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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    No.2401(2022年3月6日号)

    [2022.3.4] -[門真民報]

    3月市議会開会日

    未来に生きる4131筆

    傍聴席の請願者が見守る中
    学校給食費無償化を不採択

     門真市議会第1回定例会(3月議会)本会議が2月24日開かれ、3月22日までの議会が始まりました。
     市民から提出された「学校給食費無償化の実施を求める請願」は、傍聴席から請願者が見守る中、日本共産党市会議員団を除く各会派の反対多数で不採択となりました。
     宮本市長の施政方針説明があり、市長の施政方針に対する各会派の代表質問は7・8日に行われます。党議員団からは、8日に福田英彦議員が質問に立ちます。 

    ふるさと納税など 実施の財源示す

     「学校給食費無償化の実施を求める請願」を、亀井あつし議員が請願の紹介議員として趣旨説明をしました。
     大阪維新の会緑風クラブの滝井稔元議員からの財源確保などについて質問がありました。 それに対して、亀井議員は答弁で、不急の住宅市街地整備事業の見直し、給食無償化をメインとした「ふるさと納税寄付」を募るなど財源確保の具体的提案をしました。又、市民の願い実現に財源確保は重要な課題。市民目線で財源確保したいと述べました。
     質疑の後、請願を委員会に付託を省略し、本会議で即決することを党市議団を除く賛成多数で可決しました。
     採決にあたって、日本共産党市会議員団を代表して福田英彦議員が討論で「子育て層の流失抑制と流入促進のために重要な施策」「千葉県浦安市はこれまで第三子以降の無償化を22年度から進学などを控え出費のかさむ小学校6年と中学校3年について無償化するなど様々な実施方法で取り組まれている」と他の自治体事例を示し全会派一致の採択賛同を最後まで求めました。

    2022年度実施予定自治体

    山口県萩市、兵庫県加西市、茨城県潮来市、岡山県備前市、神奈川県中井町、沖縄県恩納村など
    *千葉市三子以降の無償化。同県浦安 市小学校6年・中学校3年無償化

    給食費無償 趣旨は賛成 しかし採択は反対?

     公明党は、請願者が財政事情を踏まえて計画的に実施を要望していることに一切触れず、小中学校全てで実施した場合に必要な金額2億6千万円と繰り返しました。それだけでなく、請願に対して「苦言を呈する」と請願自体を否定するような発言を繰り返し反対しました。
     大阪維新の会・緑風議員団は、財政的理由で反対しました。
     自民党は、「計画的に実施」ではなく「今すぐ実施すべき」立場から反対しました。
     無所属議員は、市は無償化についても検討をすすめているのでとの理由で請願に反対しました。

    公明党・・・請願に苦言?

     傍聴席から、議会に対して一日も早く学校給食を無償にして欲しいとの願いで集められた、4131人の請願署名を、反対討論で「果たして妥当か」「苦言を呈する」「ポピュリズム(大衆迎合)」などと主張する公明党にビックリしました。
     また、市民が議会に対して、願いや希望・要請をする権利を、「手段」と否定する考え方に、市民と議会との関係を理解が出来ているのか?あまりのお粗末さに残念な気持ちでいっぱいになりました。
         新橋町在住 Mさん

     

    2022年度 市長の施政方針説明

    市民の税金 開発に投入シフト財政

     宮本市長は、施政方針説明で、22年度の政治姿勢や施策の基本方針について述べました。
     施政方針の「はじめに」には、新型コロナ感染による死亡者、重症者が増えるなど後手後手の岸田政権の「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」を評価する立場から述べています。
     府のコロナ対策を評価する一方で、万博などの府の事業を市としても積極的に推進する立場を表明しています。
     22年度予算編成について、「将来の投資的な施策への財源確保」として、「財政調整基金を繰り入れない」と述べ、今後のまちづくり(開発事業)に市民の税金をつぎ込むことを暗示する内容となっています。

    子育て・教育分野

     浜町保育園の廃止を明記した門真市公立園最適化基本方針に基づく「門真市公立園最適化基本計画」の策定について述べていますが市北西部の保育需要が高まるなど、今後のまちづくりの進展を踏まえた計画にしていかなければなりません。
     学校適正配置推進事業の第四中学校区の義務教育学校設置に向けて述べています。学校設置には多額の費用がかかります。しかし、文部科学省の補助金はほとんどなく、整備費用の総額、財源について明らかにしていかなければなりません。

    健康・福祉分野

     国民健康保険事業について、「安定的な事業運営に努め」とあります。これは大阪府統一保険料が新年度、ほとんどの世帯や収入区分で国保料が引き上げられることを示すものです。
     高齢者施策については、具体的な新たな施策や拡充される施策などが全く見えてきません。2024年度からの市独自の介護保険事業運営を見据え、実情にあった高齢者施策を充実が求められます。

    まちづくり分野

     市役所庁舎の在り方や防災機能を有する公園の調査研究がすすめられ、施政方針では、新年度基本構想を策定するとされています。市民の意向も反映させ、外部の意見も取り入れた基本構想が求められています。
     「都市計画道路大和田駅三ツ島線にかかる銀行跡地も含め、早期に駅前広場を整備できるよう取り組む」としていますが、京阪バスや京阪電車との協議も含めたこれまでの経過、用地購入や補償補填の考え方についてチェックが必要です。

    行政管理分野

     行政手続きのオンライン化等を積極的に進めるために、「門真市 D✕ 推進計画」を策定する」としています。情報システムの標準化・共通化は、地方自治体の独自サービスを大きく後退させ、自主性を損なうことが危惧されます。

     

    第9回大阪NО2簡易測定運動
     門真市 ワースト7・・・

     大阪市内平均 24.5ppb
    隣接10都市平均 19.2ppb
     他市町村平均 12.1ppb
    全大阪平均 17.5ppb
    門真市        27ppb
    守口市  27ppb
    大東市  16ppb
    豊中市  18ppb
    吹田市  19ppb
    摂津市  24ppb
    東大阪市  21ppb
    八尾市  11ppb
    松原市  19ppb
    堺市   8ppb

     第9回大阪NО2簡易測定運動実行委員会が取り組んだ、調査報告書が出来上がりました。
     門真民報2021年12月19日号で、中間報告として門真市の調査結果を掲載しましたが、今回、府域全域の調査結果について紹介します。

    府下6289箇所 カプセルカプセル設置

     同調査は、2021年5月20日18時から21日18時まで、府下6289箇所に設置されました。(行政区別での自主測定の数も含む。有効データーのみ集計)
     カプセル設置時間帯の気象は、ほぼ24時間雨が降り続きました。湿度は90%を超える高湿度、風向は全域にわたってほぼ24時間西寄りの風が主風でした。
     今回のカプセル分析値(速報値)に1・7を乗じて確定値とする判断をしています。

    山頂に及ぶ汚染

     ●山頂の多くは低濃度で都市より汚染されていないと見られるが、大阪の東方向に位置する山では、濃度が上昇しており,都市域の汚染が山頂に及んでいる。
     ●NО2汚染濃度の最も高いところは、大阪市内の北区から中央区、浪速区辺りの大阪の中心部、及び西淀など湾岸部。過去の測定結果でも共通する特徴
     ●府下大部分の地域では濃度は30ppb以下ですが、大阪市域では環境基準の下限値40ppbを超えるところも散見される。
     ●各行政区の平均濃度から、大阪市内の濃度は高く、ワースト10を見ると大阪市内の行政区で占められる中、門真市はワースト7となっています。(守口市ワースト6,寝屋川市ワースト10)
     ●大阪市域から周辺市へ向かって低下する傾向が見える。

    自動車排ガス ぜん息の影響明らか

     並行して取り組まれた、総数3949人分の「健康アンケート」の結果と各自治体の一般測定局の年平均値との関係を見ると、ぜん息有症率は、NО2濃度の高い地域ほど高く、低い地域ほど低い。
     道路から100m以上離れると急激にぜん息有症率が下がることが示された。
     アンケート結果から、ぜん息などの呼吸器疾患が大気環境、特に自動車排気ガスなどの影響によって生じていることが明らかになりました。