[2004.10.3] -[門真民報]
9月22日、「門真の未来とまちづくりを考える市民の会」(略称「未来の会」)は9月19日に行われた守口市との合併の是非を問う住民投票の投票用紙の開示請求を行いました。
門真では投票率が50%未満で開票されなかったことから、市民からは「守口で結果が示されたので、門真でも投票結果が知りたい」「投票結果が判らなければ、2300万円もの経費が無駄になる」「開票しても混乱しないはず」等の声が寄せられていました。
党議員団は、いわゆる「50%条項」については、たとえ50%を下回っても開票し、市民の意向を明らかにすることが重要だとして議会で修正案に反対の態度をとりました。守口では結果が明らかとなったことから、門真で開示されても「市民に混乱を持ち込む」などということはありません。「投票結果を知りたい」という市民の要求は当然です。
中西議員が一般質問で取り上げたこと
(1)歩者分離式信号について
「青信号だから渡っても大丈夫」と横断歩道を渡ろうとした小学生が右左折車に巻き込まれ、命を落とす事故が全国でおき歩車分離式信号(横断歩道で歩行者と車の通行を分離する)を求める運動が全国で広がっている。警察庁も01年に全国百ヵ所のモデル交差点を選定して歩車分離式信号の試験運用を実施、その結果、歩車分離式信号の方が4割も事故が減少しており、有効性が明かになったとして、
計画的に整備する方針を出している。門真での実態と、歩車分離式信号の増設についてどう考えているのか。
(答弁)門真市内には、現在五ヶ所が歩車分離式信号となっている。増設については、今後門真警察署と協議していく。
(2)市民検診の改善・充実について
今日、3人に1人がガンでなくなっており、ガン検診の充実が求められている。ガン検診の受診を高めるため、
(1)市民に対して積極的なガンの啓発
(2)ガン検診の日程を徹底させるため対象者にハガキで連絡を
(3)ガン検診の申込は、一般検診の時にも申込ができるようにすべき
(4)前立腺ガン検診の実施・乳がん検診にマンモグラフィの導入・胃がん検診において、苦痛の少ないペプシノゲン検診の導入を
(答弁)
(1)市民が早期受診の重要性を自覚するよう啓発事業に努力する。
(2)ハガキ連絡については、研究していく
(3)申込方法については、現在の方法を継続する
(4)マンモグラフィ(乳房のレントゲン撮影)検診については、17年度の検査導入に向けて対応していく。前立腺ガン検診や胃がん検診のペプシノゲン法の導入については、研究、検討していく。
門真の河内レンコンやクワイを将来に残すことについて亀井あつし議員が一般質問をしました。同議員は、これまでも府下的にも貴重な水郷風景を残す為に、北島調整区域を「水とみどりの文化スポーツゾーン」することを提案してきました。これまで、レンコンをテーマにした福井県南条町の「花バス公園」など全国各地の調査をしたが、作物のレンコンをテーマにした所は見当たらなかったことを紹介しました。
門真のレンコンを食べて欲しいから栽培している
門真のレンコンとクワイが、約30年前と比べると1/3程度まで減少する中で「損得ヌキで門真のレンコンを食べて欲しいから栽培している」との生産者の声を紹介しました。そして栽培に関わる苦労が他の作物に比べられないほど重労働(泥田の中を自由自在動くには、長年の経験が必要など)であり門真のレンコンを残す為には大変な努力が要ること訴えました。
残念な門真市の消極的姿勢
質問(1)
門真の歴史的景観としての、レンコン栽培を中心とする北島調整区域などの水郷風景を残すことについて市長の見解を示して欲しい。
(答弁)北島調整区域は、のどかな水辺環境や緑の景観など貴重な空間を提供しているが、第2京阪道路の供用開始が予定される。
今後は、地権者の土地利用の意向把握に努める中で対応していきたい。
質問(2)
レンコンとクワイ栽培に対しての補助制度の創設などの検討が出来ないか。
(答弁)補助制度などは、現時点ではかなり困難ではあるが、河内レンコンの種子保存など農業団体と連携を図りながら努力していきたい。
レンコン・クワイ将来に残す3つの提案
最後に、以下3点の提案をおこないました。
(1)広く市民に呼びか栽培に参加する人を増やす。
(2)市民から栽培の申し出があれば、市が農地を借りうける仲立ちする。
(3)市が市民を巻き込んだ「市民レンコン祭り」など現風景を残す努力を市としても取り組む。
1、公共施設やその敷地を活用した公園整備について
(1)これまでもわが党が、道路用地を活用したポケットパークや学校施設を活用した公園などの整備を求めてきたことを踏まえ、門真市としてどのように取り組んできたのか。
(2)今後の整備についての考え方と計画について。
(3)屋上緑化への考え方と取り組みについて。
〈公園整備についての答弁〉では、
・「この間、都市計画道路大和田駅三ツ島線の一部余剰地を利用したポケットパークや、門真小学校の学校用地を利用し歩道と緑地帯を設置してきた。今後、新規道路整備や学校周辺の道路改良の折に検討していきたい。」と述べました。 また、
・「公共施設などの空間を活用しつつ、まちなみに緑を提供する取り組みについて、多様な市民ニーズに即応できるまでに至っていない。今後、市民や地域からの要望に可能な限り対応していきたい。」
・「屋上緑化について、『緑化施設整備計画認定制度』による固定資産税軽減措置がとられることなどの市民への啓発につとめ、緑化を促進したい。」との説明がありました。
2、交通バリアフリー化の促進について
(1)この間の進捗状況について。
(2)寝屋川市による京阪萱島駅についての交通バリアフリー基本構想の策定について門真市がどう掌握しているのか。
(3)今後の門真市の対応について、門真市の姿勢をただしました。
〈交通バリアフリー化の促進についての答弁〉では、
・「鉄道事業者とも、京阪古川橋駅や大和田駅を対象駅舎として、駅の躯体構造、事業費等、協議をすすめている。」
・「寝屋川市では、京阪萱島駅周辺地区を対象とする交通バリアフリー基本構想の策定について検討するものと聞いている。萱島駅は、門真市・寝屋川市両市の境界上にあり、公共施設や特定経路の考え方など、両市において事前に十分な事務調整がなされるべきと考えている。」との答弁がありました。
大阪社会保障推進協議会(社保協)は、「介護保険・国民健康保険の抜本改善と大阪府各種医療費助成制度存続」をめざして「04年度自治体キャラバン」に取り組んでいます。
門真市との話し合いは21日午後1時から行われました。社保協からは、年金者組合・保険医協会・民商・新婦人・生健会・医療生協等の各団体会員約20人が参加しました。
市は、保険年金・生活保護・医療福祉課が出席、党議員団からは、井上まり子議員が参加しました。
事前に提出していた要望書の回答を聞き、その後参加者から切実な意見が出されました。
国保について
市の「国保運営協議会委員の公募等の必要性を感じていない、公開傍聴については検討中」との回答に対して、参加者は、「学識経験者等だけの委員では、市民全体の意思が反映しない、広く市民からの公募が時代の流れ、府内の状況を調べるべきではないか」と要望しました。
また、「減免制度の拡充。高すぎる国保料を引き下げる方法はないのか、一般会計から繰り入れて欲しい。
資格証明書については、事情をつぶさに聞くように。 老齢者控除等が廃止になるなど生存権すら脅かされている。市民の立場にたった政策を」など参加者からの訴えがありました。
生活保護について
申請権について、厚生労働省からの通達に「寮などでも申請を受付けなくてはならない」となっているのではとの質問に対して、市は、「居宅生活が可能かどうかの見極めが必要となってくる」と回答しました。
また「夏期一時金等の廃止をやめるように積極的に府に対して働きかけを」などの要望がありました。
医療福祉について
大阪府各種医療費助成制度について市の独自性を出して欲しい。
また最後に「我われの一番身近にあるのが市です。今後も私たちの意見を述べさせていただき、市長・助役の同席を要望します。私たちの悩みを聞いて欲しい。」などの要望、意見が出されました。