[2016.6.3] -[門真民報]
自転車事故の保険加入義務化の条例改正、小学校プール建替工事請負契約案件など
第2回定例会(6月議会)に向け議会運営委員会
議会運営委員会が5月 30日開かれ、6日から開かれる第2回定例会(6月議会)に提出予定の議案の取り扱い等について協議されました。
提出予定の案件は、報告案件3件、契約案件4件、条例案件3件、予算案件1件、人事案件1件の計 12件となっています。
契約案件は、門真小学校のプール建替工事、沖小学校の大規模改造工事、東田公園整備工事、公共下水道島頭第2管渠築造工事です。 「門真市自転車安全利用に関するマナー条例の一部改正」は、大阪府の関係条例の施行に伴い、自転車事故の保険等の加入の義務について定めるための所要の改正を行うもので、保険加入義務化による市民への影響などについて審査が必要です。
人事案件では、「29億円問題」で出された2件の住民監査請求に対し、「主張は理由がない」とした監査委員を引き続き選任するのかどうかが問われます。
意見書は2018年度の国保の府下統一(都道府単位県化)に対し「国民健康保険の保険料率や減免制度の『府内統一』の中止を求める意見書」を党議員団として提案。
また市民からの陳情を受け「精神障害者への医療費助成及び運賃割引適用を求める意見書」が提案されました。
会期は6日から 17日までの 12日間で、16日、17日の本会議は一般質問が行われます。
党議員団は4人全員が一般質問に立ち、市民のみなさんから寄せられた切実な願いや要望を取り上げ、市政の問題点など質します。
【第2回定例会(6月議会)日程】
6日(月) 本会議
7日(火) 総務建設常任委員会
8日(水) 民生常任委員会
9日(木) 文教常任委員会
16日(木) 本会議(一般質問)
17日(金) 本会議(一般質問)
*午前 10時から開会、傍聴することができます。
戦争法の廃止、消費税増税は中止を
「結カー」が門真入りし、議員団が訴え
5月10日に投開票の日程が有力視されている参議院選挙まで2ヶ月を切った5月28日、「わたなべ結」とアピールをカーラッピングした宣伝カーが門真入りしました。
日本共産党門真市議会議員団は、宣伝カーで門真市域を回り、4ヶ所で全議員が街頭から訴えました。
4ヶ所のスポットでは、昨年9月に強行された戦争法(安保法制)は、憲法9条と立憲主義を踏みにじり戦争する国づくりをすすめるもので、廃止を求める共同がひろがり、32の参議院一人区全てで、共同の候補者擁立がすすめられていること。野党共同と日本共産党の躍進で自・公とおおさか維新など補完勢力を少数に追い込もうと訴えました。
ラッピングカーに注目が集まり、議員団の訴えに「頑張れ」との声がかけられました。
徐々に明らかになる事実、被告市側代理人は苛立ち
「29億円問題」住民訴訟 第13回口頭弁論開かれる
門真市が開発会社に支払った 29億円の建物除却補償が不当だとして起こされている住民訴訟の第 13回口頭弁論が5月 24日、大阪地方裁判所で開かれ、福田英彦議員、豊北ゆう子議員、ほりお晴真議員が傍聴しました。
被告市側からは、準備書面(7)の一部を訂正する準備書面(8)と、原告提出の文書送付嘱託などを不要とし、証人尋問を実施すべきとの意見書が提出されましたが、証人尋問については認められませんでした。
また、証人尋問が認められず、原告の文書送付嘱託などが裁判所で採用され、事実関係が徐々に明らかになっている中で、被告市側代理人から「裁判が進んでいない」と苛立ちの筋違いな主張がありました。
この裁判の核心は、開発会社(光亜興産ら)の旧ダイエーの土地・建物取得に門真市がどのように関与し、29億円もの法外な建物除却補償費を支払うに至ったのかで、裁判所も市民も注目しています。
次回は、7月7日、午前11時からです。
「払いたくても払えない」高すぎる保険料が問題
門真市国民健康保険運営協議会
5月 20日、門真市国民健康保険運営協議会が開かれ、福田英彦議員、ほりお晴真議員が傍聴しました。
今回の諮問案件は「平成 28年度保険料率について」でした。
今年度の保険料率は前年度より、所得割率は医療分0・17%増、支援金分0・17%減、介護分0・04%減で合計0・04%の減。均等割額は、医療分は550円増、支援金分230円減、介護分480円増で合計800円の増。平等割額は医療分340円減、支援金分430円減で合計770円の減です。
基準総所得の2割以上の保険料
国の政令改正で賦課限度額が医療分・支援金分でそれぞれ2万円増で合計4万円引上げられ、 85万から 89万になったことも報告されました。
新たな保険料率による保険料のモデルも示され、基準総所得150万円で4人世帯の保険料は 35万5830円、基準総所得の2割以上となります。
そもそもが高い保険料が問題です。
国庫負担の抜本的な引上げを
国保制度発足時は、国保財政の6割近くが国庫負担でした。ところが、1984年の改定を皮切りに、現在の約 23%まで引き下げられました。減らされた国庫負担分を保険料に転嫁しているのが保険料値上げのの大きな要因です。
「払いたくても払えない」保険料を引き下げるには、国の国庫負担の抜本的な引上げが求められます。
議員の役割と議員活動の基本、質問・質疑の活用など学ぶ
地方議会総合研究社主催の議員セミナーに福田英彦議員が参加
株式会社地方議会総合研究所主催の議員セミナーが名古屋市内で開かれ、福田英彦議員が参加しました。
講師は、明治大学政治経済学部兼任講師・元全国市議会議長会法制参事の廣瀬和彦氏で、「議員の役割と議員活動の基本」「質問・質疑の活用と発言取り消し等について」講演しました。
監視機関・立法機関の一員として議員の役割発揮を
「議員の役割と議員活動の基本」について「議員の役割と責務」では、地方議員は、住民の直接選挙によって選ばれた住民の代表であり、地方公共団体全体の代表者としての観点から行動する必要があるとし、役割における問題点として、①口利き②討論・議論の不足③監視機関・立法機関の一員としての役割の不十分さ④住民から遠い地方議員を挙げました。
議員の「口利き」では、人事異動めぐり9人の議員から 41件の口利きが公文書公開請求によって明らかとなった奈良市の問題などが紹介されました。
「役割の不十分さ」では、議会のなかで議員同士で議論することの重要性が強調されました。
また、動議の提出権や表決件、議案提出権や臨時会の招集権、請願の紹介権など会議内外の議員の権限・権利。議決権や選挙権、監視権、など議会の権限について詳述しました。
論点の明確化や情報収集など、質問の質の向上を
「質問・質疑の活用と発言取り消し等について」では、一般質問の機能について述べたうえで、質問通告書についての考え、事前聞き取りの是非、質問方法(一括質問・一括答弁方式、一問一答制それぞれのメリットとデメリット)、質問の範囲になどについて様々な市議会等の事例や傾向について紹介しました。
また、「機能する一般質問方法」として、①論点を明確化すること②情報を収集すること「質問の質を上げるための方策」として、①質問通告後の議員間討議②答弁後のフォローアップ③議会報告会や意見交換会等の活用について述べました。
さらに、質問と質疑の相違点、発言に対する責任、発言の取り消し及び訂正の留意点についてもふれました。
門真市議会においても、議会改革協議会において様々な改革の議論が行われており、今後議員セミナーの内容を議会改革に活かしていきます。