[2006.9.24] -[門真民報]
門真市議会第3回定例会(9月議会)本会議が19日開かれました。(会期は29日までの11日間)
本会議では各議案が上程され、所管の常任委員会に付託されました。人事案件では、現在教育長を務める下浦克明氏の教育委員の任期が9月末で満了することから、再任命する議案が提案されました。党議員団は下浦教育長が少人数行政推進の園部市政のもとでの教育行政の推進、日の丸・君が代の押し付け、検証なしの学校給食調理業務の民間委託の推進、全国学力調査に対しても国追随の姿勢を崩さないことから教育長としてふさわしくないと判断し反対しました。
また、05年度の決算を審査するための決算特別委員会が設置され、党議員団から福田英彦議員が委員に選任されました。
今議会では、党議員団が取組んでる「市民アンケート」に寄せられた切実な願い、ご意見を委員会審査、一般質問に反映をさせていきます。
門真市の2005年度の決算の状況が明らかになりました。
一般会計の実質収支は2億4千万円余の黒字となっていますが、単年度(05年度)だけを見ると9700万円余の赤字となっています。また、積立金の取り崩しを除くと10億円余の赤字となります。国の三位一体改革や補助金削減により、05年度だけでも約7億円の影響があり、深刻となっています。 市民税収入も長引く深刻な不況、大企業の減税など、97年と比べると半減(65億円減)となっています。人員削減など人件費は10年間で約20億円の減となっています。地方債(借金)は10年間で160億円の増、積立金(貯金)は100億円の減となっています。
総務水道常任委員会は8月30日・31日、長野県松本市、長野市で、行政改革の取り組み及び公務員制度改革の取り組みについて行政視察をおこない、日本共産党から吉松正憲議員が参加しました。
松本市では、「平成の行政改革」として平成5年度から、組織・要員・事務事業を重点項目に、市独自の行政改革に取り組み、中でも、「第2次松本市行政改革大綱」策定作業の中では、市民から直接意見を聞く場として、市内を4ブロックに分け、市長も出席して懇談会を開催したこと。市民及び職員から具体的な意見や提案を求める「市民提案制度」「職員提案制度」を実施したことなど注目すべき内容もありました。
長野市では、平成14年4月に、人事制度改革を調査研究する専属職員(主事級)1名を配置し、動きをスタートさせ、この中で、人事・給与制度等に関する「職員アンケート」を実施。具体的には、自分の処遇や評価について、評価制度に対する認識、やる気が出る(た)ときとはなど101問を2588名を対象に実施(回収率76.5%)するなど、職員の意見を丁寧に聞いていく取り組みが特徴のようでした。
しかし、実施にあたって、評価の納得性と公正性をいかに確保していくのかが、大きな課題として重くのしかかっています。
5・6日、寝屋川北部流域下水道組合議会は、札幌市にある独立行政法人土木研究所「寒地土木研究所」と札幌市下水道科学館を視察し、亀井あつし議員が参加しました。
独立行政法人土木研究所「寒地土木研究所」では、軟弱地盤における下水道の埋め戻し工事にも導入されているEPS工法(発泡スチロール土木法)について視察をしました。(軟弱地盤対策などの詳しい内容については、是非「亀井あつし」のホームページをご覧ください)
EPS工法について説明を受けた後、寒地土木研究所構内にある油圧サーボ試験機(疲労試験機)など構内見学をしました。
札幌市下水道科学館では、市民への下水道についての啓発活動、事業の概要、寒冷地北海道の事業の特徴について説明を受けました。
冬場の雪対策施設として、融雪槽や流雪溝があることや、雪を大量に処理する為、水温が下がり(6℃前後まで低下)バクテリアが死んでしまうという説明を聞いて雪国特有の苦労があることがわかりました。
同施設には、1階に「サブマリンアクアツアー」と銘打った視聴室で下水がきれいになる過程を仮想体験できるミニシアター、2階には、下水道の未来や歴史についての展示がありました。
寝屋川北部流域下水道組合も鴻池処理場に市民向けの下水道事業について紹介したコーナーがあり、毎年、門真の小学生をはじめ関係市の児童が見学に訪れています。
札幌市下水道科学館の視察は、市民のみなさんに下水道事業を理解してもらう上でとても参考になるものでした。
門真の民主運動のネットワークづくりや平和と暮らしの相談、情報の交流センターとして「かどま民主運動連絡会」事務所が幸福本通商店街に開設され、17日、事務所開きが行われました。地域からも歓迎され、期待の声もひろがっています。党議員団も事務所開きに参加し、お祝いの挨拶を行いました。