[2017.8.4] -[門真民報]
縛られずに自由に考えられるもの
自己責任を誘導するようなものはよろしくない
教育委員会第7回定例会(道徳教育の教科書採択)
7月 27日、門真市教育委員会第7回定例会が開かれ、豊北ゆう子議員が傍聴しました。
主な議案は、平成 30年度小学校使用教科用図書「特別の教科 道徳」の採択についてです。
安倍政権の下、道徳教育の教科化
安倍政権の下、道徳教育が教科化され、18年度(平成 30年度)から小学校で、19年度から中学校で始まります。 使用される教科書はそれぞれの自治体ごとに選定されます。
東京書籍に決まる
今回の教育委員会審議の結果、門真市では、国の教科書検定に合格した8社の中から、東京書籍が採択されることになりました。
各教育委員から、推奨する教科書について意見が述べられたのちに、教育委員の桜井智恵子関西学院教授から、「教育学会でも、道徳教育の教科化は論争はあった」と述べたうえで、採択に至った理由について、①縛られずに自由に考えられるもの②自己責任を誘導するようなものはよろしくない③子どもの権利条約をとりあげている等があげられました。
こうして採択された
教科書採択に至るまで、教育委員会では、市民プラザで約1か月間市民に向け教科書展示、また、学校関係者、PTA、事務局の計6名による教科書選定委員会が開かれ教育委員会に答申されています。
今回の採択にあたって、市民意見や選定委員会の答申、大阪府の資料など参考にし、教育委員の合意の下で勧めたいとし意見をまとめたとのことでした。
安倍政権がすすめる道徳教育は問題
道徳教育の教科化によって、教師は子どもたちの内心を評価することになり、これは憲法の内心の自由にも違反することになります。
戦争する国づくりを進める安倍政権が子どもたちに愛国心を押し付け、子どもたちの自由を奪うことになる道徳教育は問題です。
大阪モノレール南伸に向け、車両基地見学など視察行う
7月21日、大阪中央環状モノレール建設促進議会協議会で大阪モノレールの視察が行われ、ほりお晴真議員が参加しました。
大阪モノレールの南伸計画が決定し、議論が進められていく中で、実際に大阪モノレール自身の視察を行い、議論を深めていこうとのことで行われました。
万博記念公園駅に隣接する車両基地内で、まず始めに、現在の姿へと至ったモノレールの建設記録のDVDを視聴した後、車両基地見学を行い、各ポイントで説明を受けました。
日本一の長さを誇る大阪モノレール
大阪モノレールは平成2年に開業し、路線の延伸開業に合わせ順次軌道の増設工事や建造物の増築をすすめ、平成8年に現在の姿になりました。
万博記念公園駅に隣接する約5万㎡の敷地の中に、留置線、検査線、洗車線など計18線を配置、4両編成で20本80両の留置能力を有しています。
基地内の分岐器、列車検査場、細部検査場工作車、タイヤ交換場などを見学し説明を受けました。
日本で初めて開発、採用の五差分岐器
分岐器は、動作から固定まで約15秒で完了し、日本で初めて開発、採用された珍しい五差分岐器もあります。
列車検査場では、10日を超えない期間毎に走行装置などの検査や3か月を超えない期間毎の状態・機能を細部まで検査します。
それよりもさらに、装備毎に分解・整備など重要部・全般検査を行うのが、細部検査場です。
重要部検査は4年を超えない期間毎に、全般検査は8年を超えない期間毎に行われる電車の最高レベルの検査との説明を受けました。
8月には多摩モノレールの視察を行う予定です。
核兵器のない世界を子どもたちに
福島原発事故からも考える
第23回ピースフェスタ門真開かれる
7月28・29日、第23回ピースフェスタ門真がルミエールホールで開かれ、党議員団も参加しました。
展示ホールでは、戦時中のポスターや原爆被害の様子などが展示されました。
29日には、レセプションホールで「ピースステージ」が開かれました。
オープニングを飾ったのは、門真なみはや高校フォークソング部の歌と演奏。
演劇部による寸劇は部員1人1人が脚本を書き、そのうちの一つ「小さな戦争」と題し、いじめの問題を取り上げた劇を行いました。
門真子どもを守る市民の会は「子どもの生活実態調査」から見えてきた本市の状況を報告し、「子ども食堂の取り組み」や市に要望を行ったことなどについて報告がされました。
また、科学教育研究協議会会員の石川章人氏による「フクシマから学ぶ原発・放射能」をテーマに講演が行われました。
最後は、関西合唱団の歌と演奏、フォークソング部との合唱で締めくくられました。
フクシマから学ぶ原発・放射能 自分たちの未来を考える
石川氏の講演では、そもそも、原子力発電所の仕組みや福島原発事故でどんなことになったのか、放射線、放射能とは何なのか、原発の安全性など多岐にわたり話をしていただきました。
福島ではいまだに震災関連死が増え続け、子どもの甲状腺ガンが多発している実態や事故が起きた後、新規制基準など安全対策について日本政府の不十分な対応などについても詳細に話がありました。
「地震大国である日本に原発が存在し、政府の対応も不十分な状況だが、希望は自ら学び、考え、行動する若者たちが存在すること」と力説しました。
最後に、社会の危機を乗り越え、ピースフェスタの名にふさわしい未来の創造を、真実と道理の力で、手をつなぐ仲間をたくさん作り、ともに前進をと訴えました。
戦争の悲惨さ、不戦の願い
憲法九条を世界へ発信!
「九条への生還」NYプロジェクト壮行会
貧困から逃れようと18歳で海兵隊に入隊し、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンさんの苦悩の半生と、その後であった憲法九条の素晴らしさを現した一人芝居「九条への生還」のニューヨークロケプロジェクトの壮行会が 28日、ルミエールホール研修室で開かれました。
壮行会では、監督の齋藤勝さん、美術の高岡孝充さんから、昨年8月の原爆ドーム前ロケから、NYプロジェクトに至る経過等についてお話がありました。
そして俳優の右田隆さんが東京から駆けつけ、生で一人芝居「九条への生還」を熱演、会場からの大きな拍手に包まれました。
このプロジェクトを幣原喜重郎生誕の地である門真市民が応援しようと「市民応援団」が結成、これまで上演・講演会が行われ、壮行会では、目標としていた応援募金 50万円も贈呈されました。
プロジェクトチームは翌日、古川橋駅頭で上演、8月2日にNYへ向かいます。