[2006.2.19] -[門真民報]
党議員団は13日、小中学校の卒業式・入学式における「日の丸・君が代」に関する申し入れ(本文別掲)を下浦克明教育長に行いました。申し入れでは子どもたちに感動的な卒業式・入学式とするために、日の丸・君が代の強制で「雰囲気の重いものにならないように」と要望しました。申し入れに対し下浦教育長は「(日の丸・君が代について)教育指導要領に則って厳正に執行していきたい」としながら、「子どもたちが心に残る卒業式・入学式に」との教育委員会の基本的な考え方について述べました。
小中学校の卒業式・入学式における 「日の丸」「君が代」に関する申し入れ |
今年も、小・中学校の卒業式・入学式が近づいてきました。子どもたちは、それぞれの思い出を胸に、新たな学校や社会へと巣立っていきます。そして、新たな学校に不安と期待が入り混じりながら入学式を迎えます。先生方は、卒業式や入学式がすべての子どもたちにとって、感動と喜びあふれるものにしようと一生懸命努力されています。
ところが、1999年に「日の丸・君が代」が法制化されて以来、文部科学省は、卒業式・入学式での国旗掲揚と国歌斉唱の実施を強く指導しています。門真市においても、国歌斉唱が式次第に入れられ、全員起立して歌うことが強制されています。こうした指導が、学校現場に大きな混乱と緊張をもたらし、この時期になると重い雰囲気になると聞き及んでいます。卒業式や入学式をどんなふうに行うのかは、それぞれの学校の教職員の創意工夫で全体の総意のもとで行われるべきです。そこに国歌の斉唱を行えと強制することは、教育基本法第10条「教育は不当な支配に服することなく、国民全体に対し、直接に責任を持って行われるべきである」に反するものです。
国旗、国歌法は、日の丸を日本の国旗、君が代を同じく国歌と定めているだけで、国民がそれらを尊重しなければならないという義務の規定はありません。日の丸・君が代は、法制化にあたって、いろんな意見がでたように、いろんな思いがあります。日の丸、君が代をどう受けとめ、これらにどう向き合うかは、一人ひとりの個人が自己の思想・良心に照らして決めるべきであり、けっして強制すべきものではありません。教師は、教育公務員として、指導にもとづいて行動することは当然であると言いますが、教師も、思想・良心をもった1人の個人です。東京都教育委員会のように、職務命令を出し、従わなかったものは処分するという常軌を逸した行為は、明らかに憲法19条の思想・信条の自由、内心の自由を侵すものです。
卒業式・入学式の主人公は子どもたちです。子ども達に感動的な心に残る行事となるよう以下のことを申し入れます。
憲法改悪反対門真共同センターは9日、京阪古川橋駅で宣伝行動を行いました。憲法をめぐっては、今開かれている国会で、憲法を変えるために必要な国民投票を行うための法律(国民投票法)を自民党、公明党、民主党が強行しようとしています。行動には市内の労働組合や民商など共同センターに参加する団体が憲法改悪の危険性などについて市民に訴えました。党議員団からは福田英彦、井上まり子両議員が参加ました。
11日、けいはん医療生活協同組合が主催(門真社会保障推進協議会・門真労連協催)で、「虹のバレンタイン行動」を行いました。国会では高齢者の医療費負担を1割から2割へと大幅に引き上げることをはじめとする医療制度の大改悪が議論されようとしています。労働組合や新婦人、医療生協など、門真市内のさまざまな団体から「医療制度改悪反対、憲法守ろう」の訴えがされました。党議員団からは、福田英彦、井上まり子両議員が参加し、市民に訴えました。