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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    No.2298(2020年1月26日号)

    [2020.1.24] -[門真民報]

     図書館の運営をなんで

    指定管理者制度を導入するの・・

     急いで決めるのはどうして?

    図書館協議会17日午後4時 社会教育会議17日午後7時

     昨年12月、「門真市総合教育会議」で、旧第1中学校跡地に建設を予定している生涯学習複合施設の図書館運営を指定管理者制度にすることの議論がされました。

     同会議で委員から、社会教育会議や図書館協議会の意見を聞くことについて意見が出されました。

     同会議の意見を踏まえ、17日、午後4時から図書館協議会、同日午後7時から社会教育会議が開かれました。

     両会議は、宮本市長の図書館運営を、市直営から指定管理者制度に変更する理由を説明するものの、直営の図書館と指定管理者制度を導入した図書館の違いなどについての説明はありませんでした。

     また、事務局より12月議会で図書館運営の指定管理制度導入を求める質問と市直営の図書館運営を求める質問があったことについて報告がありました。直営か指定管理制度かについてもう少し時間をかけて議論した上で結論を出すべきではないでしょうか。

     門真の社会教育にとって重要な審議内容にも関らず、同じ日にそれも数時間後に結論を出すために会議を開催することは大問題です。

     両会議に、亀井あつし議員と福田英彦議員が傍聴しました。

    「図書館が直営で無くなること残念」

      心配や不安の意見に回答なし

     図書館協議会では、各委員からさまざまな発言がありました。

     読み聞かせ活動をしている社会教育関係者の方は、「直営でなくなることは残念」「職員の方が連絡係を担当してとても円滑に運営されている」と行政からの支援の継続が求められました。

    指定管理推進意見に

    適格な反論

     指定管理導入を推進する立場の学識者から「指定管理者制度を導入した図書館で電子図書が導入され喜ばれている」と事例の紹介に対して、基幹機能は直営堅持を求める学識経験者から「電子図書は、直営の図書館でも導入されている」と適格な反論をおこない、事務局に「直営では出来ないアイディア―とは何か」と質問しましたが、「提案内容は答えられない」と答えました。

     他にも「市民プラザの(図書)分館はどうなるのか」「図書館の門真市の行政の中で果たす役割に十分留意して欲しい」などの発言がありました。

     しかし、指定管理者制度の導入に心配する意見への回答はありませんでした。

    指定管理者は短期的な成果を追う

     地味だが大切な仕事を軽視

     社会教育会議では、指定管理者が基本設計に関ることについて歓迎する意見が出される一方で、指定管理者制度を導入することの問題点を指摘する意見がたくさん出されました。

     主な意見

     ①(生涯学習複合施設)全体の運営は指定管理で良いが、図書館は庁内連携や学校との関係もあり責任の持てる直営でやって欲しい。

     ②同じ図書館で、直営と指定管理者制度導入後も館長を務めた方が、「直営の時は直接、市に意見を述べたが、指定管理になり声が届かなくなった」との声を紹介。

     ③指定管理制度が導入された場合、初年度は利用者への直接的なサービスに力がそそがれる。しかし、(郷土資料や行政に役立つデーター管理など)間接的で利用者の目に見えないサービスについては、継続的に指定管理者がやってもらえる保証はない。地味だが(図書館として)大切な部分が軽視される。指定管理者は短期で成果を追う。

     ④図書館を指定管理にする場合の仕様書は

    (図書館・読み聞かせの会・学校など)現場の意見をどう集約するのか

     ⑤子育て賑わい、安心して使ってもらえるものに。家族が集まれるようなサービスを

    図書館基幹業務は

    丸投げにしないこと

     委員から、「絵本の広場や選書などはどうなるのか」「学校との連携」などの質問には、「選書は市が直接関与」「絵本の広場など学校と連携する部分は引き続き市が基幹業務として行う」と答えましたが、指定管理者制度導入に伴う様々な問題点にはほとんど答えませんでした。

     議長は、各委員の意見を踏まえ「図書館の基幹機能は丸投げするのではなく、市が責任を持つこと」とまとめました。

     市教委は、図書館協議会と社会教育会議で出された意見を踏まえ進めることが求められています。

     

    公共交通空白地域対策などの研修に参加

     20日、地方議員研究会主催で早稲田大学客員准教授の伊原雄人氏が講師を務める地域公共交通特別講座に、亀井あつし議員が参加しました。

    愛知県瀬戸市菱野団地では

     「地域公共交通の基礎知識とまちづくりへの活用」では、公共交通空白地域が都市部でも過疎地でも広がっている、自家用車の所有率が高い地域ほど糖尿病患者が多いなどの事例を示しました。

    交通空白対策 徹底した住民参加 費用は自治会費

     「地域公共交通のまちづくりに与える効果」について、井原氏が関わった愛知県瀬戸市の菱野団地の取り組み事例を紹介しました。

     同団地は、高台に高度経済成長期に造成されたニュータウンで造成直後が人口のピークとなり、それ以降は減少を続けていますが、現在も市人口の1割が集中しています。

     井原氏は、若者から高齢者まで幅広く30人参加の市民ワークショップを1年間に4回開催。 買い物難民など広範囲に把握。検討した理想を実現するために自治会に働きかけコミュニティ交通運行協議会を組織。参加できない住民に対しては自治会ごとに住民説明会を開催。住民が自ら短期・長期で取り組む優先順位を決定。運行ダイヤも走行ルートもドライバーも自治会が主体として運営。費用は自治会費。運行改善の為、運行協議会は月1回継続的に開催。9人乗りの車両で平均8人前後の乗車(市内の他のコミュニティバスは2・3人)、通勤通学といった実際の移動に関わる満足度より、商店街の活性化や住民同士の交流に対する満足度の方が高い。

    お祭り参加300人1年後2000人に

     これまでの「移動」の課題だけでなく、ワークショップに対象者を菱野団地全住民の共通課題(買い物難民・自治体加入率の低下・多世代交流・外国人入居者の増加・越境進学など)を「団地再生」にまで拡大。これらの課題について住民がチームを組織。自然消滅していたお祭りが20年ぶりに復活。2018年は300人。2019年は2000人。

     住民バスでの成功体験から新たな団地全体の取り組みへ展開が始まっています。

     

    社会教育会議で紹介された

    武蔵野プレイスを見学

     19日、亀井あつし議員は、17日の社会教育会議の審議の中で委員から紹介された東京都武蔵野市の図書館をはじめとして生涯学習支援、青少年活動支援、市民活動支援の4つの機能を併せ持った複合施設を見学しました。

     同施設は、門真市が今回計画している図書館を含む生涯学習施設と同じ駅前商業地域(JR武蔵野境駅)に位置する立地です。

     図書館は地下2階から地上2階までの4フロア―。1階は新聞・雑誌の最新号や予約資料コーナーとカフェ、2階は家族で楽しめる生活関連の図書と児童書、地下1階は落ち着いて読書や調べものが出来る一般図書フロアー、地下2階は芸術・美術関係の図書とヤングアダルト向け図書がありました。

     同図書館の特徴は、①豊富な情報量(約17万3千冊所蔵、雑誌も約600タイトルを収集、新聞記事などの情報検索など)、②回遊性に富んだ、さまざまなライフステージに対応した「滞在したくなる図書館」です。

     図書館の運営は、公益財団法人武蔵野生涯学習振興財団がしています。

     武蔵野市の図書館は武蔵野プレイスを含め3館(蔵書数78万9千冊)

     

    力をあわせて楽しく活動

    社会保障切捨ての政治変えよう

    門真守口生活と健康を守る会が新春のつどい

     18日、門真守口生活と健康を守る会の「新春のつどい」が開かれました。

     つどいでは、井上まり子会長があいさつ。

     国の悪政や大阪市解体の「都構想」をはじめ府市政の問題点を挙げ、生活保護基準引き下げ違憲訴訟の取り組みなどを紹介し、今後も楽しく活動を進めていくと述べられました。

     党議員団からは、福田英彦議員があいさつ。

     昨年の市議選や参議院選挙の結果等について報告し、安倍暴走政治や市政の現状と7月は市長選挙が予定されていること。

     日本共産党第28回党大会の内容にも触れながら、今年こそ安倍政権に代わる新しい政権づくりに頑張る決意を述べました。

     その後、食事を囲み演芸などの催しなど和やかなつどいでした。