[2004.2.29] -[門真民報]
24日、市議団は、門真市教育委員会に、「小中学校の卒業式・入学式における『日の丸』『君が代』に関する申し入れ」をおこないました。門真市において、01年度から国歌を立って歌うよう強制し、02年度からは国歌斉唱時の起立・着席状況などを児童、教員、保護者まで調査するという人権侵害を行うまでに至っています。昨年は、教育委員が卒業式の祝辞で「ああいうときには立つものです」とあいさつし、卒業の喜びが一転して傷つけられる残念なことがおきています。しかし、保護者などから抗議があいついだにもかかわらず、「教育委員会の方針にしたがった発言」と容認する態度をとっています。教育委員会は、校長会において、これまでの指示に加え「式場内に国旗を飾る」ことまで指示しています。
学校の主人公は子ども達
教育長は、「公教育であるという立場から『学習指導要領』に基づいて(日の丸・君が代について)強い指導をしたい」と述べました。それに対し党議員より、「教育の前提となる憲法・教育基本法の理念(思想・良心など市民的自由や内心の自由)踏まえた対応こそ教育委員会に求められている」と主張しました。学校での主人公は子ども達です。子ども達の成長を喜び合い、新たな出発を励ますことこそ、卒業式・入学式が意義あるものです。
・申入れ内容
(1)教育委員会として、「内心の自由」「子どもの権利条約」を遵守し、 学校に「日の丸」の掲揚、「君が代」の斉唱を強制しないこと。
(2)式次第にあたっては、学校の自主性を尊重すること。
(3)児童・保護者に「起立することも歌うことも自由」であることの説 明を行うよう各学校長に指導すること。
(4)「日の丸」「君が代」について、いっさいの調査はやめること。
府立門真西高校の進路状況
府立門真西高校を今年度卒業する生徒の進路状況について紹介します。04年2月15日現在、卒業生263名中、4年制大学進学者24名、短期大学進学者21名、専門学校進学者55名、学校紹介による就職46名、無業(フリーターなど)68名、未定49名です。就職を取り巻く状況は小泉不況のもと年々厳しさを増しています。ここ数年の特徴として、(1)松下・三洋など大企業は、企業訪問をしても高校卒業者を採用しない。(2)希望する就職先が無くフリーターになる生徒が年々増加しています。
若者の雇用問題、国は大企業の指導を
若者に安定した働き場所がない、この先も保証されないというのでは、日本社会の維持発展が危ういといわなければなりません。03年度版「国民生活白書」によると、中小企業は新規採用を3万人も増やしているのに、大企業は108万人も減らしています。大企業に対して、若年採用の確保という社会的責任を果たすように国は指導すべきです。深刻な失業や就職難の一方で長時間労働がまかり通っています。労働時間の短縮や有給休暇の完全取得をすすめれば雇用を増やすことが出来ます。
説明会では、工事用進入路について、「北地区については、国道163号から第2京阪道路用地を利用した搬入をおこなうが、一部やむを得ない部分については現道を使用する」「南地区については、地元の理解を得た上で大和田駅三ツ島線の未整備区域を国57%・市43%の割合で費用負担し整備して、工事用道路として活用したい」などの説明がおこなわれました。なお、桑才下馬伏線は特殊車両の通行等が予定されています。そして、門真市はこうした事業者側との合意ができたことにより、「地元への工事説明会の準備はととのった」との認識を示しました。しかし、今回の説明会については、前回までは、文書で回答が示されたのに、口頭説明しかされていないこと。また、第2京阪道路の最大の環境問題である大気汚染対策について、確たる回答が示されていないこと。こうした点を考慮するなら、『地元への工事説明会の準備はととのった』とは言いがたいのではないでしょうか。