[2017.12.28] -[門真民報]
教職員の多忙化を解消し、個性を認め合える教育を
ほりお晴真議員 一般質問
子どもの人権を尊重する指導・教育を
12月 18日の本会議で、ほりお晴真議員は、「自分らしさを育む教育」、「教員の多忙化の解消」について一般質問を行いました。
自分らしさを育む教育については、生まれつき茶色い髪を黒く染めるよう何度も指導され、精神的苦痛を受けたとして府立高校に通う生徒が府に対し損害賠償を求める訴状を提出したとの報道がされ、本市の対応等について質しました。
教育委員会としても、子どもの人格を否定するような指導はあってはならないと認識しており、児童・生徒の人権を大切にする観点で指導を行っているとの答弁でした。
また、平成 26年度には「門真市生徒指導のあり方懇談会」を開催し、すべての児童生徒の自己実現に向けて、自己指導能力を育成し、社会性を身につけさせることを目的とする「門真市開発的生徒指導」を打出しており、個性が尊重される集団作りを基盤として、自己実現できるような教育活動を行っているとのことでした。
勤務実態を正確に把握し多忙化解消へ
教員の多忙化については、①勤務実態の把握と現状②正確な勤務実態の把握③メンタルヘルスケア対応④多忙化解消の取り組みについて質しました。
答弁では、①毎月、勤務時間管理簿で校長が把握。教育委員会も各校の時間外業務集計表を 2年ごとに集約・分析②適切な労働管理システムの導入を検討③医師による面接指導を実施。必要な保健指導や校長への助言も行い、年に一度ストレスの程度を把握するストレスチェックを実施④教員以外の人材が適切な役割分担を行い、様々な情報を共有しながら課題解決に取り組む「チーム学校」の体制を構築していくとしました。
ほりお議員は、労働管理システムの早期導入を要望し、外部人材との対応などで業務量が増えれば意味がないが、市の考えについて再質問しました。
答弁では、一定の業務は増えると思うが、総合的に減少すると考えているとしました。
子ども達の教育施設の改善求める
脇田小学校の校舎やプール
亀井あつし議員が一般質問
12月 18日、12月市議会本会議で亀井あつし議員は、脇田小学校の老朽化した校舎やプールの現状を示しながら、小・中学校の大規模改造とプールの建替えについて一般質問を行いました。
場当たり的な
部分改修ではダメ
門真市が「公共施設管理計画」で、学校は「大規模改造」でなく「部分改修」という方針について、校舎屋上がひび割れで雨漏りしたり、水回りの損傷などの事例を示し、「部分補修」よりも、全面的に改造する方が財源も少なく済むと指摘しました。そして、場当たり的な部分改修でなく大規模改造を重ねて求めました。
しかし、教育委員会は、「学校再編も含めた学校施設の在り方は、門真市魅力ある教育づくり審議会における議論を踏まえて検討」と学校の再編先にありきの考え方を示しました。
体育の授業中に
床板のソゲで怪我
脇田小学校の校舎の雨漏り(写真①)、児童が体育の授業中に体育館の床板のソゲが刺さり怪我をした事例、トイレ周辺は雨降りで湿気の多い日は窓を開くことが出来ず校舎内に悪臭が漂っている問題など示しました。
もし水泳中に
地震が発生したら
脇田小学校のプールを支える基礎部分(写真②と③)がガタガタで、水泳の授業中に地震でも発生したら大変な事態になる、来シーズンのプール使用時までに早急な対策を取ることを求めました。
教育委員会は、「児童の安全性を最優先に、緊急性・必要性を精査し適切に対処したい」と答弁しました。
プール新設の方が
財政的にプラス
脇田小学校のプールには水質浄化装置が設置されていません。新設された門真小学校の水道使用料金は、水質浄化装置を設置したことによって、前年と比較すると、下記の表に示される財政の削減効果があります。
門真小学校プール水道料比較すると年間268万円の財政削減!
7月 | 8月 | 合計 | |
H28年度 | 1,856,434 | 1,719,531 | 3,575,965 |
H29年度 | 609,080 | 284,328 | 893,408 |
差 額 | 268万2,557円 |
パトロールの強化、安心安全な道路整備を
砂子みなみこども園、より良い施設に
豊北ゆう子議員の一般質問
豊北ゆう子議員は、安全安心な道路は誰しもが願っていると述べ、市内を通る府道の傷みによって被害を受けた住民の方の指摘から、改めて日常のパトロールが重要と考え、パトロールの状況と府道の問題では、府とどのような連携をとって対処しているのか質問し、パトロールの強化を求めました。
答弁では、「パトロールについては、現場への行き帰りなど、幹線道路だけでなく生活道路など様々な道路を通行し、道路の損傷の早期発見に努め、府道の場合は必要に応じて現地確認し府に連絡対応している。」としました。
生活リズムの違う子どもたちへの配慮を
次に、18年4月に開園する 260名の大規模園となる市立の幼保連携型認定こども園「砂子みなみこども園」の運営・課題について質しました。
課題その①
お昼寝がある保育園児とお昼で帰る幼稚園児は生活リズムが違います。国の「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」でも、生活リズムが違う子どもたちを同じクラスで保育することで、違いに「配慮する」という言葉が何度も使われ重視されている。本市は、具体的にどんな配慮を考えているか質しました。
答弁では、保育教諭等が十分に連携し、経験や在園時間などが異なる園児がともに安心して過ごすことができるよう配慮しながら教育・保育していくと述べました。
豊北議員がさらに、幼稚園児保育園児別々のクラスに見直したらどうかとの問には、「園児の 4・5歳児のクラス編成は、一体的な教育・保育を展開していくため合同の編成をし、園児の心身に過度な負担が生じない自然な一日の流れをつくり出せるよう努める」と答えました。
給食調理員の増員は不可欠
題その②
今度の園は今の南保育園より 80名も園児が増えるので、豊北議員は調理員の数は増やすべきだと要望、しかし、市は「小中学校等の職員配置の状況を考慮し」と、増やすという事を明言しませんでした。厚労省の資料でも、アレルギーの有病率が保育園児は小学校の 2~3倍以上と言われる中、園児の増える数は 80名で一つの保育園が増えるようなもの、調理員の増員は不可欠と訴え要望しました。
その他、職員の勤務体制や会議の在り方、障がい児保育の市の役割について質しました。