[2003.9.28] -[門真民報]
しかし、提案説明では(1)控訴理由が不十分なこと、(2)8月29日に出された門真市情報公開審査会の答申書(市の処分を一部取消し、開示する旨の内容)について何らの説明もなかったことから、福田議員がこの2点について説明を求める質疑を行いました。
答弁では、条例に基づいて不開示とした旨の答弁を繰り返し、情報公開審査会の答申書については「控訴中」ということでその内容を全く明らかにしませんでした。
こうした不誠実な説明、答弁に終始したことに対し吉松正憲議員が反対討論に立ち、「団体によってはホームページで名前を公開しているところもあるなど、市が控訴しようとしている部分の判決は情報公開条例の趣旨に沿ったもの」「重大な内容(審査会の答申書)も議会に説明しないままこういうことをすすめていく姿勢は到底認められない」と厳しく指摘しましたが、賛成多数で強行されました
議案第36号では、任期満了となった阪口文夫氏を再任することが提案されました。
しかし、同氏が中学校の卒業式において国歌斉唱のときに起立、斉唱しなかったことに対し、祝辞で「ああいうものは立つものです」と苦言を述べたことについて保護者から抗議が寄せられていました。
今回の教育委員の再任については、子ども達の「立つ立たない、歌う歌わない」自由を保障するという点で、ふさわしくないという観点から反対しました。この他補正予算案が提案されましたが、所管する各常任委員会で慎重に審査されます。
また、昨年度の一般会計等の決算認定についても提案されました。決算審査については、決算特別委員会で審査され、党議員団からは中西みよ子議員が委員に選任されました。
18日の民生常任委員会で亀井あつし議員は、スーパー防犯灯(警察と直通のカメラ・インターホン付街路灯)の補正予算について質疑をしました。
亀井議員は、スーパー防犯灯は、24時間映像を映すもので個人のプライバシーが守れるのか質し、市は、「運用については理解を得るよう務める」と答弁しました。
又、防犯効果のあることは認めるが、非常に高価(1基294万8000円を今回4基を市費で設置)。市が街路灯と使用している電柱取り付け型水銀灯(1基約23万円)なら、今回補正予算の4基1181万9000円あれば52基も購入できることを紹介しながら市域全体の夜間照明の充実こそ防犯を考えるなら必要でないかと主張しました。
最後に、スーパー防犯灯の電気料金は、市が負担するが一般の防犯灯は、自治会が負担している点を質問したところ、自治会への補助額アップについて前向きな答弁をおこないました。
井上まり子議員は、緊急雇用創出基金を活用した国民健康保険料の収納推進員10人分の補正予算の審議で、「国保料滞納者が、なぜ払えないのかを知ることが重要で、いくらかでも納めてもらえる対応を、そのためにも徴収員の柔軟な対応は不可欠です。」と述べ、また払えない人の生活実態を十分に把握して欲しいと要望しました。
門真市は、昨年10月に乳幼児医療助成の対象年齢を、2歳未満から3歳未満に拡大。その結果、乳幼児の受診件数が増加し、子育て支援の拡充になりました。井上議員は、乳幼児医療助成制度のさらなる拡充を要望しました。
建設常任委員会は、19日に開かれ、日本共産党から吉松正憲議員が出席しました。
審議された議案は、一般会計補正予算中、建設所管にかかわる債務負担行為で、大阪府寝屋川水系改修工営所がおこなう打越一番橋架け替え工事費の3分の1、7433万円を負担しようとするものです。
市からは、現在の橋は昭和38年に建設されたもので、大規模な地震の上下動には耐えられるが、横揺れには対応できないこと。大阪府が工事を実施し、門真市の負担が工事費総額の3分の1で済むこと、歩行者・自転車が安全に通行できるよう新しい橋には、歩道を設置することなどの説明がおこなわれました。
吉松正憲議員は、現況の橋及び道路を通行する歩行者・自転車・自動車の状況を何度も調査したことを述べた上で、橋の安全通行上今回の工事費の負担は必要だと述べました。
その上で、新たな橋の設置で、一番町への通過交通対策、橋を渡って古川橋方面に抜ける歩行者・自転車などの安全対策の必要性を強く指摘しました。そして、地元自治会や橋の利用者などの声に十分耳を傾けて、工事が実施されるよう求めました。
22日、文教常任委員会が開催され、「児童・生徒の安全管理についてー子どもの事件があいついでおり、9月18日までに、痴漢など変質者による事件が23件、ナイフで脅すなどの暴行事件が4件もおきている。教育委員会としては、警察へパトロールの強化を求めたり、広報やFM花子などで啓発している。引き続き対策を強める」と「小・中学校内LAM整備について」の2件報告がありました。
同議員は、子どもの安全対策として、現在4人で、小学校区内を巡回しているセーフティサポート隊の増員と子どもが自分の身を守れるようCAPプログラム(暴力から自分を守る為の教育プログラム)を学校教育の中に取組むよう要望しました。
次に、所管質問で学校教室の暑さ対策と学校図書館の充実について質問しました。
学校の暑さ対策では、まず、9月残暑が厳しく教室の温度は35℃から37℃もあり、子どもの中には具合の悪くなった子どももいる。こういう状態をどう認識しているのかと質したところ、「暑さ対策の必要性は認識している」というものの対策については、研究するの1点張りでした。同議員は、教育長に一度学校に行って体験すべきと迫りましたが、何ら答弁しませんでした。 最後に、早く暑さ対策をきちんとたてるよう強く要望しました。
○井上まり子議員
・障害者施策について
・コミュニティーバスについて
・市道大和田茨田線について
○福田英彦議員
・住基ネットの本格稼働について
・公有財産転用処分計画について
・住民投票条例の制定について
○中西みよ子議員
・高齢者対策について
・学校施設について
・門真南校跡地について
○吉松正憲議員
・大阪インナーエリア再生指針について