[2023.3.24] -[門真民報]
突出する住宅市街地総合整備事業
精査すれば給食費無償化の財源も
総務建設常任委員会 福田英彦議員
5~6年で公債費が2億円余り増の住宅市街地総合整備事業
「財政が厳しい」と言いながら「聖域」となっている住宅市街地総合整備事業の状況についてただしました。
門真市では、主に密集市街地の解消を進めるための事業として位置づけられていますが、事業費の増大に伴って公債費(借金の返済)が急増していることから、公債費の推移についてただしました。
答弁では平成29年度の約1億9966万円から、令和5年度予算の約4億2713万円まで、一度も減少することなく倍増していることが明らかとなりました。(別表参照)
福田議員は、公債費の倍増の評価についてただしましたが、「『まちの成長』と『財政の健全化』の両立に努める」として、全く反省はありませんでした。
コミュニティバス廃止後市役所へは、「古川橋駅から徒歩で」と冷たい答弁
3月末のコミュニティバスの廃止に伴う議会の決議も踏まえ、門真市民プラザ、門真団地、門真南駅を結ぶルートの8月から9月頃の運行開始の考えが示されたことから、市役所までの代替ルートの考えについてただしました。
答弁では、「京阪バスが運行する古川橋駅行きに乗車し、徒歩で来ていただく」と冷たい答弁でした。
市南部地域と市役所をつなぐ公共交通網の整備が求められます。
使いみち決めず16億円で買収した銀行跡地の活用手法等を提案
使いみちも決めず、昨年4月に16億円を支出し買収した大和田駅南側の銀行跡地活用に関し、「大和田駅前広場基本構想」策定事業についてただし、「定期借地」など、民間の知恵も借りて活用方法を検討することを提案しました。
答弁では、「今後検討を進めるため、利用目的に応じて、適切に判断する」としました。
ワークショップ等で議論をすすめ、社会実験も行うとしていますが、庁内での検討しか考えていませんが、十分ではなく、外部委員も含めた策定委員会で議論することが求められています。
住民意向確認せず公園整備や廃止を進めるのは大問題
公園整備では、浜町幼稚園跡地に公園を整備する予算が計上されていることから、住民要望等についてただしましたが、「要望書等は受け取っていない」と答弁しました。
また、整備に合わせ用途転換を考えている石原町公園の地域の意向についてもただしましたが、「意向を確認していく」との答弁で、公園整備と用途転換について地域の意向を全く把握していないことが明らかとなりました。 住民意向を確認せず公園の整備・廃止の決定は大問題です。
住民説明会を開かず道路拡幅事業で結果として無駄な用地を買収?
小路町と元町などを南北に通る市道の拡幅事業は、細い南側への一方通行を対面通行に拡幅する計画でしたが、福田議員が求めてきた住民説明会が一度も開かれず、安全確保が不安な中で用地の買収が進められてきました。
現在の進捗状況と道路構成の検討状況についてただしましたが、「取得した部分は暫定整備を実施」「道路構成は、交通量調査を実施し、関係機関と協議が整い次第、地元自治会等への説明をすすめる」とのことで、結論だけ住民に押し付けるものです。
しかし、現時点でも道路の構成が決まっておらず、対面通行ではなく、一方通行とする可能性も出てきました。
住民説明会を開かず、買収できるところだけ道路用地を取得してきたことが、結果として無駄な用地を買収した可能性が出てきました。
住民説明会を怠った責任は重大です。
まちづくりの様々な課題について質疑
この他まちづくりの問題では、①泉町・松葉北地区の旧北小学校周辺のまちづくり、②古川橋駅北側の幸福町・垣内町地区のまちづくり、③古川橋駅周辺まちなかウオーカブル推進事業、④門真住宅撤去工事に係る諸問題や第4期建替え工事、⑤3月末のFMハナコ閉局で災害時の情報発信の充実についても質疑しました。
物価高の中で、過酷な差押えは認められない
国保事業と後期高齢者医療事業特別会計では、過酷な差押の状況をただし、「認められない」と反対しました。
食育推進や環境対策の充実など提案
民生水道常任委員会 亀井あつし議員
10日、民生水道常任委員会が開催され、亀井あつし議員が出席しました。
審査された議案は、生活・福祉・環境に関わる令和3年度門真市一般会計予算については、マイナンバーカードを利用する際の顔認証システムの問題点を指摘し反対しました。
国民健康保険特別会計予算は、全ての加入全世帯が国保料値上げとなる問題を指摘し反対しました。後期高齢者医療特別会計予算は、異常な物価高の中、高齢者の生活を守る立場から保険料の引き下げを求め反対しました。他の予算と条例は賛成しました。
国保料引き下げ求める
令和5年度の国民健康保険料は、全ての加入者が引上げ、最高限度額が医療分と後期高齢者医療支援分、介護分を合わせると102万円になる問題について質問しました。
市は、基準総所得0円世帯で年額前年度比3210円増えるなどと答弁しました。
亀井議員は、所得の無い世帯だけでなく、4人世帯500万円(介護保険あり、(主45歳、妻45歳、17歳、4歳)の場合、6万1120円増えることを示し、「払いたくとも払えない」というより「払いようがない」保険料になっている。
国民健康保険料の引下げを強く求めました。
高齢者・補聴器補助求める
高齢者の認知予防事業として求めてきた加齢性難聴高齢者への補聴器購入制度について、近隣市の状況と導入について質問しました。
市は、交野市が令和5年度より導入、市民アンケートの結果を踏まえ、引き続き、検討し、計画作成をしたいと答弁しました。
3歳半虫歯府平均1・8倍
全庁的な取り組みで対策を
「食育推進計画」について、歯科検診に対する市の考え方について質問しました。
市は、「口腔の健康を保持することは、全身の健康維持、ひいては健康寿命の延伸につながることが示唆されており、歯科健診の重要性を認識している。各種歯科健診の受診率向上などの取組を鋭意進めたい」と答弁しました。
亀井議員は、1歳半健診では、府平均と北河内各市と比較し大差はないが、3歳半健診では、府下平均と比較すると、1・8倍と虫歯有症率が大幅に増加している点を指摘しました。(上記図参照)
歯科・虫歯の問題は、担当部署任せでなく、全庁的な取組で、シッカリと原因と対策をとることを求めました。
市民プラザ図書館本館に
読書スペースが確保される
市民プラザで開設する新しい図書館本館とこれまでの図書館分館との違いについて質問しました。
市は、基幹業務図書館運営の司令塔として選書や蔵書構築、レファレンス等を行う。市民プラザ本館2階にある参考資料室の機能を、4階の約1400㎡に移動し高度レファレンスや読書スペースの拡充などを行うと答弁しました。
これまで、亀井議員は、粘り強く図書館分館の読書スペースの充実等を求めてきました。
「顔認証」の問題を指摘
マイナンバーカード顔認証付きカードリーダーについて米国で「行政による監視につながる」との市民団体の運動で「顔認証技術を行政機関が利用することを禁じる条例」案が可決との記事を紹介し問題点を指摘しました。 大阪メトロが2024年度までに133駅に顔認証によるチケットレス改札の導入を目指していることも紹介しました。
プラスチックごみ処分対策
国の財政支援を求める
昨年4月に施行された「プラスチック資源循環促進法」を踏まえた、使い捨てプラスチック製品の使用削減について、府下の取組状況と、門真市の考え方について質問しました。
市は現時点で実施している自治体は無く、門真市を含め「今後検討」が18自治体。分別収集・再商品化は全ての費用を自治体が負担と答弁しました。
亀井議員は、国に財政支援を求めることを要望。また、庁内の自動販売機のペットボトルの販売を中止するなど、容器の変更を求めたところ、プラスチックごみ削減の観点も含め、協議、調整を図りたいと答弁しました。
法律相談の中止、門真民報の休刊について
統一地方選の関係で、4月の法律相談は中止させていただきます。
門真民報は、4月9日付と4月23日付を休刊させていただきます。