[2023.10.18] -[門真民報]
新たなまちづくりの条件のもと
住民合意でまちづくりを
党門真市委員会が「南東地域まちづくり学習会」
日本共産党門真市委員会は1日、南部市民センターで、「門真南東部のまちづくりに」ついて学習会を開き、多くの方に参加いただきました。
学習会は、亀井あつし前議員の挨拶の後、奈良女子大学教授で自治体問題研究所理事長の中山徹氏を講師に、3月に門真市議団も参加しまとめた、「門真市営住宅建替問題研究会提言書」をもとに、門真市の南東部のまちづくりを中心にお話しいただきました。
活用地の売却でなく時間をかけて住民とまちづくりの議論を
中山氏は、門真住宅が府営住宅のときは、戸数を一定残しながら、詳細な調査をもとにまちづくりを考えていたが、門真市に移管するとともに戸数確保を最小限にし、余剰地を増やし高く売却という姿勢に変化したことを厳しく批判しました。
そのうえで、門真住宅余剰地は売却中心ではなく、住宅系を中心に活用し、交通環境の改善と一体で、原風景も残したまちづくりを情報公開と住民合意で進めることを具体的な事例等も紹介し提案しました。
福田英彦議員は、北島地区の区画整理や門真住宅建て替えに伴う余剰地活用の経過、提言書作成後に門真市が策定した「南東地域まちづくり基本構想の概要や議会の状況、コミュニティバス廃止と代替のワゴンバス、第四中学校区義務教育学校の問題について報告、豊北ゆう子議員も挨拶しました。
参加者からは、「勇気と元気が出た」、「職住近接で子供たちも住めるように」、「きれいなまちづくりが必要」など、様々な意見が出されました。南東地域のまちづくりが住民合意で進められるよう力をつくします。
横断歩道上で乗降車しなければならなかった
ワゴン型バスの「門真団地前」の乗り場が改善
市役所までのルート確保など、さらなる改善を
9月から運行が始まった「門真南ルートワゴン型バス社会実験運行」で、バス乗り場となっている「門真団地前」は、ガードレールがあり、横断歩道上で乗降車しなければならない状況があり、地域からも改善が求められていました。
9月8日に試乗した福田英彦議員は、11日に開かれた総務建設常任委員会でこの問題について取りあげました。
さっそく26日には支障となるガードレールが撤去され、バス乗り場から乗車できるように改善されました。
「門真南ルートワゴン型バス社会実験運行」
は、コミュニティバス廃止に伴うものですが、市役所までのルートは確保されていません。
各会派の議員からも要望があり、今後も早期のルート確保に力をつくします。
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「困難女性支援法」施行に基づき実効性ある施策の充実を
豊北ゆう子議員の一般質問
10月25日、一般質問で豊北ゆう子議員は、1点目に昨年度成立した「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律」困難女性支援法)が来年4月1日に施行されることから、門真市での具体化と施策向上を求めました。
この法律は、生活困窮、DV被害、性虐待、居場所の喪失などに苦しむ女性を公的枠組みで包括的に支援することを目的としています。 現在、国が出した基本方針に従って都道府県が基本計画を策定中で、市町村でも計画策定など求められています。「困難女性支援法」は、婦人保護事業を1956年に制定された売春防止法から切り離し、新たな女性支援の根拠法として制定されました。
それぞれの意思の尊重、最適な支援、人権擁護と男女平等の実現などを基本理念に掲げ、公的責任を明確にし、民間団体との協同、財政支援も明記されたものです。
相談内容は複雑化多様化している
重層的な対応が必要
豊北議員は、法律の概要を確認するとともに本市の現状と課題について質しました。
「本市は、既に女性の抱える問題をワンストップ で相談支援する拠点として平成27年10月に「女性サポートステーションWESS」を開設し、相談事業の件数は令和2年407件、3年449件、4年428件となっており、困難な問題を抱える女性の支援施設としての役割も担っている」と答えました。
課題については、「複雑化・多様化する相談内容に対し、重層的な対応が必要なケースも増加している。庁内各課や関係機関と情報共有を図るなど、更なる連携が必要だと考えている。」と答えました。 「困難女性支援法」では、市町村での「基本計画」策定と「支援調整会議」が、努力義務として求められており、今後の取り組みについてただしました。
答弁では、「計画の基本的な考え方や市町村の役割など、おおむね『第3次かどま男女共同参画プラン』に包含されている。現時点では、新たな計画策定は想定していない。『支援調整会議』等の施策については、必要性も含め、男女共同参画審議会及び、同社会推進本部により検討していきたい。」としました。
豊北議員は基本計画の策定はじめ本法律に基づく本市施策の具体化、充実を求めました。
萱島駅西口にエレベーターを!
西口にエレベーターがつかなかった理由
現在、門真市域には京阪電車の駅が5か所あり、そのすべてにエレベーターが設置されていますが、萱島駅だけは、門真市側(西口)にエレベーターがなく、体の不自由な方・高齢者が利用しにい状況が長く続いています。
そもそも西口でなく、東口(寝屋川市側)にエレベーターが設置されることになったのか、これまでの経緯についてただしました。
「平成16年に寝屋川市において、京阪萱島駅周辺地区交通バリアフリー基本構想が策定され、駅周辺を重点整備地区と設定、これに基づき京阪電鉄(株)がエレベーターを設置。 門真市域においては、当時、重点整備地区の設定に必要となる公共公益施設が駅周辺に立地しておらず、駅と結ぶ特定経路がないことから、交通バリアフリー基本構想策定の対象ではなかった」と答弁しました。
寝屋川市と連携のもと、早期の整備を
寝屋川市では、今後萱島駅(寝屋川側)周辺の活性化と一部門真市の都市計画道路「萱島線」も関わった道路整備など盛り込んだ「かやしまリノベーションプロジェクト」計画があることから、本市と寝屋川市との協議内容と、この機会に門真市側も安全・安心なまちづくり、駅周辺の活性化、西口にエレベーター設置を促進していく考えについて答弁を求めました。
寝屋川市から情報提供を受け、本市の萱島線を含め、萱島讃良線の事業着手にあわせて今後の事業の具体の取り組みなどについて協議を進めている。萱島駅西口へのエレベーター設置については、寝屋川市との連携のもと萱島線の整備に取り組み市民の利便性・安全性の向上を図るとともに、引き続き京阪電鉄(株)に対し、早期の整備に向けて要望していくと答えました。