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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2018年12月議会 亀井あつし議員の一般質問・答弁

    [2018.12.18] -[議会活動]

    1.北島東土地区画整理事業区域内の街区道路と北側に位置する市道岸和田守口線との関係について

     はじめに、北島東第2地区土地区画整理事業の土地利用の考え方についてお尋ねします。

     質問に先立ち、これまでの経過について述べさせてもらいます。私は、門真の蓮田の広がる原風景を守る立場から北島市街化調整区域に防災歴史自然公園をつくることなど質問を重ねてきました。

     しかし、第二京阪道路が建設される前と後で、風景は激変しました。平成203月議会建設常任委員会で北島地域のまちづくりについて質問した時、当時の建設部長は、「地権者の意向を尊重しながら、商業・業務地域、または公園緑地、農住共存地域など、地域全体でバランスのとれた配置となるよう今後まちづくりを進めたい」と答弁していました。

     その後、北島地区のまちづくりは、当初の東西両地区の一体的整備から東地区を先行させた整備へと変更、北島東土地区画整理組合の設立、業務代行予定者として大和ハウス工業株式会社が選定され、物流施設の整備を進める方向が示され、今年6月に道路と公園の供用開始が行われました。私は、今後の北島東のまちづくりは、役割分担を明確にし、業務代行予定者任せにすることなく、市としても道路、公園など、まちづくりの考えを示し進めることを求めてきました。

     そこでまず、市として、北島地域の今後のまちづくりを進める上で、これまでの経過の中での課題としていることはあるのか、教訓とすることはあるのか、市の見解について答弁を求めます。

     まちびらきをした区域は、ほとんど物流倉庫の街区になろうとしています。現在、倉庫一棟が建設中で千石西町側から見ると高い壁が迫るような感じです。今後建設予定の倉庫は、高さ約30m。建設されると殺風景なコンクリート壁が千石西町側に一層迫ってくる感じです。門真団地の建替え後のまちづくりの景観にとっても好ましいものではありません。

     第2地区も同様の物流中心の整備をしていくのか、それとも住宅地として整備していくのかは、今後の周辺地域のまちの在り方にとっても重要です。

     以上を踏まえ、北島東第2地区土地区画整理事業について、今後、市はどのようなまちづくりを進めて行こうとしているのか、事業の今後の進め方、いつをめどに事業を完成させる予定か答弁を求めます。

     次に、北島東地区へつながる街区道路整備が周辺地域にあたえる影響についてであります。

     隣接する門真団地と連携した道路ネットワークの確立の立場から、門真団地側の南小学校東部線を西伸させ北島東11号線と結び、北島東11号線を北に延伸させて、岸和田守口線と結んでいく予定をしています。聞取りの中で道路幅は12メートルとのことでした。市は、門真団地と連携した道路ネットワークの確立することによってどのような影響が周辺地域に与えるか検討したのでしょうか。現在、門真団地内を通行する車両は、団地内に用事があって通行する車が殆どです。もし道路ネットワークが確立されると、団地内に関係のない車がこれまで以上に増え、安全性などに影響が出ることは間違いありません。問題は、門真団地内だけでなく周辺地域にも様々な影響が発生します。

     私は、以前、下三ツ島区画整理事業区域内の歩道整備がされず歩行者にとても危険な市道三ツ島東西線が延伸し、府道深野南寺方大阪線と接続することになった問題を取り上げたことがあります。延伸後、特に夕方、府道深野南寺方大阪線は、市道三ツ島東西線から東方面行きに右折する車が割り込む状態になり慢性的な渋滞個所となりました。歩行者の通行はほとんどなく自転車も危険にさらされた状態です。

     もし、北島東11号線が南小学校東部線と接続され門真団地内から市道岸和田守口線への抜け道として利用されたら、第二京阪道路北島東交差点方面に向かう左折車が割り込む状態になります。特に朝のラッシュ時、府道深野南寺方大阪線同様に渋滞区間の長くなる可能性があります。

     いまでも岸和田守口線は、朝夕、門真団地交差点から第二京阪道路にかけて渋滞しています。特に朝は、7時半頃から激しくなります。

     また、砂子小学校に通う島頭4丁目の児童が集団登校で門真団地交差点を渡る際の安全の問題について質問をしたことがありますが、同地点はとても危険です。歩行者信号に変わっても、島頭太子田線から岸和田守口線に右折して抜けていく車が後を絶ちません。門真団地交差点は、渋滞区間が伸びて慢性的に渋滞するとこれまで以上に、危険な交差点になってしまいます。

     市は、同区画整理事業を進める際、道路整備が周辺地域に与える影響についてどのように検討したのか答弁を求めます。

     その上での質問ですが、区画整理区域内の道路を、どんな形で、どの程度の道幅にしていくか、地権者や周辺地域住民に対して、どんな影響があるのか説明をして、出された意見を踏まえ、ルートや対策を変えて行くことが重要と考えますがどうでしょうか、答弁を求めます。

     尚、道路名称ですが、「市道南小学校東部線」というのは、とても分かりにくい名称です。南小学校は廃校され跡形もなくなっています。名称変更をすべきと考えます。答弁を求めます。

     

    【答弁】

     まず、北島地域のまちづくりを進める上で、これまでの経過での課題や教訓はあるのかについてであります。

     北島地域におきましては、東西一体のまちづくりを検討しておりましたが、最終的に地権者の合意形成が図れず、準備組合の解散に至ったことから、まちづくり事業は、地権者等の合意形成が重要であると認識しております。

     本市の市街化調整区域につきましては、第5次総合計画及び都市計画マスタープランにおいて、中部まちづくり整備ゾーンと位置づけ、第二京阪道路を活用した商業・業務の集積などをめざした市街地整備を推進するとともに、農地の保全に配慮することとしており、今後におきましても、良好な地域環境や景観の創出が必要と考えております。

     北島東第2地区土地区画整理事業の土地利用の考え方については、第5次総合計画及び都市計画マスタープランを踏まえ、北島東地区と同様の事業手法や地区計画等を基本とし、計画的な土地利用を誘導してまいります。

     次に土地区画整理事業の今後の進め方についてであります。

     本年11月に門真市北島東第2地区土地区画整理準備組合の設立後、2019年度にかけて業務代行予定者を決定し、土地利用計画を確定するとともに都市計画手続きを進め、2020年度には、土地区画整理組合を設立する予定であります。その後、公共施設整備に着手し、2023年度末頃のまちびらきを目指してまいります。

     次に道路整備が周辺地域に与える影響についてであります。

     既存の道路を活かした整備であることから、周辺地域に与える影響については検討しておりませんが、北島東地区の土地区画整理事業区域内の区画道路と周辺地域を結ぶ道路を整備することにより、周辺地域の道路網が形成され、地域の交通環境の改善に寄与するものと考えております。

     当該道路につきましては、歩行者等の安全を確保するため、歩道と車道とを分離した幅員12メートルの道路として、273月に策定した都市再生整備計画事業に位置付け、今年度から建物等の移転補償及び道路用地の取得を行い、2019年度末までに整備する予定であります。

     なお、道路計画については、隣接する自治会等に説明をしておりますが、既存の道路を活かした整備をすることや、周辺地域の道路網が形成され、地域の交通環境の改善に寄与するものと考えていることから、周辺住民等に対して、周辺地域に与える影響に関する説明は、行っておりません。

     最後に、南小学校東部線の名称変更についてであります。

     現在の市道名称は、現状とそぐわないものとなっておりますので、道路整備完了後に市道の名称変更を予定しておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。