[2019.3.15] -[門真民報]
維新政治に無批判な姿勢浮彫り
「暮らし支える」施策の充実を
市長の施政方針に対し、福田英彦議員が代表質問
本会議が6日・7日に開かれ、市長の施政方針に対する各会派の代表質問と無所属議員の一般質問が行われました。
日本共産党議員団からは、福田英彦議員が質問に立ち、市長の政治姿勢をはじめ市政運営の問題点についてただしました。
自治体の長として失格!
カジノに期待する姿勢示す
福田議員はまず、市長の政治姿勢についてただしました。
(1)国民の願い踏みにじる安倍暴走政治については、10月の消費税増税の中止を求めるとともに、嘘と隠蔽、戦争する国づくりをすすめる安倍暴走政治に対する認識についてただしました。
答弁では、「国民の理解が得られる運用が図られるよう、必要に応じて働きかける」「国の動向については様々議論がなされている状況であり、国民の安全・財産を守るべく、適切に対応されるべき」との認識を示しました。
(2)府民不在の維新「大阪都構想」については、2015年に大阪市民が「NO」と判断した大阪都構想にしがみつき、統一選挙と同日程の大義なきダブル選挙強行の大阪維新に対する認識についてただしました。
答弁では、大阪都構想が「府全体における経済等に好影響を与える」、住民投票については、「住民を主体とした議論が進められるべき」との認識を示し、維新政治に全く無批判な姿勢が浮き彫りとなりました。
(3)カジノとセットの大阪万博開催の問題点については、売り上げの4800億円のうち8割を占める3800億円をカジノで見込み夢洲を「賭博州」にしようとしている IRについて施政方針で全く触れなかったこと、カジノとセットでない大阪万博の開催を大阪府・市に求めることに対する認識についてただしました。
答弁では、「IR事業や万博の開催については、大阪のみならず、関西やその他地域への大きな経済効果が見込まれ、大阪 IR基本構想(案)に基づく IR事業と万博が成功することを期待」するとの認識を示し、「日本人をカジノ漬けにする IRカジノを大阪に誘致しないことを大阪府に求めるべき」との再質問については、「ギャンブル等の依存症対策など、必要な対策を講じることで、IR事業が大阪経済の更なる活性化と将来に向けた投資につながるものと期待しており、大阪への IR誘致を反対することは考えておりません」と前のめりにIRカジノに期待する姿勢を示しました。
この他、(4)「暮らしの支え」となる市政運営については、具体的な施策がほとんど示されませんでした。
(5)市役所の AI/RPA化(市役所業務の自動化)については、業務のブラックボックス化、情報漏洩や個人情報の管理など十分にチェックもできなくなるなど多くの問題を指摘しましたが、「適切な情報管理、運用面での可視化、フォローアップ体制を確立するなど、導入リスクを軽減し、円滑に実施できるような対策を引き続き検討」すると導入ありきの姿勢が示されました。
(6)「2025年問題」決議については、「重みを十分に認識するとともに、その主旨を深く受け止めているところ」と答弁しながら、くすのき広域連合の在り方の検証については「現時点で主体的に検証することは考えていない」と異常な姿勢に終始しました。
住民説明無しのまちづくり
保育所のさらなる民営化
学校統廃合ありきの姿勢
具体的な施策については、①国の悪政の防波堤となり市民の暮らしを守る施策②災害に強い安全・安心のまちづくり③子どもの未来はぐくむ教育・子育てについてについてただしました。
高い国保料については、保険料と減免基準の統一の見直しを大阪府に求めることについて「市町村が独自の基準で実施してきた経緯等に十分に配慮したうえで、必要な措置を講じるよう府に要望」するとしました。
古川橋駅北側のまちづくりについて、住民説明会を実施するよう求めましたが、「現時点で予定していない」と答弁しました。
また、「小中一貫校」「義務教育学校」ありきで性急に結論を出すべきでないとただしましたが、門真市魅力ある教育づくり審議会の最終答申で「市内学校の再編統合について早急に検討するよう求められた」として検討をすすめていく姿勢を示しました。
公立園の在り方を検討するとの姿勢に「国の誘導によって民営化を促進し公的責任を後退させることは絶対に認めらない」とただしましたが、「審議会の意見も聞きながら検討」するとしました。
大義なき入れ替えダブル選表明
カジノ固執の脱法行為
「大阪維新の会」代表の松井一郎府知事と吉村洋文大阪市長は8日、大阪市を解体する「大阪都」構想ごり押しのため、それぞれ辞職願を提出し、知事・市長選に入れ替え出馬する意向を表明しました。
7日に開かれた「都」構想案をめぐる法定協議会では維新側が「都」構想の再住民投票を秋の知事・市長ダブル選と同時に行う工程表を提案。「今任期中で住民投票を実施する」との密約を結んでいた公明党に同意を迫りましたが、同党も含めた維新以外の全会派の反対で否決されました。
入れ替えダブル選は、維新以外の会派の反対で行き詰った「都」構想ごり押しのために、任期途中の投げ出しで引き起こすダブル首長選をテコにして府市両議会で維新が絶対多数を占めることを狙う住民不在の党利党略です。
また、公職選挙法の趣旨をすり抜ける「一種の脱法行為」とも指摘されています。
知事選は 21日に、市長選は 24日に告示され、府議選と同じ4月7日に投開票される見通しです。
民意無視の党利党略
共同で終止符を
日本共産党大阪府委員会の柳利昭委員長は8日、大阪市内で記者会見し、松井知事、吉村大阪市長が辞職し入れ替えダブル選に出馬することに「一片の大義もない」と批判し、「『カジノより暮らしの安心・希望を、大阪都ストップ、維新政治転換を』の旗を高く掲げ、これが府民・市民多数の声になるよう全力をつくす」と述べました。
柳氏は「大阪都」構想の住民投票を府民・市民に隠れ、公明党との「密約」によって進めるというやり方が破綻したと指摘。「大阪都」構想は2015年の住民投票で審判が下され、その後の論戦を通じて中身もやり方も破綻し、府政市政とも投げ出さざるを得なかったもので「大阪都行き詰まり・府市政ダブル投げ出し選挙」だと述べました。その大本には、格差と貧困の広がり、カジノ誘致、教育破壊など維新政治と府民・市民の矛盾があると指摘しました。
ダブル選は維新が「大阪都」とともに、カジノ誘致にひた走るため、脱法的に知事・市長候補を入れ替え、今後4年間、その座にしがみつくことを策し、府議選・市議選で単独過半数を狙うものだと告発。同時に「府政・市政を府民・市民の手に取り戻すチャンスだ」として「維新政治を終わらせるために保守のみなさんを含む広い共同でたたかう」と決意を表明しました。
安倍暴走、維新政治終わらせ
何としても4人の党議員団を
福田英彦事務所は、は 10日、事務所びらきを行いました。
地域の後援会長、党市委員長、税理士の方からそれぞれ情勢報告や激励の挨拶がありました。
挨拶では、日本共産党の躍進で、嘘と捏造、消費税増税強行の安倍暴走政治、都構想に執着しダブル選挙で府民を愚弄し選挙を弄ぶ維新政治を終わらせようと呼びかけられました。
福田英彦議員は、5期 20年間を振り返り、3人の市長と対峙し、守口市との合併問題、「何でも民間」と委託や民営化の強行や大幅な職員削減に「 29億円問題」、売却結論ありきのまちづくりなど、その時々の問題点をしっかりチェックしてきたこと。公園に手洗い場の設置や学童保育施設の充実、子ども医療費助成制度の拡充、水道料金引き下げなど、市民の願い実現に力をつくしてきたことを述べました。
そして、偽りの「身を切る改革」ではなく、市政をしっかりチェックし、市民の願い実現することのできる日本共産党4人の議員団確立に全力で頑張る決意を表明しました。
歩道の段差解消など、住民と市職員と立会い
亀井あつし議員
歩道の段差解消を要望された亀井あつし議員は、土木課職員と住民と一緒に現地調査を行いました。
住民から改善を求められたのは、門真団地交差点の西北側の歩道部分で、植栽された欅(けやき)の根が、敷き詰められたブロックを盛り上げ、段差になっている箇所。また、大手薬局チェーン店の車の出入り口が凹んでいる箇所について改善の要望が出されました。
他に、市道岸和田守口線を横断する水路にかかる橋脚の接続部分の段差の解消も要望されました。
同行した市職員は、「歩道の勾配などの関係で検討の必要な箇所もあるが、補修出来る箇所の対応する」と話していました。