[2006.3.12] -[門真民報]
門真市議会第1回定例会(3月議会)が6日からはじまり、本会議で園部市長の施政方針説明及び新年度予算案や市民の皆さんと拡充を要求してきた乳幼児医療費公費助成制度の対象を3歳未満児から4歳未満児に拡充する条例案などの説明がおこなわれました。
園部市長は、施政方針説明において小泉政治のもとで、福祉や医療など市民が大変な痛みを受け、市財政も三位一体改革の影響で財源が約6千万円も削減されているのに「(税源移譲)が一定評価できる」、国と地方の責任問題で」「肝心の議論が薄かった」と国に対して及び腰の姿勢が浮き彫りになりました。行政改革では「官から民へ」を、「官民協働」、「小さな政府」を「少人数行政」と結局、公的責任の放棄や市民サービスの後退など小泉首相の政治手法と同じです。また、「門真市都市ビジョン」を策定すると表明していますがどのようなものを考えているか鮮明ではありません。
市民の痛みに背を向ける
市民生活の分野では、保育所に申し込んでいる子どもがたくさんいるのに抜本的対策を取らないで定員増、弾力化と小手先の待機児童解消対策しか示していません。一割負担となる障害者自立支援法への対応もなんら具体的に対策が示されていません。国民健康保険事業では、高い保険料の現状にはふれず、国保事業の運営の厳しさを述べ、滞納世帯に対しての処分をこれまで以上に厳しくする姿勢を示しました。
少人数学級に消極姿勢
学校教育の分野では、大阪府が小学校1・2年生の35人学級に踏み切る中、柏原市など少人数学級が実施されているのになんら触れられていません。一方、学校給食民営化を小学校まで拡大していく方向性を示したことは重大です。
市民や議会に計画示さず密集事業推進
まちづくりの分野は、安心・安全のまちづくりといいながら、アスベスト対策や耐震問題等具体的対策が示されていません。密集市街地の整備事業については、市としての基本計画を議会や市民に示すことなく、「権利者合意が整い次第、事業化をすすめる」とし、厳しい財政状況の中、9億5千万円を予算計上しています。第2京阪道路問題で、騒音や振動に触れただけで沿線住民の切実な願いである再アセスの問題には触れませんでした。
ごみ有料化、市民への説明問題に触れず
一方、市民要望の実現という点では、少子化対策の一貫でもある乳幼児医療費公費助成制度の対象を3歳未満児から4歳未満児に拡充する「乳幼児の医療費の助成に関する条例が提案されることになりました。建設所管関係では、大字下馬伏から新たに下馬伏町へと町名変更する「字の区域の変更及び町の新設について」が出されます。また、大阪市と河北5市で構成する「淀川左岸用排水管理組合」が解散することになり、そのために必要な議会の議決を求める議案が提案されることになっています。
代表質問は15、16日
日本共産党の代表質問は、井上まり子議員がおこないます。本会議・常任委員会いずれも傍聴できます。ぜひ参加してください。
5日、南部市民センターにおいてかどま給食まつり実行委員会主催の「かどま給食まつり」が開催され、約500人が参加しました。まつりは10時のオープニング後、各コーナーに自由に参加できるようになっています。「見てねコーナー」では、日本・門真の給食の歴史がわかりやすくパネルで展示されています。また、門真の給食場はウエット方式となっていますが、食中毒をおこしにくいドライ方式になるよう工夫している様子や給食の食材がどこから取り寄せられているか食材マップの展示、給食ができるまでのビデオの上映など門真の給食がよくわかる内容となっています。党議員団から中西・井上議員が参加しました。
4日、亀井あつし議員は、「岩国れんこん生産者の会」の産直活動について視察を行いました。同グループは、7年前より広島の消費者と交流を深める「れんこん堀体験ツアー」の取り組みをしています。れんこん堀の取り組みが、いまでは地元小学校の児童が農業に対する理解を深めてもらう教育活動に発展しています。「岩国れんこん」は約200年前から栽培され、現在全国第5位の作付面積(180ha)になっています。作付けされている主力品種は「白花種」という腐敗病に強い「門真れんこん」同様の極めて粘りのある品種です。収穫量は、一反当たり平均2トン。土壌は粘土質に砂壌土の混じった土質で「河内れんこん」より収穫しやすい。今回視察をした亀井議員は「同じれんこん産地でもいろいろな違い、「河内れんこん」の特質を考えるよい機会となった」と感想を述べていました。