[2021.10.22] -[門真民報]
市民への支援、まちづくり、教育新型コロナの影響受けた決算
福田英彦議員が問題点ただし改善求める
2020年(令和2年)度の税金の使い方や施策の推進状況等について審査する決算特別委員会が13日開かれ、福田英彦議員が出席しました。
【企画・総務関係】
企画・総務関係では、まず普通交付税についてただしたうえで、一般財源(使い道が自由)総額の予算との比較についてただしました。
答弁では、新型コロナウイルス感染症の影響等による税収減等により、5億7700万円の減281億7600万円とのことでした。
また、15億2710万円の「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」の活用状況については、府との共同事業「休業要請支援金」や「GIGAスクール構想推進事業」のほか、市独自事業では、「おうち時間応援給付金給付事業」、「水道料金基本料50%減免」、「産後ママ育児パパ応援給付金給付事業」、「かどまでPayPay!20%還元事業「商業店舗応援ステッカー交付事業」などで、一般財源ベースで交付額を2116万円上回る偉業を行ったとのことでした。
福田議員は、国・府との事業出の支出が少なくなく、市独自の市民への施策が不十分だったと指摘しました。
透明で公正な入札制度へ改善を
入札制度の問題についてもただしました。
門真市では、公共工事の入札の予定価格(上限価格)を事前公表し、最低制限価格の事後公表を試行実施してきましたが、令和3年度から本格実施していることから、事後公表の問題点について指摘したうえで、最低制限価格を事前公表とし、落札者から内訳明細書の提出を求めることによって、積算内容を確認できること、職員への不当な働きかけがなくなるとして求めました。
答弁では、内訳明細書の提出が事業者にとって「大きな負担」とのアンケート結果を示し、「求めない」とし、透明で公正な入札制度改善に背を向ける姿勢に終始しました。
この他、ふるさと納税、税滞納者への差押え、会計年度任用職員、避難所におけるコロナ対策などについて質疑しました。
【まちづくり関係】
まちづくり関係では、コミュニティバス運行事業についてただし、コロナの影響で乗客が減少しているとのことでしたが、新たなまちづくりの動きの中で再編し、引き続き交通不便地域を改善していくことを求めました。
北島東第2地区区画整理事業については、事業概要や効果についてついてただしたうえで、北島地域の第二京阪道路西北側の動きについてもただし、地権者から北島東地域と同様の土地区画整理事業等を活用したまちづくりに関する支援要望が出されいてることが明らかとなりました。
福田議員は、営農が困難となってきた背景に市の支援が十分でなかったことを挙げ、農業振興施策の充実とともにまちづくりを支援することが重要だと指摘しました。
市に移管した旧府営住宅の収支状況、門真千石西町住宅第3期新築事業についてもただし、課題等を4期の設計に生かすことを求めました。
住民合意、安全安心のまちづくり
住宅市街地総合整備事業では、①泉町・松葉北地区②幸福町・垣内町地区③北部地区優先主要生活道路整備(元町・小路町の道路拡幅)についてただし、住民合意や道路の安全確保について求めました。
この他、都市マスタープラン改定業務、門真市駅周辺のエリアリノベーション事業、門真プラザ再整備事業などについて質疑しました。
【教育関係】
教育関係では、GIGAスクール構想事業(小中学校の児童生徒に一人一台のコンピュータ整備)については、財源の内訳や活用状況、AIドリル「キュビナ」と合わせ課題等についてただしました。
答弁では、いずれも活用の頻度や内容に差が生じている現状や大きな差が生じないようにすることが課題であるとし、学校のスキルアップや研修の実施、学校訪問等による指導助言を行っていくとしましたが、福田議員は「前のめりに活用」する問題点について指摘しました。
就学援助事業については、北河内各市の認定基準額(4人世帯)についてただし、門真市の279万1600円に対し、隣の寝屋川市では327万4208円と、48万円余りも低く、北河内各市で最も低いことが明らかとなりました。
福田議員は、基準額の引き上げを求めるとともに、入学準備金も含め遅い支給時期(9月)についても改善を求めました。
この他、トイレの改修事業、少人数学級、適正配置事業(学校統合、義務教育学校整備)などについてただしました。