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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2023年第3回定例会 議案に対する豊北議員の討論

    [2023.9.25] -[議会活動]

      豊北 ゆう 子議員

    議案第54号「(仮称)門真市立第四中学校区義務教育学校整備事業設計施工一括請負契約の締結」について反対の立場で討論を行います。

     本請負契約の締結は、第四中学校区に義務教育学校を整備するとして、校舎棟の1万4,606㎡はじめ、屋内運動場など総延床面積18,176㎡を11,621,280,000円で請負わせるものです。

    9月7日の本会議の議案上程時質疑で私は、本市で直近に整備した門真はすはな中学校や守口市の義務教育学校「さつき学園」と比べて物価上昇等を加味しても㎡あたりの単価が約二倍となり、あまりにも高い整備費であることを指摘しました。

    しかし、再質問に対する答弁では、他の学校と比較する金額として、学校整備に関する整備費は78億円と比較する必要があると116億円のうち38億円も差し引いた額だとして、物価上昇等を加味せず1.4倍程度で、建設資材等は2015年度比で約1.7倍となっており、本校で実現したい教育コンセプトを反映したことを加味すると必要な額との答弁でした。

    請負契約費から関連整備費として差し引かれた38億円の内訳については、9月13日の文教こども常任委員会で質疑が行われましたが、実施設計費4億円、ZEB化に関する経費10億円、放課後児童クラブ関連4億円、学校地域の交流・活動拠点となる建物、学校の玄関口の特徴となるバスの葉モール6億円の計24億円については、本来学校整備に関する工事費となり校舎整備費は総額102億円と考えるのが妥当です。

    その前提で、お隣の寝屋川市で整備がすすめられている小中一貫校整備工事と比較すると、延べ床面積が19,500㎡で整備工事費は、基本設計と実施設計を含めて約80億円、面積当たりの整備費で比較すると、門真市の義務教育学校が約56万1千円、寝屋川市の義務教育学校が約41万3千円で、約1.36倍、インフレスライドでの増額分を含めても約92億円、約面積当たりでは約47万2千円で約1.2倍となり、寝屋川市がプールの整備含めたものであることを考えるとやはり高い整備費だと言わざるを得ません。

    また、財源内訳も国庫支出金は僅か16億円、一般財源10億円、起債は90億円ですが、交付税算入41億円を差し引いたとしても49億円は一般財源での返済となり、116億円の整備費用のうち、半分以上の59億円は市民の貴重な税金から支出されることとなります。

    新しい学校整備については反対するものではありません。

    しかし、当初予算では、義務教育学校に固執し、耐震補強された第4中学校校舎を利用することなく、135億円もの予算計上は認められないと亀井あつし議員(当時)が討論で述べましたが、他市の事例と比べても高い整備費であり、半分以上を税金で賄うこととなることから認められないことを改めて述べ討論とします。