を活かした萱島駅西口のエレベーター設置について

    萱島駅西口周辺には飲食店や生活用品販売店等たくさんの焦点が営業されています。また、生野病院、大和田国際大学・短期大学・高校も隣接しており、門真市域内外からもたくさんの人が訪れています。今後、バリアフリーの促進で安心・安全で誰もが利用しやすい駅と駅周辺の活気あるまちづくり等、萱島駅周辺のリノベーションは、本市に位置する西口周辺においても重要ではないでしょうか。寝屋川市の「かやしまリノベーションプロジェクト」の促進に伴う都市計画道路「萱島線」の整備と合わせて、この機会を活かし、萱島駅西口のバリアフリー化、エレベーター設置、駅周辺の活性化が図れるよう寝屋川市と協議を進め、萱島駅西口のエレベーター設置を促進すべきだと考えます。市の見解を求めます。

    (答弁)

    豊北議員のご質問につきまして私よりご答弁申 し上げます。 萱島駅のエレベーター設置についてであります。 これまでの経緯についてであります。 萱島駅東口にエレベーターが設置された経緯に つきましては、平成 16 年に寝屋川市におきまして、 京阪萱島駅周辺地区交通バリアフリー基本構想が 策定され、駅周辺を重点整備地区と設定されたこと から、これに基づき京阪電気鉄道株式会社がエレベーターを設置されました。 門真市域におきましては、当時、重点整備地区の 設定に必要となる公共公益施設が駅周辺に立地し ておらず、駅とを結ぶ特定経路がないことから、交 通バリアフリー基本構想策定の対象ではありませ んでした。 現在は、病院が立地されるなど基本構想の策定は 可能なものの、京阪電気鉄道株式会社におきまして は、更なるエレベーターの設置は、バリアフリー化 が未整備の駅を優先する方針のため、見送られております。要望については、毎年3月頃に、本社へ赴きエレベーターの設置や可動式ホーム柵の設置、門 真市駅への優等列車の停車などについて、要望書を 提出しております。

     次に、寝屋川市の「かやしまリノベーションプロ ジェクト」計画に関する協議の状況についてであり ます。 寝屋川市との協議内容・状況につきましては、4 年度は、寝屋川市から、萱島讃良線を含む萱島駅周 辺のまちづくりについて取組素案の説明がありま した。 今年度には、「かやしまリノベーションプロジェ クト」や地籍調査の状況などの情報提供を受け、本 市の萱島線を含め、萱島讃良線の事業着手にあわせて今後の事業の具体の取り組みなどについて協議 を進めております。

    次に、この機を活かした萱島駅西口のエレベーター設置についてであります。  萱島駅西口へのエレベーター設置につきまして は、寝屋川市との連携のもと萱島線の整備に取り組み市民の利便性・安全性の向上を図るとともに、引き続き京阪電気鉄道株式会社に対し、早期の整備に 向けて要望活動を実施して参りますので、よろしく ご理解賜りますようお願い申し上げます。