[2006.5.7] -[門真民報]
16日、門真社会保障推進協議会が第4回年次総会を開催し、党議員団から中西みよ子議員が出席しました。開会にあたり、藤原会長より「今、社会保障がどんどん後退している。配偶者・老年者控除の廃止で高齢者も、消費税の免税の切り下げで業者も、定率減税の廃止でサラリーマンも厳しくなっている。しかも、この4月から介護保険料は、44%も値上げされ、障害者自立支援法の施行で、障害者の負担が増え、またこれから医療大改革も行われようとしている。こんな時にこそ、社保協の出番。いろんな団体と連携して、運動をすすめ、新しい社会保障を構築していこう」と挨拶がありました。続いて、昨年1年間の活動報告と06年度活動計画、会計報告が行われました。参加者からは「介護保険料の大幅な値上げで高齢者は、大変な厳しい状況となっている。ぜひ、門真社保協として、不服申し立て運動に取り組んでほしい」などの意見が出されました。
総会後、大阪府保険医協会の上田さんによる「医療改悪学習会」が行われました。上田氏はまず、この4月から、医療報酬が過去最大の3・16%引き下げられ、それに伴い、脳死臓器移植、禁煙治療に保険が適用されるようになったものの、リハビリの日数に上限を設ける、コンタクトレンズの定期検査が保険外となるなど医療内容が後退し、もっとリハビリを受けたいのに6ヶ月を過ぎると受けられなくなるなど患者に不安を与えている実態を明らかにしました。次に、小泉首相が「国民皆保険の堅持、将来にわたり持続可能な構造改革」と打ち出している医療制度改革の真の狙いは国民医療費のうちの「公的支出を削減」し、保険会社などに市場を開放するものだと指摘。そして、医療費を抑制するために(1)患者の受診を抑制する=・新たな老人医療制度を創設し受診時の負担増と新たな保険料を徴収・特定療養費(保険以外)制度の拡大・保険免責制度の導入(2)医療供給体制(病院)を抑制する=・かかりつけ医の制度化・病床の削減・保険医療機関の開設制限(3)支払いを抑制する=・診療報酬のマイナス改定・審査の締め付け・指導・監査の強化を今後行おうとしている。こうした医療改悪が実施されれば、病気になったとき夫婦で無理心中するしかない。今こそ、医療改悪を阻止するために大きな国民的運動が大切と強調されました。
門真南部九条の会(代表・小田島貞雄)は、4月23日・24日の平和ツアー(松代大本営・無言館)を行ないました。松代大本営では、象山地下壕を訪ね、ガイド(松代大本営の保存をすすめる会)の縣(あがた)重夫氏の説明を受けました。この壕で見学できるのは全長5800メートルの内の僅か500メートルの区間です。縣氏の「若い朝鮮人がトラックに押し込まれ、日本に強制連行されてきて働かされました。・・・彼らはモロコシを食い、凍える布団に包まって・・・」という説明に参加者は熱心に耳を傾けました。
翌日は戦没画家慰霊美術館「無言館」に行きました。ほの暗い館内、壁面には柔らかいライトに照らされた絵画、そして、真ん中には数々の遺品が展示された陳列ケース。壁の絵は作品によっては絵の具が剥げてきています。作品にまつわるエピソードの書かれた札を屈み込んで熱心に読む人。参加したAさんは、「『あと5分、あと10分、この絵を描き続けたい。・・・生きて帰ってきたら必ずこの絵の続きを描くから・・・。安典はモデルを勤めてくれた恋人にそういい残して戦地に発った。しかし、安典は帰ってこられなかった』というエピソードの札にグッと胸が熱くなった」と感想を述べていました。同会の宿泊した別所温泉の柏屋別荘は、治安維持法に反対し右翼の凶刃に倒れた山宣(山本宣冶)ゆかりの旅館です。また、『しんぶん赤旗』に掲載された「無言館」窪島館長と市田書記局長が対談した会場でもあります。
4月14日、南部・門真団地後援会は、南部市民センターで、定例の市政報告会を開きました。今回は、小泉内閣の医療改悪など国民いじめの現状、園部市長の小泉政治への及び腰の姿勢、定数削減をめぐる動き、党市議団の頑張りで実現した3歳未満児から4歳未満児に年齢が引き上げられた乳幼児医療費助成事業、脇田小学校の学童施設の建て替えなど、主な新年度事業について報告しました。Aさんから、下水道の整備状況について質問を受け、市の下水道整備は、人口普及率で25%程度が未整備。南部市民センター周辺の浸水対策として今年度予算で整備が計画されていることなどを説明しました。亀井議員は懇談で出された意見や要望について「今後の議会活動に生かしていきます。」と述べました。また、懇談の中で、交番にお巡りさんが待機して欲しいと要望があり、懇談終了後さっそく交番を訪ね聞き取りをしたところ「4月から毎週月曜日から金曜日、午前10時頃から午後5時頃まで常駐体制している」と説明を受けました。
日本共産党門真東部支部と後援会主催の「市会議員・吉松正憲市政報告懇談会」が、済堂自治会館で22日開かれ、18名が参加し、市政や議会についての、意見交換がおこなわれました。吉松正憲議員は、3月議会の特徴と焦点について、園部市長によるはじめての本格的な予算編成がどのようにおこなわれるのか、これまでの市政を根本的に変えるといっていたことをどう変えるのかが問われた議会だった。しかし、市長は、格差社会を際立たせた小泉構造改革を事実上評価し、門真市政にも同様の手法を持ち込む立場であることが明らかになった。また、法定数を大きく割り込んだ現在の議員定数をさらに6削減し、22にすることが、日本共産党などを除いて決められたが、「多様な市民の意見をないがしろにするものであり、市財政健全化のためというなら、すぐに効果の出る議員歳費と政務調査費の削減で対応すべきだ」との質問に全く答えられないまま決めたことを厳しく批判しました。参加者からは、ごみ収集有料化問題、市営住宅跡地活用、下水道整備、犬の糞の後始末などさまざまな意見や要望が出されました。