[2008.8.22] -[門真民報]
開設後一年余りを経過した「門真市民プラザ」を8日、党議員団が視察しました。
「市民プラザ」は門真南高校が02年度末で閉校となり、その後、跡地の有効活用について多くの市民要望があり、議会も一致して求めるなかで、生涯学習センターや図書館分室、体育館、グラウンド、市教育センター、なかよし広場などの複合施設として昨年5月に開設されたものです。
「生涯学習センター」は、研修室や会議室、IT・視聴覚室、多目的室、和室など10室がありますが、利用者の3割近くは多目的室の利用者で、太極拳やエアロビクス、フラダンスなどの利用があり、1室しかない多目的室を増やすことも検討が必要です。
「図書館」は市立図書館の分館として開設され、2万6千人を超える利用者、蔵書は約4万冊、貸出し冊数は約13万冊に上り、ボランティアによる読み聞かせも行われています。
「体育館」はバスケットボールやバレーボール、卓球、バドミントン、バウンドテニスなどの利用で、柔道場、剣道場合わせて利用者は5万人を超えます。
「グラウンド」は軟式野球をはじめサッカー、ソフトボール、グラウンドゴルフでの利用者で、利用者は3万人を超えています。
一時はグランドの周りの溝に大量の土が溜まり、水はけが悪い状況がありましたが、改善され、その後は利用者が溝の掃除や除草を行い、快適に利用できるようになっています。
昨年は「ふるさと門真まつり」行われ6万人の市民が集いました。
このように社会教育の拠点施設としてこの一年余りで多くの市民が利用し、親しまれ、無くてはならない施設となっています。
また、「教育センター」は、教職員の研修や教育に関する調査研究に利用され、教育・市民文化の向上のために一般貸室も行われています。
「なかよし広場」は、主に乳幼児とその親が気軽に集まって交流できる広場として仲間づくり、子育てに関する情報などにひろく利用されています。
市民プラザは、様々な施設が併設されていますが、開設後も案内表示などの改善が行われ、利用促進が図られています。
市民プラザは、市はもちろん利用者自身が施設を快適に利用できるよう維持に努め、読み聞かせはボランティア、IT講習や植栽などは市内のNPOが関わるなど、「市民協働」が発展、今後いっそうのひろがりが期待されます。
今回の視察で「市民プラザ」が市民にとって重要な施設だということが再認識されました。今後も市民の貴重な財産として利用促進など一層の充実を図ることが求められます。
施設名 |
利用者数 |
生涯学習センター(会議室) | 25,571 |
(学習室) | 6,154 |
図書館 |
26,719 |
体育館(体育室) |
28,271 |
(柔道場) |
14,239 |
(剣道場) |
9,639 |
グラウンド |
30,626 |
教育センター |
13,120 |
なかよし広場 |
14,565 |
合計 |
168,904 |
8日、宮本たけし元参院員と日本共産党門真市会議員団は、第二京阪道路の環境対策などにについて、国土交通省浪速国道事務所と交渉をおこないました。
要望の内容は、平成12年、門真市議会への「
第二京阪道路(北道路を含む)に関する確認・要望事項と回答要旨」に示された内容を遵守すること。
さらに大阪府が公害調停に基づいて07年から08年にかけて実施した大気質調査結果からも、開通後大気汚染が環境基準をオーバーすることが想定されることなど重要な点を指摘しました。
同交渉で宮本たけし元参院議員は、道路の環境対策や三ツ島の「変則交差点」問題の早期解決などを求めました。
また、環境対策問題で、国道事務所の担当者が「環境影響予測は万全におこなっている」との回答に対して、宮本たけし元参院議員が「高速道路の橋脚からのコンクリートが剥がれ落ちた問題、関空の需要予測など国土交通省の『予測』など、当たったためしがない」と指摘すると、「信じて欲しい」と繰り返すばかりでまともに回答が出来なくなりました。
党市会議員団は、同国道事務所との交渉を踏まえて、引き続き、環境対策などについて、8月下旬に予定している国土交通省との交渉、第二京阪道路沿線市の党市会議員団との連携、9月定例市議会での質問など改善に向けて取り組むものです。
光触媒による脱硝装置の設置をおこなうことや環境監視施設の設置場所は、公害が最も深刻と予測される三角地帯(*1)とすることや変則交差点となっている三ツ島迂回道路の改善についてなど6項目の要望をしました。
浪速国道事務所の回答では、「平成15年におこなった環境影響予測結果から、光触媒やシェルター設置の必要性は、現段階ではない」と述べました。
また、とりわけ重大な問題は、環境悪化への万全の対策を求める沿線住民の要望を無視出来ずに、公的なものである公害調停に基づいて実施された、大阪府の大気質調査について、「府の実施した測定は簡易的な調査で、コメントする立場にない」と事実上考慮しないことを言明。
沿線住民の声を踏みにじる態度を示し、国が、本当にそのような態度なのかどうかが鋭く問われています。
第二京阪道路建設工事に伴う迂回道路の三ツ島交差点について、工事を優先させ早く完了させることなどを求めました。
また、同交差点のような交差点内が約110メートルにも及ぶ所が全国に他にあるのか質問をしたところ、「後日、回答する」とのことでした。
環境監視施設の設置場所について、維持管理費を含め、「8者協議(*2)で」を連発しました。
しかし、「8者協議で合意されれば(国の思いとは異なる場所であっても)箇所付けは尊重する」と答えました。
近接する学校、病院など特に清閑が必要な施設には特段の配慮をすることについて求めたところ「出来る限り配慮していきたい」と答えました。
さらに、環境影響評価にかかわって、環境監視項目にPM2・5やベンゼン、炭化水素類、オゾンなどを加えるよう求めたのに対して、「指摘の項目について、(現段階では)環境基準に含まれておらず、8者協議でも、合意されているものと認識している」と述べ8者協議に加わる各市の認識があらためて問われています。
*1「三角地帯とは
第二京阪道路・国道163号・府道寝屋川大東 線に囲まれた島頭1丁目周辺の地域。
*2「8者協」とは
第二京阪道路(大阪府域)環境監視の在り方に 関する検討会。国土交通省、西日本高速道路株 式会社、大阪府、門真市、寝屋川市、四条畷市、 交野市、枚方市で構成。