[2003.6.29] -[門真民報]
18日、文教常任委員会が開催され、一般会計補正予算が審議されました。文教常任委員会に関係する補正予算は、「まなビングサポート」事業に関る予算83万円と門真南高校跡地校庭開放にともなう整備費388万3000円の計上です。「まなビングサポート」事業は、小・中学校の放課後や夏休みの補修または、総合学習のサポートとして大学生を活用するもので、全額大阪府補助金となっています。
門真南高校跡地の校庭開放にともなう整備費は、これまで、大阪府が校庭開放を行ってきましたが、廃校に伴い市に校庭開放の事業が移管され、簡易便所の設置や校舎内に立ち入らないよう工事を行うものです。校庭開放は、土・日・祝日に行われ市民に無料で開放されます。中西議員は、「門真市は、社会教育施設が不足しており、平日の使用や体育館の使用も行うべきだ」と強く要望しました。以上、文教所管の補正予算議案は、全員賛成で可決しました。
次に、同議員は、学校給食問題・学校教室暑さ対策・学童保育問題を取り上げました。
今、アレルギー児が増えており、除去食の実施状況を質したところ、各小・中学校可能な範囲で実施しているとの答弁でしたが、さらに細かく聞くと小学校で2名アレルギー児がいながら実施していない状況が明らかになり、同議員はすべての小・中学校で実施するよう求めました。
また、給食で使う回転釜が20年経過しているものが13台もあり、ガス漏れやきちんと固定できないなど問題があり、取り替えを行うよう求めましたが、「大切に使用する」と何ら変えようとしない姿勢が明らかになりました。
食器について、現在はアルマイトを使用しているが、手に持つと熱い、また、食文化という点から陶磁器への転換を求めたところ、「食器は重要な要素。検討していく」という一定前向きな見解が示されました。
給食材料について、購入についての方針を質したところ「輸入品や遺伝子組み替え食品はなるべく使わないようにしている」とのことでした。しかし、6月10日、中国産の枝豆が使われているがと質問したところ、登録業者が国産のむき枝豆は用意できないと言われたとのことでした。同議員は、輸入小麦や野菜から残留農薬が検出されている。安全な給食を子供たちに提供するために、国内産のものを使用するよう強く求めました。
昨年、教育委員会は学校教室の温度調査を行ったが、その後どのように検討したのか質問したところ、「あらゆる角度から検討した」と答弁。さらに、寝屋川市や四條畷市で扇風機を設置している。門真市も暑さ対策を早急に行うべきだと質したところ「何が最善のものか総合的に検討する」と答弁しました。その他、申込者の多い学童保育対策について質しました。
20日、総務水道常任委員会がひらかれ、福田英彦議員が出席しました。
今回の総務水道常任委員会には、公共下水道三ツ島千石幹線築造工事請負契約の締結について、門真市税条例の一部改正について他4件(計6件)が付託されました。
公共下水道三ツ島千石幹線築造工事請負契約の締結については一昨年、付近の工事で高濃度メタンの検出で契約変更と工期が大幅に遅れた件について、今回の契約にあたって、事前の調査等について質疑が行われ、調査によってメタンは検出されなかったこと、付近でメタンが検出されたことから24時間換気をおこなうとの答弁がされました。
市税条例の一部改正については配当割や株式等譲渡所得割が都道府県において創設され、申告が不要になることなど、地方税法の一部改正による株式保有者に関する優遇、いわゆる「金持ち優遇」であることについて福田議員が質し、反対しました。
また、総務水道常任委員会所管に関る質問(所管事項質問)では(1)入札契約制度の一元化(2)事務量調査と新規採用計画(3)専門職、技術食の配置状況について質しました。
門真市における入札制度はこの間改善が図られてきていますが、委託契約など事業課で行われていることについて、契約事務の一元化でより公正で効率的な入札制度の改善について要望しました。
職員の新規採用については、昨年度20名もの早期退職者を出したことから、理事者が事務量調査を行うことを約束していました。しかし、合併問題に関する事務量の増については全く調査していないというずさんなもので、福田議員は再度の業務量調査と市民サービスの低下をきたさないよう新規採用を行うよう強く求めました。