[2008.9.29] -[議会活動]
(1)門真市民プラザの利用状況について
(2)楽器演奏や演劇などの文化活動が気兼ねなくできる施設の開設について
(3)よく利用されている多目的施設の充実について
(4)門真の伝統野菜「河内レンコン」をテーマとした資料館を設けることについて
(5)門真市民プラザの敷地全体の活用について
(6)門真市民プラザまつりの提案について
(1)門真市民プラザを門真市としてどのように位置づけているかについて
(2)大学誘致が本当であるなら、それにかわる施設をつくっていくのかについて
(3)園部市長は公約で大学誘致を掲げているが、少子化社会と言われる中で大学を誘致することが門真市にとってどれだけのメリットをもたらすと考えているのかについて
1つ目は門真市民プラザの充実についてお尋ねします。
市民が気軽に利用できる社会教育施設が他市に比べて少ない本市にあって2002年度末に廃校となった府立門真南高校跡地が、市民プラザとして昨年5月にオープンしたことは、有効活用をして欲しいという市民の声が反映されたものとして大いに評価しているところです。
まず、オープン以来、生涯学習センター、図書館、体育館、グラウンド、教育センター、なかよし広場は、それぞれどれだけ利用されているか、すべて合わせると何人になるかお尋ねします。
次に、昨年の決算委員会で、楽器演奏や演劇などの文化活動が気兼ねなく出来る防音の施された施設の開設について尋ねたところ防音装置は施されていないという答弁がありましたが、その後、どのようになっているか、ぜひ文化活動を発展させていくために開設を求めるものです。
次に、多目的施設の充実の立場から、多目的室の増設についてお尋ねします。私は、よく門真市民プラザに行くんですが、会議室については余り利用がされていないように感じます。利用状況を良く踏まえた上で、ダンスなど会議以外にも利用できる多目的施設に用途を切り替えてはどうでしょうか。
次に、門真の伝統野菜「河内レンコン」をテーマとした資料館を設けることについてお尋ねします。私は、先日、埼玉県行田市にある、「古代蓮の里」にいってきました。同施設は、行田市の公共施設の建設現場から出土したハスの種が自然に発芽して開花した「ハスの花」をテーマにした公園です。ここに、「古代蓮会館」という施設があり「ハスとは何か」「ハスの生態・分類・生育状況」「ハスにまるわる文化史や食文化」「ハスの書籍コーナー」「ハスにまつわる催事室」などがあり、食文化のコーナーでは、河内レンコンも紹介されていました。また、売店には、ハスにちなんだ商品コーナーがあり、ハスの実や果托を利用した手芸品、レンコン飴などの加工品が販売されていました。私は、門真の原風景を残すと同時に、「河内レンコン」をよりいっそう理解してもらう場を開設してはどうかと考えます。財政厳しい中、新たな施設というのではなく、市民プラザの施設内なら出来ると考えますがいかがでしょうか。
次に、市民プラザの敷地全体の活用についてお尋ねします。先程も述べましたが、昨年の決算委員会で、グランドの水はけや雑草が生えてグランド全面が十分に、また、快適に利用できていない問題を取り上げました。その後、グランドを利用しているみなさんのご協力などもありグランド全面が使える状態になりました。また、敷地内の樹木もNPO団体の手で剪定や花壇作り、散水がおこなわれるなど敷地全体が市民の手で上手く管理されています。しかし、同施設内を歩いてみるとまだまだ活用できるところがあります。現状についてどのように認識しているのかお尋ねします。
次に、門真市民プラザをもっと市民に愛着を持ってもらえる施設にしていく為に、行政が主体ではなく、門真市民プラザをいつも利用しているみなさんを中心に運営する「門真市民プラザまつり」のような取り組みが出来ないでしょうか。昨年の夏、「門真まつり」を同施設で開催して以降、同施設を訪れる人が増えています。多くの市民に待ち望まれ開設された施設です、これまで以上に利用者を増やしていく為にも提案するものです。見解を伺います。
【答弁】
生涯教育部長
まず、市民プラザの利用状況であります。プラザ開設から1年間の利用者数につきましては、12万7617人となっています。また、解説から平成20年8月末現在の利用状況は、生涯学習センターで3万4571人、図書館分館で2万8968人、プラザ体育館で5万6149人、グラウンドで3万3326人、教育センターで1万4636人、なかよし広場で1万5461人で合計18万3111人となっています。
次に、楽器演奏や演劇などの文化活動が気兼ねなく出来る施設の開設についてであります。現在、多目的室をご利用いただいている団体・サークルには防音設備がないことから音量にご理解とご協力を頂いています。利用者が気兼ねなく利用できるよう防音設備などの改修について検討してまいります。
次に、よく利用されている多目的室の充実についてであります。現在、市民の文化活動が多目的室に集中していることから、研修室や会議室が幅広い文化活動にもご利用いただけるよう検討してまいります。
次に、かどまの伝統野菜「河内レンコン」をテーマとした資料館を設けることについてであります。
現在、プラザ1回の展示室において、昔の生活用具や農耕危惧を郷土史の1つとして展示しております。今後、郷土史の入れ替えの中で、「河内レンコン」をテーマとした展示について、関係部所と協議してまいります。
次に、門真市民プラザの敷地全体の活用についてであります。現在、NPO団体の御陵力により緑化や植栽の維持管理に努めております。今後においても、さらに未利用の施設や敷地全体の活用が図られるよう検討してまいります。
次に、市民プラザまつりの提案についてであります。プラザを利用されている団体の自主的な活動として、市民プラザまつりなどの要望が出された場合は協力してまいりたいと考えています。
2点目の、「開設して1年しか経過していない門真市民プラザを、大阪国際大学の誘致対象施設とする話が出ているが、本当か」についてお尋ねします。
この質問は、市民の方から、園部市長が、「『門真市民プラザに大阪国際大学を誘致したい』ということを言っているが本当か」と、何人かの方から尋ねられたことがキッカケです。
議会に対してこんな重大な内容の事項が一切説明されていないのに、市民の中では、当たり前のように話されている一体どのようになっているのか。例えば、本市の幹部職員が「体育館は、新たに建て直すから理解して欲しい」とか、「もう大阪国際大学とかなりの打ち合わせがされている聞いている」、「『それぞれの施設の代わりは検討している』と言われた」など、さまざまな噂話が飛び交っています。
そこでまず、市民プラザを門真市としてどのように位置づけているのかお尋ねします。
次に、大学誘致が検討されているのか、本当であるなら、それに代わる施設を本当につくっていくのか、門真市民プラザ以外の場所で規模を下回らないで開設できるところがあるのか、財政的に問題は無いのか
最後に、園部市長は、公約で「大学誘致」を掲げているが、大学を誘致することが門真市にどれだけのメリットをもたらすと考えているのかお尋ねします。
以上で、質問を終わります。ご静聴ありがとうございました。
【答弁】
総合政策部長
市民プラザを門真市のとしてどのように位置づけているかについてであります。市民プラザは複合施設として、主には子育て支援、生涯学習、スポーツ振興など、市民の自発的な活動を行っていただくための1つの拠点として、また、教職員の研修のための施設として位置付けております。
開設して1年しか経過していないかどま市民プラザを大阪国際大学の誘致対象施設とする話が本当であるなら、それに関る施設をつくっていくのかについて、及び園部市長は公約で大学誘致をかかげているが少子化と言われる中で大学を融資することが門真市にどれだけのメリットをもたらすかと考えているのかについて、ご答弁申し上げます。
現在、北河内の置いて高等学校・大学を含め、私立の教育機関が存在していないのは、本市のみであります。
昨今、各都市の課題解決やにぎわい創出などのために大学と連携し、その成果を積極的に市政運営に生かすという取り組みが増え、まちづくりを進める上で、大学が大変貴重な社会資源であります。
また、昨年3月に策定いたしました「門真市都市ビジョン」においても、大学の顔が見えるまちづくりを基本的な取り組みとして掲げ、これを推進していくことが、市民のみなさんが古さと意識や愛着を持ち、わが町を誇れると言う詩のイメージアップにつながるもとの確信しております。
今後、本市のまちづくりを進めていく中で、施設の再整備などの必要性についても、財政状況を勘案しながら研究してまります。
いずれにしても、大学誘致にかかわらず、市長の公約を早期に実現するために努力することが、市民の皆さんの負託にこたえることと認識しておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
【再質問】
再質問に先立ち、「門真市民プラザを、大阪国際大学の誘致対象施設とすること」について、日本共産党門真市会議員団の立場を申し述べておきます。
我が党は、頭から門真市に大学を誘致することに反対するつもりはありません。ただその誘致先が、なんで門真市民プラザなのかということであります。
市民に待ち望まれ、議会としても各会派からさまざまな要望が出され、市民や議会の声を実現するために市の担当部局の職員も大阪府との折衝やさまざまな制度活用などする中で、やっと昨年5月にオープンしたばかりの施設であります。
他市にくらべて社会教育施設の少なかった門真市が門真市民プラザがオープンしたことによって一定改善されました。門真市内には、門真市民プラザのグランド以外で陸上競技の400メートルのトラックを確保できるところはありません、一人当たり公園面積も他市にくらべ少なく、公共の土地空間も少ない門真市にとって防災の立場からしても欠かすことの出来ない場所であります。
先程、答弁であったように、オープン以来18万人の利用があり、これまで以上に充実が求められている施設を大学誘致の対象にするようなことは、絶対に認めるわけには参りません。
それでは、再質問をさせていただきます。
まず、「市民プラザを門真市としてどのように位置づけているのか」という質問に対しての答弁についてですが、施設の概要を説明するのみでありました。これまでの議会での答弁から大きく後退した答弁となっている点を指摘するものであります。その上でお尋ねしますが、平成18年第1回定例市議会の代表質問に対して園部市長は、門真南高校跡地の活用問題についての答弁で、「本市に取りまして公共施設の充実を図っていく上で欠かすことのできない貴重な社会資源との基本的考えの下に、校地、校舎を含め一体的に習得すべく、大阪府と精力的に協議を重ねてまいったところ」「市民のみなさんにとってより良い施設となるよう精力的に庁内協議を続けてまいりたい」述べています。また、平成16年第3回定例市議会の一般質問の門真南高校跡地の活用問題についての答弁で「本市の公共施設については、量的な充実とともに地域的なバランスをはかることもまた大きな課題となっている」との答弁を、どのように認識しているのか尋ねるものであります。
次に、議会に何の説明もしていない事が、市民の中で公然と話されている点についてどのように考えているのか。
次に、答弁で「門真市都市ビジョン」の説明があったが、同ビジョンに記述されているのは、大学誘致ではありません。市長の公約に基づいて施策の具体化が示されたのが「門真市都市ビジョン」と違うんではないでしょうか?「大学の顔が見えるまちづくり」に記述されているのは、「キャンパスプラザ」であります。わざわざ用語説明で、「大学の出先や大学相互及び大学と地域社会の連携と交流のための施設」と書かれています。
私は、門真市の実情にあわせて、「門真市都市ビジョン」では、大学誘致ではなくキャンパスプラザを提案していたと思っていました。それなら門真市民プラザの一期棟を耐震補強をしてその場をキャンパスプラザとして活用すれば良いと考えますがいかがでしょうか。見解を求めます。
次に、施設の再整備などの必要性についても、財政状況を勘案しながら研究とあるが、どれくらいの額になると試算しているのかお答えください。以上の点について再度、質問します。
最後に、我が党は、これまでバブル時代に計画した大開発計画であった南部整備大綱の問題について、市民のみなさんに知らせ議会で粘り強く取り上げ、開発内容を、地下鉄 門真南駅周辺の土地区画整理事業にとどめさせる、また、地下鉄門真南駅の第二地下駐輪場計画を中止させてきました。
今回の、門真市民プラザに大学を誘致させる計画については、今後の議会でも取り上げることと同時に、市民のみなさんに、お知らせし、立場の違いを超えた共同の力を発揮させ、計画断念まで、各方面への働きかけて市民の貴重な財産である門真市民プラザを守るために頑張ることを表明し質問を終わります。
【答弁】
門真市民プラザの開設に向けて、これまで議会で語答弁させていただいた市の方針については、現在においても、何ら変わるものではありません。
また、市民の皆さんの間で噂話が出るような言動につきましては、今後、十分配慮してまいりたいと考えています。
「門真市都市ビジョン」において、施策展開の方向として、「大学のキャンパスプラザなどの誘致活動を推進する」こととしておりますが、キャンパスプラザの誘致に限定したものではありません。
また、議員のご提案については、今後の検討の中で参考とさせていただきます。
次に、施設の再整備などの必要性の研究については、市域全体のまちづくりを進めていく上で、建設事業費などの試算も含め、今後の課題であると認識していますのでご理解よろしくお願いします。