[2008.7.25] -[門真民報]
日本共産党議員団は、今年の3月議会で、市長のかかげる「市民協働の理念」とふるさと門真まつりの廃止及び「リサイクル活動機構かどま」への委託事業の縮小という具体的な事業運営とに大きな乖離(かいり)があると、きびしく問題点を指摘してきたところです。
こうした経過もあり、新年度3ヶ月を経過したリサイクルプラザの現状について、聞き取り調査を行い、当日は、吉松正憲・福田英彦議員が参加しました。
これまで、門真市はリサイクルプラザ(エコパーク)運営委託事業として、2006年度1575万円、環境学習推進事業として、102万円を「リサイクル機構かどま」に委託し、実施してきました。しかし、2008年度予算では、一挙に、前年の1498万円から490万4000円に大幅に削減され、現段階では、環境学習推進事業運営業務委託料の119万7千円のみ執行される見込みです。
こうしたことから、エコパークは、1週間のうち、火・木・金・日曜の4日開設、水曜休館、月・土曜日は施設は開いているが休業という運営状態となっています。人員は、常勤3名と非常勤2~3名を合わせ、週4日をカバーしています。しかし、実際は、ボランティア出勤も含めて、運営を支えているのが実情のようです。
工房等の実施状況については、従来、門真市主催のデモ事業が市民には無料で300回程度開かれていましたが、これが廃止となったため、工房の開催数が約3分の1に、利用者数についても、昨年同期と比べて、約2分の1に減少していることが明らかになりました。こうした現状を門真市はどう認識しているのか、今後どうするのかが問われるところです。
市民にも好評の自転車リサイクル事業では、粗大ごみ回収の方式が変わって、自転車の回収に困難性が加わった中でも、自治会やマンション等にお願いをして、一定量の自転車を確保し、自転車の再生事業に取り組んでいるとのことでした。
また、フリーマーケットは、今年度に入っても依然好評で、7月20日も、50ブースが満杯となり、参加者も1000名近くとなるほどの盛況だったとのことでした。特に、「門真の特徴は、リサイクルが特色となったフリーマーケットではないか」と語っておられました。
党議員団にも、市民からの意見として、「リサイクルプラザ・門真市を検索して、ホームページを開き、見学案内・申込、工房参加予約申込、各種イベント予約申込、フリーマーケット出店申込にそれぞれアクセスしたが、どれも、エラーとなって、できなかった。なぜ、こんなことになっているのか。門真市は、知っていたのか。どうするつもりなのか。」という当惑と失望の声が寄せられています。
洞爺湖サミットをあげるまでもなく地球環境問題への取り組みが、どの自治体にとっても避けて通れない最重要課題の一つとなっている今日、市民の自主的な取り組みを行政として支える意味からも、ホームページの再開が求められます。
シドニー五輪から正式競技となったテコンドー。シドニーオリンピックで銅メダルを獲得した、門真市在住の岡本依子選手が、北京オリンピックへの出場権を獲得し、メダルの獲得をめざして、いざ出陣です。
7月20日、同市三ツ島の地元のみなさんをはじめ、岡本選手の活躍を願う門真市民をはじめ、市長、議長、多くのサポーターが集結し、壮行会がおこなわれました。党議員団も全員が参加し、岡本依子さんを激励しました。 岡本選手の希望により、堅苦しくなく、みんなでいっしょに楽しめる「会」になりました。
岡本依子さんは、さいごに決意表明で、「みなさんの応援のおかげで練習に集中できています。オリンピックに出れて幸せですが、メダルをとれたら、うれしいなと思います。いつも、応援ありがとうございます。」とだれもが応援したくなる気さくさで語ってくれました。なお、岡本選手は17日に北京に向かい、テコンドー67キロ級の試合は22日に予定されています。
門真第4中学校区にお住まいのYS氏が、2007年から2008年にかけて大阪府が実施した『第二京阪道路周辺(門真市域)における大気質調査結果報告書』読んだ感想を、党市議団に寄せていただきました。大阪府の「第二京阪道路周辺(門真市域)における大気質調査結果報告書」の結果は、第二京阪道路沿線や、国道163号線、府道寝屋川大東線、第二京阪道路で囲まれるいわゆる「3角地帯」はもちろんのこと、第二京阪道路より南東部にあたる地域においても深刻な大気汚染が予想されることを浮き彫りにする内容でした。
今着々と第二京阪道路(高架部4車線、下部6車線)の工事が進んでいます。門真団地から比較的離れていると思っていましたが、工事が進むに連れて橋脚が林立しはじめると想像していた以上に近く、高架道路が目の前に立ちはだかる感じです。 最近、「第二京阪道路周辺(門真市域)における大気質調査結果報告書」(以下、報告書と記す)を見る機会がありました。読んでみると改めて今後の大気環境の推移を見守ることが必要だと感じました。
報告書の調査データーは
①風向
門真市役所測定局によると、門真市域では年間通じて西から北方向(WSW~NE)の 範囲の風が吹いている。
②NO2
第二京阪道路近傍の沖小学校における各2~3週間の測定(6月、9~10月、12月~ 1月、3月)では、冬季の12月~1月は日平均値が0.04~0.06ppmの環境基準ゾーン内の日が4日あり、また春先の3月は環境基準に下限の0.04ppm近くの値を示した日が2日ある。これらはいずれも風が弱く大気が拡散しにくい日である(接地逆転層が形成されやすい)。
③PM2.5
NO2と同様の傾向を示している。
以上のような報告書のデーターを見て、門真団地周辺地域(第二京阪道路南東側地域)のことが気懸かりになりました。すなわち、
1)風向が年間つうじて西(W)から北(N)の範囲であるため、第二京阪道路の風下に位 置する。
2)第二京阪道路開通後は、自動車排気ガスのNO2やPM2.5などによる大気汚染が環境基 準をオーバーする日が多くなる可能性が考えられる。そのため、今後注意深く監視をす ることが大切である。
3)そこで出来れば、比較的実施しやすいNO2の測定(カプセル法)を行い、開通前の環 境データーを作っておくと良いと思う。
4)また、道路近くにおいては、第二京阪道路開通後の騒音、振動にも注意が必要である。
7月19日、大阪市中央区民センターで、…温暖化を防ぎ、持続可能な地球を子どもたちに手渡すために…「日本共産党の地球環境政策を聞く会」が開かれ、環境問題に取り組んでいるNPO、自治体、大学関係者など各層の府民が参加しました。党議員団から、吉松正憲議員が参加しました。<CODE NUMTYPE=SG NUM=FFFF>報告では、最初に、神戸商船大学名誉教授の西川榮一氏が「温室効果ガスの排出実態から温暖化対策について考える」と題して、日本の二酸化炭素(CO2)直接排出量が、1990年比で2012年までに6%削減しなければならないのに、逆に、増加していることを指摘し、発電と自動車の走行がこの主な原因となっていることを資料を示し、説明をおこないました。
また、日本の政府と経済界は、直接排出量がどうなっているのかという、評価基準をかくして、間接排出量勘定という指標をつくりだし、エネルギーを消費している家庭にこそ、二酸化炭素(CO2)排出の責任があるかのような世論を振りまいているときびしく批判しました。
そして、今の国の温暖化対策・エネルギー政策の枠組みは、経団連の「環境自主行動計画」という経済効率優先の考え方に基づいたものであり、二酸化炭素(CO2)を総量で規制する方式をとらなければ、実効性ある削減は期待できないと指摘しました。
このあと、吉井英勝衆議院議員が、日本共産党の「地球温暖化の抑止に、日本はどのようにして国際的責任を果たすべきか」との政策提言をもとに、豊富な資料も示しながら、くわしく説明をおこないました。この中で、洞爺湖サミットが米国とこれに追随する日本のイニシアチブのなさで、不本意な結果となったことに触れ、温暖化対策は全地球的な課題であるが、何よりも先進国の責任発揮を優先してこそ、他の多くの国々を同じ立場に立たせる道だと強く指摘しました。この日は、大阪府・大阪市・守口市の自治体職員の参加がありました。