[2017.3.25] -[議会活動]
福田英彦 議員
議員定数条例の一部改正について、現在の定数21を20にすることについて反対の立場で討論をいたします。
討論の要旨については、先ほどの質疑、また問題提起でも明らかに致しましたが、提案趣旨にある「財政状況を踏まえ」、ということについては、財政のひっ迫と言うことについては答えがありませんでした。
ただ、財政が厳しいからといって議員定数を削減するのか、このことについては全然違う問題です。
そもそも議員の数と言うのがコストになるのかと言うことです。
仮にコストと考えたとしても、議員がしっかりと行政を監視していく、チェックをしていく、また政策立案をしていくということで、当然必要なコストだし、チェックすることによって、「29億円問題」、また「5億円問題」、こういったムダ遣いを削減していくということにつながるわけですから、そもそも財政問題を持ち出すということについても問題を指摘しておきたいと思います。
また、議会の改革についてですが、定数1削減することによって、どんな議会改革ができるのか、これについては全く答弁がありませんでした。
自己研鑽云々、当然のことです。
定数削減によって、これがやられるというのはまさに詭弁であり、すり替えだと厳しく指摘しておきたいと思います。
また、この間2回の議員研修会ですね、様々なお話をしていただきました。
憲法から始まって、地方自治、ここからくる議員の役割、しっかり話していただいた岡田に対しても本当に失礼な結論になると思います。
岡田先生、廣瀬先生から聴いた話の中で、どこから議員定数削減の結論が導き出されるのかという問いにもついにどこも答えはありませんでした。
まさに削減ありきでこの間議論してきたのかと、議員研修に臨んできたのかと言うふうに思わざるを得ません。
また、オープンな議論についても、市民そっちのけと言う姿勢が明らかになりました。
非公開の各派代表者協議会、提案されてからの質疑がオープンな議論だということですけども、まさに結論を決めてから提案し、議論しているわけですから、市民に開かれたオープンな議論と言うことには全く当たらないというふうに思います。
そもそも議員の役割は、先ほども述べたように、行政をしっかりとチェックしていくと、これが大きな仕事です。
もちろん予算を決定する、これも議会の仕事です。
そのためにしっかりと議員定数を維持しながら、政策立案機能も含めて機能を高めていくことこそ、いま門真市議会では求められていると思います。
そしてこの削減によって、多様な意見を持って議員が議会に出てこれなくなるわけです。
そして議員の削減によって、多様な意見を議会に届けてくれる託せる議員がいなくなるということは、市民のみなさんにとっても大きな損失になります。
こういった結論ありきの議員定数削減が、今議会で決定されようとしていますが、私ども日本共産党議員団は、削減の攻撃、これは市民が議会に対しかけているものではなくて、少数意見などを排除していこうという攻撃なんですね。
これは、先ほども明らかになりましたが、緑風、そして自民党、今後も積極的に推進していくという表明がされました。
そして公明党も基本的には議員定数削減という方向であるということも述べられました。
共産党議員団は、議員定数の削減についてきっぱりと反対するとともに、しっかりと市民のみなさんの願いを実現するために、しっかりと今後も頑張っていく決意を述べて討論とします。