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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    No.1758(2009年1月25日号)

    [2009.1.23] -[門真民報]

    放置自転車対策などで3市・区を視察-日本共産党門真市会議員団

       日本共産党議員団は14・15の両日、鉄道駅周辺の放置自転車対策、自転車のリサイクルや有効活用などについて、東京都豊島区・埼玉県三郷市・千葉県市川市を訪ね、先進的な事例を視察し調査を行いました。

    総合計画をつくって自転車問題に取り組む(豊島区)

     東京豊島区は、人口26万人、広さ13k㎡で、区内にはJR池袋駅をはじめ私鉄、地下鉄を含め18駅があり、10分歩けば駅に着くとのことでした。特に、平成11年には、放置自転車台数が14000台で、池袋駅が全国ワースト1、巣鴨駅がワースト3となるなど、抜本的な対策が急務となりました。
     そこで区は、法定外目的税として、放置自転車対策推進税を創設し、鉄道事業者から乗車人員1000人につき740円、年間2億1千万を徴収することを決断、議会も条例を可決しました。
     さらに、実施を準備する中で、「豊島区自転車等の利用と駐輪に関する総合計画」の策定を手がけ、(1)自転車利用者に対するルール・マナーの啓発等、適切な自転車利用の推進、(2)放置自転車防止の徹底及び駐輪場の効果的利用等、放置自転車防止対策の推進とともに、(3)今後10年間に6500台の駐輪場を整備するとし、この内、鉄道事業者に自ら駐輪場を整備するか用地の無償提供により4000台の駐輪場整備に協力するとの内容が盛り込まれたものが平成18年6月に策定され、対策を推進する大きな力となっています。
     そして、鉄道事業者の駐輪場整備に対する協力が明記されたことで、放置自転車対策推進税の徴収は中止され、税条例も廃止されました。
     放置自転車の撤去にも力を入れており、最大1日4回、午前9時半、10時半、午後1時半、3時半行っているとのことでした。こうした取組みの結果、最大14000台あった放置自転車は、平成19年度には4500台にまで減少させ、一定の成果を得ることができたとのことでした。
     この他、歩道上にコイン式の有料自転車駐輪場の整備し、歩道を歩行者用と自転車用に分離する工事が意欲的に取り組まれていました。

    09.1.14自転車・豊島区.jpg  09.1.14豊島区・歩道分離.jpg

    駅前に自転車工房などユニークな取組み(三郷市)

      埼玉県三郷市は、千葉県に隣接し東京都のすぐ近くに位置し、人口13万人、面積30k㎡という門真市とよく似た街です。
     三郷市では、基本的に自転車の放置が解消されたことを受けて、自転車行政を放置自転車対策から、自転車の安全の確保と利活用にシフト。
     道路交通法などのルールを守ることと日ごろの自転車整備を怠らないことなどの啓発活動に取り組んでいるとのことでした。
     特に、気軽に安心して自転車の点検整備を行うところが求められているのではということで、JR武蔵野線三郷駅北口自転車駐車場の増設に合わせて、「自転車工房」を開設。
     自転車整備市の資格を取得したシルバー人材センターの会員により運営され、自転車の無料点検、パンク修繕、
    レンタサイクルの定期点検、リサイクル自転車の製作・販売が行われています。
     この他、バス停留所に駐輪場を設置するサイクルアンドバスライド事業も注目されます。

    09.1.14自転車・三郷市・利用促進センター.jpg

    街かどレンタサイクル、通勤通学者用レンタサイクル(市川市)

     千葉県市川市は、人口46万人、面積56k㎡、市内の市営駐輪場は鉄道7路線・18駅に設置され、無料駐輪場の設置と放置自転車の撤去を合わせて行うことによって、放置自転車解消に努めてきました。
     また、平成15年4月に、駐輪場の使用料について、それまでの均一料金を改め、2100円から無料の箇所まで、駅からの距離等により料金に格差を設け、駅に近い駐輪場に利用者が集中する傾向が緩和され、施設利用率の平準化を図ることができたこと。日中の放置自転車の対応策として、平成19年度に2時間まで無料で利用できる駐輪場を整備しています。
     レンタサイクルシステムとして、観光型の「街かど回遊レンタサイクル」、都市型レンタサイクルとして「通勤通学者用レンタサイクルという自転車の無料貸し出し事業に取り組まれていました。

    09.1.15自転車・市川市・街かど回遊レンタサイクル.jpg