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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    No.1494(2003年9月21日付)

    [2003.9.21] -[門真民報]

    9月議会に向けて議会運営委員会開かれる

    財政難と言いながら、計画にもない駐車場用地購入に1億7766万円

    10日、議会運営委員会が開催され9月議会に上程される議案が示されました。今議会には、土地開発公社の経営状況 など報告案件5件・専決処分の承認を求める承認案件1件・ 一般会計・国民健康保険会計の補正予算と教育委員の任命について議案3件・02年度決算認定2件の計11案件となっています。

    市の情報開示のあり方を問う裁判の判決に市が控訴

    専決処分の承認を求める承認案件は、無所属戸田議員が、合併推進要望書を提出した団体の代表者氏名、住所等の情報開示を門真市に請求、市が全面的に不開示としたことについて、コピー代や精神的な苦痛を被ったとして、83万5920円の損害賠償を求めた裁判の判決が7月14日にだされ、その判決を不服として市が、控訴したことの承認を求めるものです。判決の内容は、「団体の代表者の氏名は公表できるが、住所は公表できない。役員は、公益法人以外は、氏名も、住所も開示できないというもので市に、20万円原告に払うよう」求めています。市はこの判決に不服だとして、控訴しましたが、代表者の氏名も公表できないという市の主張は、情報公開の流れに逆行するものです。

    一般会計補正予算事業系ごみ実態調査等

    今議会で、2億3295万4千円の補正を行っています。おもな補正は、教育委員会に隣接している土地を駐車場用地として1億7766万円計上していますが、今でも市役所別館前の駐車場は、空きがあり、果たしてこの財政難の折に、購入しなければならないのか疑問のあるところです。その他、府の緊急雇用創出基金を活用して、事業系ごみ排出実態調査1400万・国民健康保険料の収納を推進するアルバイト10名分の賃金600万円が計上されています。
     教育委員の任命については、阪口文夫委員の任期満了に伴い再任の提案となっています。

    賞味切れ環境アセスメントやり直しを
       第2京阪道路・第1回公害調停

    08年供用開始の第2京阪道路(京都府久御山町~門真市)が開通すると環境に重大な影響を受けるとして、その第1回公害調停が10日、エル大阪で行われました。門真市の沿線住民(門真市南野口)約2600人は、国と日本道路公団に対し環境影響評価(環境アセスメント)のやり直しなどを求めています。
     調停は、申請人側が申立人96人、弁護団として村松昭夫主任弁護士をはじめ6人(一人欠席)、国・日本道路公団側が19人、調停人3人(一人欠席)で行われました。
     まず始めに弁護団から「申請内容の説明」がされました。

    調停申し立ての趣旨

    (1) 門真市は人口密度が高く、第2京阪道路沿線は、特に学校・幼稚園 ・保育園・ショピングセンターがあり、社会的弱者の子供、老人が多く住んでいる。
    (2) 現在は、府道・国道があり、ここに第2京阪道路ができると、1日12万台以上の車が通るようになり、さらに環境が悪化すると思われる。
    (3) 門真地域での、二酸化窒素濃度は0.53PPm(平成13年度測定)と環境基準上限に近く、SPM(浮遊粒子状物質)においては、不適合で、本道路かできると健康への悪影響があると思われる。
    (4) 工事をすすめる前提となっている環境評価書は90年の作成で、予測対象時期は当初の道路完成予定時期の00年であり、「すでに予測対象時期を3年経過しており、いわば賞味期限切れの評価で、また浮遊粒子状物質(現在大気汚染でもっとも問題とされている物質)が予測されていないこと。」などの理由から、環境アセスメントのやり直しが必要である。以上、申請内容の説明がありました。

    申立て人 不安を切実に訴え

    次に、4人の代表意見陳述では、「家の側が道路で、振動がひどい」「学校が道路の側で、PTAの会議に出ていても、校長先生の声が車の騒音にかき消されて聞こえにくい」「第2京阪道路の横断は、75メートルの坂道があり、お年寄り、車椅子の人はどうするのか不安」「行政は、『今から心配しなくても、開通してから対策をしたらいい』と冷たい対応で、十分な説明がない、私たちの切実な不安が全然伝わらない」「自然環境も、健康な体も、一度壊されたらもとには戻らない」など公害のない道路にしてほしいと、切実な訴えがありました。  国・道路公団側は、調停人から意見を求められましたが「次回までに明確な資料提出をする。」と述べました。  調停申請人の1人として井上まり子市会議員が参加、また吉松正憲市会議員も応援にかけつけました。

    第2京阪道路について議会からの要望に対する回答

     9月9日、浪速国道事務所・門真市は、全議員対象に昨年11月、久御山ジャンクションでの調査や、その後の説明会で出された要望の回答についての説明会を開きました。

    1、寝屋川市と枚方市では、掘割の上にフタをして、公園や広場に開放されると聞いているが、本市では何の対策も講じられていなく不公平である。2国の周辺において、これらにみあう対策をお願いしたい。
    (回答)
      門真市域の地域分断対策は、専用部及び一般部が共に高架構造となる区間で、高架下などを考えている。現在、163号線の前後の空間、深野線と大和田茨田線交差点及びジャンクションのループ下で、面積は合計3.19ヘクタールとなる。用地の活用については、現在情報を収集している。

    2、ジャンクションから、近畿自動車道(吹田・松原方面)への乗降口を設置されたい。
    (回答)
     近畿自動車道への出入り口を設けることについては、交通流の輻輳、利用者への案内などの観点から混乱をきたす恐れがある。また、技術的にも用地の制約があり不可能。

    3、近畿自動車道や中央環状線から門真南駅に自動車が入れるように考えてもらいたい。
    (回答)
     中央環状線から門真南駅の乗り入れについては、現在は茨田大宮交差点から、茨田大宮1号線・2号線、門真南駅前線を会して駅ロータリーへ接続しており、第2京阪道路によってその機能は阻害されない。新たに、大阪北道路の副道を利用して駅ロータリ-への乗り入れも可能。また、ジャンクション下の中央環状線にバスの寄付き場を設けることについては、中央環状線管理者である大阪府に要請したい。

    4、副道が全部こま切れになっているので、利用者に不便である。副道の利便性を考えて整備してもらいたい。
    (回答)
     副道と本線の合流位置や副道の使い方(交通の流れや横断施設との接続)については、再度、地元利用者の立場に立って関係機関と調整したい。

    5、下三ツ島公園の周辺は、家と第2京阪国道の取り合わせに全部段差がある。対策を考えてもらいたい。
    (回答)
     従前から乗り入れが行われていた場合は、機能を復旧するよう計画する。また、新たに乗り入れる場合、他の道路と同様に地権者からの申請・負担に基づき適切に対応する。

    6、大和田三ツ島線の2国より、南の計画線について、2国との接続部の協議をきっちりされたい。
    (回答)
     将来の事業化を見据えた上で、地元警察、府警本部と協議・指導を受け、十字路交差点として、整備するよう事業者と調整している。

    7、2国と寝屋川大東線の交差部分は、平面で横断できるようにしていただきたい。
    (回答)
     現在、平面横断の図書資料をもって、門真警察と技術的検討も含め説明を行ったところであり、つぎの段階として、府警本部との協議を重ねている。

    8、沖町東西線は、2国を横断する信号処理を要望する。
    (回答)
     短い区間での信号処理は交通処理上の問題も懸念される。
    市からだされている幾つかの代替案を構造的に検討する中で、現在の横断ボックスを活用した代替案をもって公安員会の調整に努力している。

    9、2国を横断する地下道は、将来のこと、及び圧迫感の軽減を図るため 、極力幅員を広げてもらいたい。
    (回答)
     圧迫感の軽減は、デザインなども含めて今後十分に検討する。自転車の多い個所においては、当然、現在の状況、機能、市の将来計画などを見据え広げるよう検討する。

    10、料金所部分だけでも、シェルターで覆うよう対策を。
    (回答)
     現時点でのシェルターまでの対策は、必要ないと考えているが、供用後の予期せぬ事態に対応するため、シェルターの設置が可能な構造を計画している。