[2021.11.12] -[門真民報]
古川橋駅北側のまちづくり
事業者は説明つくし住民合意を
門真市と選定事業者が基本協定を締結
京阪古川橋駅北側の、旧第一中学校跡地を含む幸福東土地区画整理事業区域(約2・8㌶)内に、門真市が保有する土地約8500㎡を活用(売却)する「幸福町・垣内町地区まちづくり用地活用事業」で、5月に選定された事業者候補者(住友不動産株式会社と京阪電鉄不動産株式会社、ミサワホーム株式会社の3グループ)との基本協定が10月19日に締結され、関連記事が「広報かどま」11月号1・2面に掲載されました。
協定書の内容については、なぜか市ホームページに公表されていませんが、事業者募集の際に公表された「基本協定書(案)」によると、「本選定手続における優先交渉権者として選定されたことを確認し、実施予定の本事業に関して必要な基本的事項を定め、本事業の適正かつ円滑な遂行を図ること」を目的とした協定で、「『募集要項』に定める各事項を遵守し、本事業を誠実に実施する」ことを求めています。
基本協定の締結により、今後は建物等の実施設計も進められますが、選定された事業者の提案は、41階建て138m、567戸のタワーマンションを「シンボルタワー」として位置付けており、日照や風害の影響をはじめ不安の声があります。
「日照権」 については、建築基準法によって「斜線制限」や「日影規制」によって建築制限等がありますが、「受任の範囲」について裁判で争われることもあります。
また、「風害」についても「風環境評価基準」などに基づいて近隣住民の損害賠償請求が認められた判例もあります。
この他、タワーマンション建設に関する周辺へのさまざまな影響に対し、事業者は十分に説明するとともに、予測される影響について対策を講じることが強く求められます。
門真市が示す今後のスケジュール
2021年10月19日 基本協定締結
2023年 3月以降 土地譲渡契約締結
2023年 4月以降 所有権移転及び引き渡し
2026年春以降(予定) 竣工
堺市選出議員は、不誠実な対応改め、議員定数議論への参加を
大阪広域水道企業団議会 福田英彦議員
大阪広域水道企業団議会議員全員協議会と議員定数等調査委員会が2日開かれ、議員を選出していない市町村議会の議員「未選出議会議員」として門真市議会から福田英彦議員が出席しました。
議員全員協議会では、16日に開会予定の11月定例会に提出予定の議案について説明がありました。
また、令和6年に向けた事業統合について協議が行われている10団体について、「水道事業統合促進基金の活用による最適配置案等の策定結果」について報告がありました。
当該団体は、来年1月に統合に向けた覚書を締結するか否かの判断材料となります。
続いて和歌山市六十谷(むそた)水管橋破損事故に伴う企業団の支援活動と水管橋の現状について報告がありました。
この問題についても今後注視が必要です。
議員全員協議会後に開かれた議員定数等調査委員会では、現在33人の議員定数について、1団体1議席を前提に大規模団体にも配慮した議席配分案について議論しました。
これは、1団体1議席の議席配分に否定的な堺市の議員から、納得できるような対案を示してほしいという意見を踏まえ、八尾市議会、大阪狭山市議会、門真市議会の提案について説明があり、門真市議会案については福田議員が説明し、その後議論が行われました。
それぞれの案は、人口や用水給水量等を考慮し、堺市や東大阪市をはじめとした大規模団体等に議席を配分するもので、事前に各議会に示されていました。
しかし、対案を求めていた堺市選出の議員からは、「(議席配分案について)まだ議論行っていない」というきわめて無責任な発言がありました。
また、「現在の定数で何が問題なのか」とこれまでに議論が尽くされた問題について疑問を繰り返しました。
今期は、東大阪市議会から議員が選出されておらず、福田議員は、「これこそ大問題」と厳しく指摘しました。
堺市選出議員のこのような無責任な対応にこれ以上の議論とはならず、各議会に持ち帰り次回議論することになりましたが、堺市は不誠実な対応を改め、反対ありきではなく、真摯に議論に参加することが求められます。