[2018.11.2] -[門真民報]
維新政治10年を検証
安倍政権を補完、憲法改悪推進の
維新政治を続けさせていいのか
2008年1月 27日、橋下徹氏が府知事選挙で当選し、2月6日に大阪府知事に就任してから 10年余りが経過しました。
その後2010年1月に「大阪都構想」を発表し、4月に「大阪維新の会」を結成。
10月にはカジノ議連の国会議員らに「カジノ合法化」を要望しています。
こうした流れの中で、いまの「カジノ万博」があります。
国政では野党ポーズをとりながら、安倍政権の「補完勢力」となり、憲法改悪を推進。
しかし、いまの大阪は、①くらし経済、②福祉・医療・子育て、③学校・教育、④災害対策と巨大開発、⑤地方自治と民主主義という視点から見ると大変な状況です。
維新政治を大阪でこのまま続けさせていいのか、「明るい民主大阪府政をつくる会」の学習パンフ資料を紹介し、維新政治の10年間を振り返り検証します。
①くらし経済
全国の都市の中でも落ち込む府民生活
2015年、大阪府内総生産は、39兆1069億円で初めて愛知県に抜かれ、全国三位に。2001年度を100とした指標も東京、愛知はもちろん、全県平均を下回っています。
家計消費も雇用者報酬も同様です。
「大阪経済はよくなった」と維新府政は宣伝しますが、2008年からの推移を見ても大阪経済の落ち込みは明らかです。
大阪経済の落ち込み
深刻となる貧困
大阪の事業所の99%、従業員の67%を占める中小企業の事業所数が1996年から2014年にかけて29.8%も減。
中小企業支援こそ求められます。
賃金の落ち込みによって、現金給与総額は、2007年の35.5万円から2017年の33.5万円へと減少。家計消費の減少と経済の落ち込みに直結しています。
大阪府が2016年実施した「子どもの貧困実態調査」では、貧困世帯率は14.9%山形大学の調査では子どもの貧困率は21.8%で沖縄に次いでワースト2位です。
消火栓ホースの製造工程や
ハイパーレスキューを視察
守口市門真市消防組合議会 亀井あつし議員
24日・25日の両日、守口市門真市消防組合議会は、本組合の救助工作車を製造している、帝国繊維株式会社の鹿沼工場(栃木県鹿沼市)と東京消防庁第3消防方面本部消防救助機動部隊へ行政視察をしました。亀井あつし議員も参加しました。
1日目の帝国繊維株式会社の鹿沼工場では、①消防ホースを製造する工程、②防災資機救助用の電動油圧救助カッターなどの防災資機材の説明、③人命救助などで使用する救助工作車(レスキュー車)など防災車輛の組み立て現場の見学などしました。
福島原発事故発生時にも使用された、大口径送水ホースと結合金具
福島原発事故時
全隊員が出場し活動
2日目の東京消防庁では、放射性物質・生物剤・化学物質等に係る特殊な災害に対応するハイパーレスキューについての説明と見学をしました。
同レスキュー隊は、東京地下鉄サリン事件や茨城県東海村臨界事故等を踏まえ、2002年に編成されました。 福島第一原子力発電所の放射線災害では、全部隊員が出場し活動を行いました。
組み立て作業中の防災車両と取り付け部品
鉛や水槽で覆われ、放射性物質などを防ぐ特殊災害対策車。窓も鉛板で覆う
地域包括ケアシステムなど
単独市での事業運営を調査
くすのき広域連合議会視察に福田、ほりお議員
くすのき広域連合議会の視察が 10月 25・ 26日に実施され、福田英彦、ほりお晴真議員が参加しました。
門真市と同規模で、単独で事業を運営している2市を訪れました。
筑紫野市(福岡県)は人口 10万人余の都市で、福岡市から近く人口が増加傾向、高齢化率は約 24%でくすのき広域連合の約 28%より4%低く、要介護認定率は約 15%で推移しくすのき広域連合の約 20%より5%低くなっています。
このことから第 7期の介護保険料は月額5200円で、くすのき広域連合の6748円よりも1500円以上安くなっています。
社会福祉協議会を中心としたサロン活動や、自治公民館などを利用した 130名の運動サポーターの取組み、コミュニティー推進課と連携した7つのコミュニティでの地域づくりなど、「元気な高齢者」づくりの取組みが行われていました。
ただ、総合事業については担い手、人材確保などの課題があるとのことでした。
糸島市(福岡県)は、2010年に前原市・志摩町・二丈町が合併した 10万都市で、前原市が合併前から単独で介護保険事業を運営していたこともあり、合併後も単独で事業運営されています。
総合事業は、様々なデータの分析を踏まえ2015年度から実施され、事業の一部をシルバー人材センターに委託するなど担い手を確保しています。
また、認知症初期集中支援チームは、医師会や保健所など糸島市で完結している利点を活かし、委託することなく直営で実施されていることなども特徴として説明がありました。
合葬も色々の小平霊園
火葬と葬儀式場の臨界斎場
飯盛霊園組合議会視察 豊北ゆう子議員
飯盛霊園組合議会の視察が 25日、26日に行われ、豊北ゆう子議員が参加しました。
1日目は東京都小平霊園を視察しました。 小平霊園は、東京都立霊園(全8箇所)で、敷地面積 65ヘクタール(日本で3番目)です。半分は墓地、残りは樹林や草地・園路で、地域の人々にも親しまれている公園墓地です。
東京は明治の頃から、市民のための公共墓地を開設し、1985年から公益財団法人東京都公園協会に運営が委託されています。
墓地は一般墓地以外に合葬墓地があり、合葬墓地の中でも樹木型、樹林型は珍しく、その他、芝生型、壁型など工夫されていました。
また、著名人墓地を散策することができるよう、案内図に著名人墓地が載せてある点も参考になりました。
墓地はバリアフリーで、園内は駐車場はないものの墓地の前まで自家用車で参拝可能です。課題は、都心部からの交通の便とのことでした。
2日目は、5つの区で広域運営している「臨海部広域斎場組合臨界斎場」を視察しました。立地の6割が大田区のため利用率に応じた負担率も大田区が6割を占めているとのことでした。
臨界斎場は、2万2500㎡、火葬炉10基の他、葬儀式場4式場が設置されています。 火葬業務・受付・案内・警備業務・施設設備管理業務等殆どが業務委託で自治体職員は4名の配置でした。