[2018.10.12] -[門真民報]
「市民ご意見番」に寄せられた声届ける
市税・国保の差押え、ゴミ民間委託拡大は問題
決算特別委員会 亀井あつし議員
2017年度の決算について審査する決算特別委員会が 13日に開催され、亀井あつし議員が出席して、市税の差押えや防災時の図上訓練など6項目にいて総務所管で質疑しました。
民生所管では、介護保険サービスや各種がん健診、国民健康保険事業など12項目についての質疑をしました。
今回の決算委員会では、①税金の集め方、使い方についてのチェック、②18年度に実施された公募による「市民ご意見番」アンケートに寄せられた市民の声を届ける。③門真市地域防災計画に基づき、各部局の災害発生時の対応について、以上3つの角度から質問をしました。(1面・2面に掲載)
総務所管
税金の集め方・使い方
問題だらけのマイナンバーに税金が・・・
国はマイナンバーに
38%しか負担せず
個人情報の流出などさまざまな問題点が指摘されている「マイナンバー制度」について質問しました。
「同制度導入にどれだけの費用を使ったのか、国はどれだけ補助したのか」と質問。
答弁で、「4年間でシステム改修に合計2億5773万7680円の費用。国庫補助金は9806万1千円」と、国は僅か38%しか負担していないことが浮き彫りになる答弁。
民商などの運動で
徴収税決定通知書番号記載しないに
また、民主商工会などが番号漏洩の危険性を指摘し、マイナンバーを「住民税特別徴収税額決定通知書」に番号記載しないことを求めていた点について、市は「書面により送付する場合には、当面、マイナンバーの記載は行わない。(2018年1月1日施行)」と答弁。
民生所管
保険・健康・くらし・環境など
施策の充実を求め積極的な提案
防災対策に
FMラジオの普及を
市民から「災害が発生した時、防災無線の音声が聞き取れない」との声に対応することについて質問。
亀井議員は、愛媛県宇和島市が全戸にFMラジオを無償配布している事例を紹介し、「門真市も高齢者を対象に、FMハナコを配布しては」と質問。
市は、「今年6月に古川橋駅前で調査したところ、回答者167人のうち約17%が視聴ラジオ局の1つと回答した」と答えました。
兵庫の震災保障制度
府に要望しては
9月議会一般質問で提案した、図上訓練についての質問。
市は、「計画に基づく災害対応が的確に行えるよう、図上訓練などを実施したい」と答弁。 阪神淡路大震災をきっかけに、兵庫県は年間5千円の掛け金で6百万円の住宅保証が、一部損壊の場合も含めて補償する制度を実施しています。
同制度を紹介し、「大阪府に対して兵庫県の同じ制度を創設することを求めてはどうか」と質問。
市は、「一部損壊に対する支援など、個人の生活再建に資する制度の構築について、要望したい」と答弁。
世界に誇る憲法制定
幣原総理大臣
最後に、「門真の魅力発信というなら、世界に誇る憲法を制定した幣原喜重郎総理大臣をもっとアピールしてはどうか」と質問。
市は、「本市の偉人や名所を市内外に発信することは、市のイメージアップや市民の誇りにもつながるものと考える」と答弁。
夜間救急センター
移転で受診が激減
「市民ご意見番」アンケートの「健やかな笑顔あふれる支え合いのまち」の項目の重要度が1番高い(重要度4・66)「救急医療協議会事業」について質問。
市は、「2010年から北河内夜間救急センターが寝屋川市から枚方市の同センターへ移設された。移設前の2009年度は全体の約8%の利用。2014年頃から受診者総数の約2%程度で推移」と激減している事が浮き彫りになりました。
今後について「大阪市内の専門病院を小児救急協力医療機関として位置付け行政支援をしている」と答弁。
亀井議員は、御堂町にある保健福祉センター内の診療所の拡充などを求めました。
がん健診無料の市も
「健やかな笑顔あふれる支え合いのまち」で2番目に高い(重要度4・62)「健診・各種がん健診等事業」について質問。
市は、「胃がん、大腸がん、肺がん、乳がん、子宮がん5つ全ての検診無料は、箕面市、高槻市、八尾市、柏原市、富田林市、太子町、千早赤阪村。無料にしている健診内容に差はあるが、一部のがん検診について無料の市町村は 19市町。引き続き受診率向上目指したい」と答弁。
大災害が発生した場合の
民生所管の対応について
地域防災計画に基づく保健福祉部が担当する大規模な災害が発生した時の業務について質問しました。
災害ボランティア受け入れについて、市は、「速やかにに対応するため、情報共および議論を進める」と答弁。
福祉施設入所者及び利用者の安全確保については、「高齢福祉施設入所者及び利用者の安全確保に向け、情報提供、意識啓発等を行いたい」と答弁。
ごみ収集委託100%で
災害時対応出来る?
市民部が担当する業務では、どうして一般ごみ収集運搬を100%民間委託してはダメか、先月の台風21号時の災害ごみ収集時の対応などを合せて質問。
市は、民間事業者に積極的に活用する方針に基づき、対応するとの考え方を示しました。
しかし、台風 21号後の対応は、「収集困難な廃棄物を除き、市直営により対応した」と述べました。
市民サービスへの機敏な対応には、やはり民間委託100%では困難なことが浮き彫りになりました。
大規模災害時
国保減免など国府に
必要に応じ要望する
災害が起こった場合の医療費の窓口負担について質問。
市は、「罹災状況が適用基準に合致した場合、窓口負担不要」と答弁。
大規模災害の場合の国保の医療費等の減免適用期間の延長について岩手県・福島県は延期、宮城県は延期しなかった事例を紹介。
市は、「被災者の罹災状況などを十分把握の上、近隣市町村などの対応などを注視しながら、必要に応じ国府などへの要望などを検討したい」と答弁。
第二京阪道路開通後の環境
市内の大気汚染状況と第二京阪道路の計画交通量の推移について質問しました。
市は、「二酸化窒素と浮遊粒子状物質については、全ての測定局で環境基準内」、交通量は、三ツ島環境監視局付近で計画交通量を超えていることが明らかになりました(表参照)
亀井議員は、沖町環境監視局で、18年2月の測定値を見ると、環境基準の1つの目安となる1日の最大値が 72ppbを超える日があることを指摘し、今後も市民の健康を守る立場で環境監視の業務をするよう要望しました。
市税・国保 差押が先にありきはダメ
総務所管で、市民税の滞納者への差押について質問。17年度986件の指押さえ、学資保険も差押えていることが明らかになりました。
国民健康保険は1576件、後期高齢者も45件、保険料滞納者を対象に差押えていると答弁。亀井議員は、差押先にありきの対応はすべきではない、十分配慮すべきとの主張しました。
防災対策の強化
横断歩道(163号線)の安全対策を!
市政報告会(門真東部後援会)
6日、日本共産党門真東部後援会が市政報告会を開きました。
はじめに、石原後援会会長がこの間の大阪北部・北海道での大地震や大型台風による被害、また、9月30日に行われた沖縄県知事選挙の結果にも触れ、国民の生活・暮らしを守る政治にしていくために後援会もがんばっていきたいと挨拶しました。
豊北ゆう子議員は、府営住宅の市移管の問題や、新制度での家庭的保育の基準緩和問題、学童保育の延長料金規定など主な議案について報告するとともに、国が進める学校の統廃合にもつながる小中一貫校を促進しようとする市の動きは問題であることや一般質問で取り上げた弁天池公園のリニューアルの必要性と課題・問題点など説明しました。
その他、一中跡地周辺のまちづくりの状況や問題点、防災対策についても市の防災マップを見ながら現状について説明しました。
参加者から、「弁天池公園はできてから何年経ってるの?」「防災設備はあったほうがいい」「ベンチがほしい」「寝屋川では、この前の台風で停電しコンビニやマンションも水が使えなくなり大変だったと聞く。門真も対策が必要」「第2京阪ができてから国道の163号の横断歩道がコワイ」「防災にもっとお金を出してほしい」など、切実な声や要望が出されました。
奨学金破産-学習会ー
~返せないのはあなたのせいじゃない~
10月20日(土) 午後2時~
ルミエールホール
(3階研修室)
講師:愛須勝也弁護士
(京橋共同法律事務所)
主催:(民青)北河内地区委員会
日本共産党北河内南地区委員会