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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2017年12月議会 豊北ゆう子議員の一般質問・答弁

    [2017.12.20] -[議会活動]

    1.道路の整備について

     まず、はじめに道路の整備についてです。

     安全な道路と言うのは、誰しもが願うものです。

     道路が傷むことで、歩行者が転倒したり車いすが通りにくかったり、自転車や車のハンドルが取られるなど様々な市民への影響があり、重大事故にもつながりかねないこともあります。

     今年の市民ご意見番のアンケート調査でも「道路整備」についての重要度は、かなり上位に位置しており、満足度では下位に位置していることからも道路整備が急がれています。

     道路整備に関しては、私も地域の方から苦情や要望を聞いた際や、私自身が道路の痛みに気づいた際はその都度土木課などに知らせ、対処していただいております。 

     その処置は緊急性を要するものや、大掛かりな工事になるもの、軽微な補修で済むものなど様々で、処置されるまでにかかる期間に差が生じているものがあると認識しております。

     先日、地域の方から「家の前の道路にひびが入っている。見に来てほしい。」と連絡があり、現地を見に行きました。よく見ると幅約5.5メートルの道路に4ヶ所のマンホールが設置されており、マンホールは道路の地面よりかなりへこんでおりそのマンホールを四角く線で囲むようにひびがくっきり入っていました。この方は、昨年引っ越されて来たようですが、当初より大きな車が通るたびに家が揺れており、今年に入ってから一段と揺れがきつくなるようになり、同居の母親など家族は揺れるたびに「怖い」というようになったとのことでした。「家が揺れるのは、このせいではないか」と、門真市の下水道担当課と府道管理事務所(枚方土木事務所)に通報し、今、対応をしていただいているようです。

     この方がおっしゃるのは、処置をしていただくのはありがたいけれど、これだけ大きなひびが入っているのになぜ、気付かなかったのかという点を指摘されています。

    そこで伺います。

     ①今回のように本市内の道路が府道であった場合でも、問題が発生した時は市としては府とどのような連携をとって対応しているのか答弁をお願いします。

    また、②本市においての道路のパトロールがどのように行われているのか。

     ③パトロールで整備するに至った事例にはどんなものがあるのか、何を持って整備の必要性を決めるのか、答弁を求めます。

     最後に、地域住民が担当課に電話をしても担当者がいなったとのお叱りもあります。人的配置の面が充分であるのかも考えるべきではないでしょうか。パトロールのあり方も含め市民の安全な道路維持管理に向けて促進・強化すべきと考えますが、市としてどのように考えているのかお聞かせください。

     

    【答弁】

     まず、本市と大阪府とどのような連携をとって対応しているのかについてでありますが、地域の方々からの通報を受けた際には、場所の特定や道路の状況などを聞き取り、必要に応じて現地確認を行ったうえで、大阪府に連絡し、対応いただいております。

     次に、道路パトロールの状況ですが、職員が日々、市内各所にある現場への行き帰りに通行している道路について状況を確認しており、必要に応じて近接での調査を実施し、異常の内容を確認しております。

     次に、パトロールで整備するに至った事例や整備の必要性の決定につきましては、パトロールにより発見した緊急性のある道路陥没や舗装の段差などは早急に対応しており、緊急性を要さないものにつきましては、道路の損傷度合いや交通の安全性、交通量、路面性状調査の結果などに基づき整備の実施を決定しております。

     次に、人的配置やパトロールのあり方についてでありますが、人的配置につきましては、直接の担当者が不在の場合は他の担当者が対応するなど適切に対応しております。

     また、パトロールにつきましては、幹線道路だけではなく生活道路など様々な道路を通行し、道路損傷の早期発見に努めております。

     いずれにいたしましても引き続き市民の皆さまが安全・安心に通行できるよう道路の維持管理に取り組んでまいりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。

    【要望】

    (要望)今後もパトロールをしっかりしていただきたい!今後も市民が安心安全に通行できる道路整備に努めていただきたい。先ほど事例を申し上げましたが、あのような事があってはなりません。パトロールをしっかりしていただいて対処していただきたい。

     

    2.幼保連携型認定こども園 門真市立砂子みなみこども園について   

     門真市立砂子みなみこども園の「運営と諸課題について」です。

     来年4月に門真市で初めての公立幼保連携型認定こども園が開設されることになりました。

     先日、共産党議員団で建設中の建物を見させていただきました。建物の骨組みや外壁がほぼ出来上がっていたころでした。1階、2階と実際に建物を見させていただくと、今までにない保育園の大きさを感じました。それもそのはず、府下の公立認定こども園でも一番定員数が多い260名という大規模園です。

     1階は、乳児(68人)2階は幼児(192人)と設計されています。工事はおおむね予定通り進んでおり、予定では1月末ごろに完成とのことです。

     私は、260名という規模の保育施設がこの時期の子どもたちにとってふさわしいのか、今なお問題を感じています。

     本市の説明では、南保育園と南幼稚園の老朽化に対する安全確保、並びに就学前の総合的な教育・保育の提供の場として魅力ある園づくりを目指し、両園を一つにした幼稚園と保育園の機能を併せ持つ「認定こども園」としています。

     果たして、幼稚園と保育園の機能を併せ持つ「認定こども園」が子どもたちにとって、保護者にとって、保育に携わる者にとって魅力ある園となりえるのか、疑問を持たざるをえません。

     それは、これまでも指摘してきましたが、幼稚園児と保育園児では午睡の有る無し、午前中だけで帰る幼稚園児と長時間保育園で過ごす保育園児など、それぞれの生活リズムの違いや長期休みなどの保育内容などどうするのかといった幼保連携認定こども園になったことでの様々な問題点があるからです。

     改めて、運営に関しての課題について、門真の子どもたちにとって、より良い施設になるよう願って質問をさせていただきます。

     まず、1号認定、2号認定の3歳以上児のクラスについては、幼稚園児、保育園児が混合クラスで保育をすすめると聞いていますが、先ほど述べたように生活リズムが違う子どもたちが、同じクラスになることでの配慮はとても重要です。特に、3歳児、4歳児の幼稚園児は、初めて集団保育を受ける子どもが多いと思われることから、これまで保育園で生活してきた子どもとの経験や身体能力の違いにも配慮していくことが重要となってきます。

     国の「幼保連携型認定こども園教育・保育要領」では、「園児の一日の生活の連続性及びリズムの多様性に配慮する。」「一日の生活リズムや在園時間が異なる園児がともに過ごすことを踏まえ、活動と急速、緊張感と開放感等の調和を図るとともに、園児に不安や動揺を与えないようにする等の配慮を行うこと。その際、担当の保育教諭等が替わる場合には、園児等の引き継ぎを行い、十分な連携を取ること。」「午睡は生活リズムを構成する重要な要素であり、安心して眠ることのできる安全な午睡環境を確保する。在園時間が異なることや、睡眠時間の個人差に配慮すること。」。以上のように、配慮ということがこれでもかと重要視されています。この指導要領の内容には、いくつかの問題点も感じていますが、この点においては重要なことだと考えます。市として具体的にどのように配慮していこうとしているのかお聞かせください。

     また、保育白書2017によると、静岡市のある公立の240名の幼保連携型認定こども園では、混合クラスを実施して最初に出てきた問題は、やはり長時間児のお昼寝と短時間児の降園時間が重なる問題でした。そのため、12時から15時までパート職員を配置することにしたけれども、保護者対応や安全問題など課題が残っているとのことです。

     こういった経験に学び、本市としても、せめてクラスは幼稚園児、保育園児別々にして、それぞれの生活リズムに混乱のないよう、混合クラスは見直すべきと考えますが、答弁を求めます。

     次に、職員配置についてです。職員配置問題では、これまで幼稚園・保育園と違う形態で勤務していた職員が4月から、同じ認定こども園で働くことになります。幼稚園では土曜日は休みなど勤務内容や勤務時間のちがいがありましたが、今後どのような体制を考えているのか。これまでのそれぞれの、勤務状況と併せて答弁を求めます。

     園の規模から、職員の人数は30人を超えるようですが、人数が多くなれば、多くなるほど意思疎通を図るための小まめな会議は欠かせません。今まで以上に会議を開いて情報を密にしていくことが必要だと考えますが、どのように考

    えているのか答弁を求めます。

     次に、給食の調理のことについてですが、9月議会で認定こども園になると、園児数が180名から260名に増えるため、給食の調理数も増えることになることから、調理員の配置人数についても質問しました。答弁では、「現在のみなみ保育園では、園児180名に対して職員5名及び非常勤嘱託職員1名の計6名を配置しており、月曜日から土曜日までのシフト体制により、対応しております。

     砂子みなみこども園における対応では、現在の南保育園での配置人数を基本に、さまざまな方策を検討し、安心・安全な給食の提供と施設管理に向け、適切な業務内容及び職員配置、勤務体制となるよう努めてまいりたいと考えております。」と答えています。食物アレルギーの子どもは増えていると言います。間違って提供することなどあってはなりません。

     調理員の人数配置はまだ決まっていないようですが、園児の人数が今の180名から80名も増えるというのに、(1つの園が増えるようなもの)そのままの職員配置の人数では除去食やアレルギーなどの子どもへのきめ細かい対応ができるのか疑問をもたずにいられません。市として責任ある配置が求められることから、調理員の増員をすべきだと思います。答弁を求めます。

     次に、障がい児や配慮の必要な子どもの保育の受け入れについてです。

     障がい児や配慮の必要な子どもたちは年々増加傾向にあると言われます。本市ではこども発達支援センターも設置され保育園党と連携した保育を進めています。今後も市が率先して受け入れることが求められていると思いますが、障がい児や配慮の必要な子どもたちの受け入れに対する市の役割について答弁を求めます。

     以上、問題、課題についてお聞きしてきました。最後に、本市はそもそも公立の幼保連携型認定こども園の役割をどのように認識され運営していこうとしているのか改めて答弁を求めます。

     

    【答弁】

      まず、幼保連携型認定こども園として配慮する具体的な内容についてであります。

     幼保連携型認定こども園は、幼保連携型認定こども園教育・保育要領に基づき、教育・保育の提供を適切に行わなければならないこととされております。

     このことから、砂子みなみこども園におきましては、同要領の内容を遵守しつつ、これまでの市立保育所及び幼稚園で培ってきた経験を踏まえ、保育教諭等が十分に連携し、園児一人ひとりの状況に応じた見守りや促し、園児同士の学び合いなどを通じ、集団生活の経験や在園時間などが異なる園児がともに安心して過ごすことができるよう配慮しながら教育・保育を展開してまいりたいと考えております。

     次に、混合クラスについてであります。

     砂子みなみこども園の4歳児及び5歳児のクラス編成は、一体的な教育・保育を展開していくため、合同で編成してまいりたいと考えております。

     また、このことにより、園児の心身に過度の負担が生じない、自然な一日の流れをつくり出せるよう、先進事例等を参考にしながら、職員配置や環境構成等について検討を行っており、園児にとって、より良い教育・保育を展開できるよう努めてまいりたいと考えております。

     次に、職員の勤務体制等についてであります。

     まず、現行の勤務体制は、南保育園では、月曜日から土曜日までの間で各職員がそれぞれ5日間、 午前7時30分から午後7時までのうち、    7時間45分を勤務時間として割り振るシフト勤務により対応しております。

     また、南幼稚園ではすべての職員が、月曜日から金曜日までの5日間において、午前8時30分から午後5時までの7時間45分を勤務時間としております。

     砂子みなみこども園におきましては、同園の教育・保育時間等を勘案し、現在の南保育園の勤務体制を基本として、園運営に支障が生じないよう万全の体制をとってまいりたいと考えております。

     また、園内での会議等につきましては、職員の勤務時間が異なることから、午睡の時間等、より多くの職員が出席可能な時間帯に実施するなど工夫を行い、園長の指示のもと、保育教諭等職員全員が適切に役割を分担しながらも連携し、全体的な計画の把握や指導の改善などについて、意識の共有化を図ってまいりたいと考えております。

     次に、給食調理に従事する職員の配置についてですが、砂子みなみこども園においては、これまで給食調理に従事する職員が行っていた清掃業務を含む、施設の維持管理等を委託化すること、また、小中学校や民間保育施設の給食数とこれに対する職員配置の状況等を考慮のうえ、現在の南保育園での配置人数を基本に、安心・安全な給食の提供に向け、適切な勤務体制となるよう、努めてまいりたいと考えております。

     次に、障がい児等の受け入れに対する市の役割についてであります。

     障がいのある児童をはじめとする、配慮を必要とする児童の受け入れにつきましては、民間の教育・保育施設等においても積極的に行っていただいておりますが、市立保育所及び幼稚園は、配慮を必要とする児童の在園率が民間の教育・保育施設等と比較して高い状況にあるなど、行政機関として特に積極的に取り組んできた実績があり、砂子みなみこども園においても重要な役割の1つであると考えております。

     最後に、公立の幼保連携型認定こども園としての役割についてであります。

    現在策定中の「門真市就学前教育・保育共通カリキュラム」を率先して実践していくなど、市が直接運営する認定こども園として、本市の就学前教育・保育の向上に向けた取り組みを牽引していく役割を担ってまいりたいと考えております。

    さらに、南幼稚園と南保育園の長い歴史において培ってきた経験を活かしながら、0歳から小学校就学前までの年齢の異なるこども達が共に成長できる教育と保育を一体的に提供するとともに、地域の子育て家庭の方々にも気軽に利用していただける施設として、長く市民から愛される園となるよう努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。

    【要望】

    要望をさせていただきます。給食調理の職員配置については、あいかわらずの答弁でありますが、厚労省の資料を紹介し、改めて、職員配置の増員を要望します。

    厚労省の(113月)「アレルギー対応ガイドライン」によると、2004年(平成16年)の小学生の食物アレルギー有病率が2.6%とされているが、2009年(平成21年)に日本保育園保健協議会が実施した、保育所における食物アレルギーに関する全国調査(953保育所、園児105,853人を対象に調査)によると、保育所では4.9%と高率で、3歳以下では小学生の2倍で、1歳では3倍以上にもなっており、0歳で7.7%となっているが、0歳児の食物アレルギーは確定診断に至っていない場合もあるため、問題となる園児は1歳児より多いと推定される。」とあります。

     先ほどの答弁では、「小・中学校や民間保育施設の給食数や職員配置の状況を考慮して」と言われましたが、厚労省の2011年の資料ではありますが、保育園児の食物アレルギーの率は、小学生の3倍以上と言う結果も出ていることからも、調理員の増員は不可欠だという事を指摘し要望とします。

    今後の園運営にあたっては、「長く市民から愛される園となるよう努めていく」とのことですが、そのためには、保護者や現場の職員の声をしっかり反映していくことが求められると思います。そういったことを大事にし園運営に努めていただくよう要望し私の一般質問を終わらせていただきます。