[2008.5.16] -[門真民報]
議会運営委員会が7日に開かれ、14日から開会の第1回臨時議会に提出予定議案の取り扱いについて協議されました。党議員団からは福田英彦議員が出席しました。
提出予定議案は、地方税法の一部改正による門真市税条例の一部改正で、住宅借入金等特別控除の申請手続きの申告期間経過後も市長がやむを得ない理由があると認める場合に控除を適用することとする規定の整備など、4月30日に法律が施行されることから、議会を開く前に「専決」したことの承認を求めるものです。
07年度の補正予算では、国保の健全化策として、07年度見込まれる約12億円の単年度赤字を一般会計からの繰り入れで補うもの、学校適正配置事業に対する府補助金3千7百万円などについて3月31日に「専決」したことの承認を求めるもので、いずれの議案も14日の本会議で即決することとなりました。
この他、議長の選挙、常任委員会委員の選任などの議事日程などが確認されました。
市理事者からは、購入予定のごみ収集車の中間検査で、職員が業者から接待を受けたことに対する処分について、07年度の第3中学校の卒業式において、国歌斉唱時に教員8名と生徒も一名を除く159名が着席したことについて厳正に対処するとし、教員が多く着席した3中・4中について入学式に参列する職員に対し、国歌斉唱時に起立するよう校長から文書による職命令が行われたとの報告が行われました。
この報告に対し福田議員は、職員への接待問題については工事発注や委託など、業者と接する部署が多いことから、職員個人の問題ということでなく、再発防止策をまとめることを求めました。
3中・4中の入学式に参列する職員に対し、国歌斉唱時に起立するよう職務命令が行われたことについては、教員の内心に踏み込むものとして厳しく批判したうえで、小中学校の卒業式・入学式において日の丸・君が代の押付けをやめるよう強く求めました。
臨時議会の日程は14日、15日の2日間の日程で行われます。
門真市財政健全化計画の柱の一としている「国民健康保険事業特別会計収支改善計画」が策定され、議会に対し説明が行われました。
計画期間はH19年度年度からH26までの7年間で、「歳入の確保」では、滞納者への早期対応やコンビニ・口座振替など自主納付の推進、差押などの滞納処分の実施などにより保険料収納率を79・5%(07年度見込み)から90%へと向上させるとしています。
「歳出の抑制」ではレセプト点検(被保険者資格点検、給付発生原因の把握)の充実や特定健康審査及び特定保健指導の実施、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の普及・啓発を行うとしています。
このような対策を通じて、5年間で単年度赤字をなくすことを見込んでいます。
しかし、門真市の保険料は、所得が年額百万円の65歳以上の高齢者夫婦のみの世帯で14万8千円で府下3番目に高く、所得が年額二百万円の40歳代の夫婦と未成年の子ども2人の4人世帯では30万8千円で府下4番目に高いなど、「払いたくても払えない」状況となっています。
資格証明書の発行や差押えの強化では根本的な解決にはならず、減免制度の拡充や国への制度見直しの強い働きかけなど、「払える保険料」への努力が強く求められています。
「門真市水路整備全体計画」の内容について紹介します。
同計画は、主要水路を基本路線として各地域の特色を活かした6つのゾーン(弁天池・島頭南北・大和田・砂子舟遊び・五月田ヒナダ・なみはや)に分けた整備計画となっています。
今後の整備の実施については、上位計画の「第4次総合計画」、「門真市都市ビジョン」及び「緑の基本計画」などに併せて門真市全域ならびに地区毎の整備を行うとしています。
策定にあたって、学識経験者、地域住民代表、農業関連の代表者、行政関係者などで委員会を構成し、3回の会議が開かれました。
水路整備の実施に向けて「課題と対策」として、
①水質浄化
公共下水道の早期完 成、安定した流入量 の確保、ゴミなどの 不法投棄の阻止
②親しみのある水路
親水性護岸の改築、 循環式せせらぎ水路 の構築、学校などへ のビオトープ構築
③維持管理
定期的なゴミの収集 やヘドロ回収、アド プト制度の導入、地 域ごとの住民による 清掃活動としていま す。
同計画のキャッチフレーズは、「水の路 活かしてうるおい 夢かどま」として、市民と行政が一体となって水路整備の事業を進めるとしています。
党市会議員団は、水路の保水力のアップ、浸水対策、門真の原風景を活かした水辺空間、ビオトープなど市民のみなさんの声を一般質問や建設常任委員会で取り上げてきました。
引き続き、「水路整備全体計画」の具体化に向けてみなさんと一緒に頑張るものです。