[2004.9.5] -[門真民報]
8月30日、第2回定例会開催にあたっての議会運営委員会がおこなわれ、日本共産党から吉松正憲議員が出席しました。
提出される議案は、報告案件として、門真市土地開発公社の経営状況について他2件。承認案件は、住民投票執行のための補正予算の専決処分。訴訟上の和解についての議案は、門真市が茨木市の不二興業株式会社から門真市舟田町の物件に関し損害賠償を求められた事件について、相手方と和解をするにあたって、議会の議決を求めるものです。
条例議案としては、まず大阪府の福祉医療制度の再構築による、乳幼児医療費助成条例、母子家庭医療費助成条例、老人医療費助成条例、身体障害者・知的障害者医療費助成条例のそれぞれについて、所得制限や自己負担制度を導入しようとするものです。
これまで強行されてきた大阪府の医療助成制度改悪を完結させる内容です。また、学校設置条例の一部改正については、平成17年4月1日から、市立南小学校と水島小学校を廃止し、新たに水島小学校を砂子小学校として設置することを内容とする条例です。
予算関係議案中、一般会計補正予算では、商業施設基礎データ及び商店街マップ作成委託料674万3千円は、大規模店・中規模店の現地調査をおこない、データ化しパソコン入力をおこなうとともに、商店街の店舗数・業種・空き店舗を地図化するものです。
また、四宮土地区画整理事業用地購入費3176万2千円は、平成13年から5カ年計画ですすめている土地開発公社経営健全化計画の一環として、四宮区画用地を一般会計で買い戻、これを隣接地主に売却する予算も計上されています。
さらに、小中学校の空調設備について、小学校2校、中学校1校の普通教室・特別教室等を、債務負担行為として整備する内容も含まれています。
第19回守口市・門真市合併協議会が8月26日、門真市保健福祉センターで開かれ、党議員団から福田英彦議員が出席しました。
今回は「市の名前」について、「町名の取扱い」のうち同一町名の取扱いについて協議されました。「市の名前」については、市民公募で寄せられた名前から合併協議会委員によって第一次選考された26の名前について協議され、1回目の投票で「守口門真市」「北河内市」に絞られ、2回目の投票で「守口門真市」となりました。
福田議員は、合併反対の立場からこの協議では発言せず、投票にも白票を投じました。次に「町名の取扱い」のうち、同一町名の取扱いについては、結論が出ず、当該の町会で協議することとなりました。
協議日程終了後、中井委員から住民意向の把握の方法について質問があり、両市において住民からの直接請求に伴い開催された議会で住民投票条例が議決、制定され、9月19日に実施されるとの報告がおこなわれました。これに関連して福田議員は両市とも住民投票の成立要件として50%条項があり、協議会としても投票率50%を超えて住民意向を把握する努力をするべき時に、ホームページに住民投票の日程が未だに掲載されていないことを指摘、早急に掲載するよう強く求ました。
今回の協議によって、「合併の是非」以外の協議日程についてはほぼ終了し、住民意向を把握する9月19日の住民投票の結果が注目されます。党議員団は合併問題についての様々な問題点を市民に知らせるなかで投票率50%を超え住民投票の成功と、合併反対の結果が示されるよう全力で頑張ります。
8月27日の環境センターを皮切に開かれている「守口との合併に関する住民説明会」が市内中学校区単位で実施されています。29日の、4中校区の市民を対象に南部市民センターで開催されたでは、質問が相次ぎ予定終了時間を大幅に超過しました。
・投票率が50%を超えないと開票しないと言うのは納得できない。
・中学校給食が無くなるようなことは絶対ないですね。
・合併についての市の広報活動があまりにも少ない。
・水道料金は、合併しなくても値下げできるのでは。
・市が配布した合併説明のパンフレットの内容で、市民にとってバラ色と思っているのか。
・パンフレットの「合併するための基本的な項目の議員の定数と任期」の説明で、合併後2年間について現在の議員がそのまま残るというのはおかしい。
・国保料が、4人世帯で守口市と合併したら年間4万円以上も上がるのでは。
・合併してから決めるという先送りがどの程度あるのか。
・市役所が分庁になると、今なら1ヶ所で済む内容も、場合によっては守口と門真の2ヵ所の市役所に行くことになる。
・南部市民センターの市民サービス業務を増やして欲しい
・守口市と門真市のコンピュータシステムは異なるが問題は無いのか。市民に迷惑はかからないのか
答弁漏れや質問の主旨が理解されているのかと疑うような対応が目立ちました。
「戦争体験が風化しつつある」と言われる今日、戦争の悲惨さを語り継ぎ、多くの人たちとともに平和の尊さを共に考える場として毎年開かれている「ピースフェスタ門真」が、今年も27日、28日ルミエールで開催されました。展示室では、戦争中の教科書、遺品、衣服などの展示と森住卓氏の「イラク、戦争と子どもたち」、西谷文和氏の「これがイラク戦争の真実だ」の写真展が行われ、戦争の悲惨さが写真や展示を通して実感できるようになっています。
2日目には、午前中アニメ映画「うしろの正面だあれ」、午後から朗読劇「あにやんの話」、ベトナム帰還兵アレン・ネルソンさんの「本当の戦争」と題して「トーク&ソング」が行われました。
アレン・ネルソンさんは、ベトナム戦争に参加、英雄的存在でしたが戦場で出産場面に立会い、赤ちゃんを手の平で受け止め、それから人を殺せなくなって帰還。それから子どもの泣き叫ぶ声など戦場の悪夢に悩まされ、18年後にようやく立ち直って戦争の語り部になった方です。実際に戦争を体験し、苦しんで来られた方だけに、参加者に深い感銘を与えました。
30歳代の女性
なんの意味もわからずに、幼い子ども達がひどい目に 合っている(イラクなど)のがつらかった。今もどこかで、そんなことが起こっていることを悲しく思います。
40歳代の女性
ネルソンさんのお話を聞き、戦争の生々しさ、残酷さが伝わってきました。憲法9条をこれほどアメリカ人が大切に思ってくださるとは・・・。戦争体験された人の言葉の重さをわたし達はきちんと受け止めなくてはなりませんね。