[2007.1.21] -[門真民報]
吉松正憲議員は第1に、官制談合で知事や出納長が相次いで逮捕されるなど自治体をめぐる汚職腐敗事件をふまえて、汚職腐敗の防止策として、政治倫理条例を制定することを求めました。その際、福岡県大野城市の例をあげ、厳格な政治倫理基準を盛り込んだ内容とすること。また、指定管理者制度に市長や議員の兼業禁止規定を盛り込むこと、談合等に関わる指名停止基準の厳格化についてただしました。
次に、第2京阪道路の環境対策について質問。沿線の住民3600人による公害調停でも明らかなように、地域の特性として、保育園・幼稚園・小中学校・高校・病院・高齢者介護施設・大規模量販店など多数の市民が集う施設が存在していること。さらに、著しく高い人口密度、幹線道路の集中と自動車交通量をあげ、現状でも深刻な大気汚染を指摘し、改めていわゆる三角地帯について、少なくとも現況調査を実施するよう、門真市として事業者に強く求めること、また、環境監視施設の設置箇所についてただしました。
3点目に、長年の市民の要望が一歩前進した萱島駅へのエレベーターの設置について、門真市側からエレベーターのある寝屋川市側への安全なルートの確保、門真市側へのエレベーターの設置を強く求めました。答弁では、政治倫理条例の制定について、「研究課題である」との見解にとどまりました。第2京阪道路問題では、現況調査については、「平成18年第1回定例会で述べた通り」、環境監視施設の設置場所については、「地域の状況を勘案しつつ調整を図っていく」とのことでした。萱島駅のエレベーター設置については、「萱島駅周辺のバリアフリー化について、どのような方策が有効か研究する。門真市民が多く利用する門真市側改札口へのエレベーターの早期整備を事業者に要望する」とのことでした。
昨年12月26日、くすのき広域連合議会が開かれ、党議員団から福田英彦議員が出席しました。
まず、05年度決算認定について、05年10月からの施設介護利用者から新たに居住費(ホテルコスト)の徴収や食費の負担増の押付けによって、どのような影響があるのか、ホテルコスト等の負担増によっての退所者の状況について質しました。
答弁では所得段階が第2段階の方でも平均月額7279円の負担増、第3段階では1万6723円、第4段階では2万7600円、第5段階で1万3772円もの負担増となっていることが明らかとなりました。そして、このような負担増の中で退所された方がいることも明らかになりました。
しかし、その全容については把握されていないことから福田議員は、全容をきちっと調査し把握すること、その上での支援措置を講ずることを求めました。
答弁では実態について調査していくとしました。05年度決算認定についてはホテルコスト等の負担増が押付けられ、施設退所者がいながら十分把握されておらず、支援策を講じることが求められると指摘し、反対しました。
また、国の給与構造改革に伴う条例の一部改正についても職員の人事評価を導入し、競争を持ち込むものでくすのき広域連合になじまないと反対しました。
また、守口の日本共産党市議が、保険料の減免制度の創設や軽度認定者に対する助成などを求める一般質問を行いました。
昨年12月26日、守口市門真市消防組合議会が開かれ、党議員団から井上まり子議員が出席しました。
今回の付議事件中、消防職員の給与の一部を改正する条例案について反対しました。
反対の理由としては、まず国が約6千億円の人件費の削減を見込み自治体に下ろしてきた給与構造改革に伴うもので、命がけで危険な仕事をしている消防士に、職責に応じて給料表に格差を付けようとすることや成績主義を持ち込む人事評価は「消防という職場」には馴染まない。
また、平成19年度以降採用の職員については、職務給ごとに上限が定められており、生涯賃金が少なくなることが予測され、これからの世代で消防士を志願する人が減ることも危惧されることを指摘し反対しました。
そのほか、05年度決算認定についてなどの議案が審議されました。
12月27日、飯盛霊園組合議会が開かれ、05年度一般会計・特別会計の決算、合葬墓「虹の丘」条例案、職員の給与改正条例案、06年度特別会計補正予算などの審議が行われました。
05年度一般会計の決算で、同議員は、市民が比較的安価で利用できる公営葬儀の利用状況が、火葬炉使用の約8%しかないことを指摘し、取り扱い業者への指導、ホームページを開設し市民への周知を求めました。取り扱い業者に対しては、年3回指導しているとのことでしたが、業者の発行しているパンフレットには、公営葬儀について何ら触れていないと指摘し、再度きちんと指導するよう求めました。ホームページについては、06年度中に開設することを明らかにしました。
05年度特別会計決算では、飯盛霊園拡張及び整備工事として15億9600万円の契約が行われましたが、入札直前に談合情報が寄せられ、その後の対応について質しました。
組合では、談合情報が入った後に、業者に聞き取り調査を行ったものの事実確認ができず、2日後に再度同一業者で入札を実施しています。この時の落札率を質したところ95.62%となっており、再度談合が行われたのではないかと懸念されることから、入札その日に行っている市もあり、十分研究し、独自の談合マニュアルをつくるよう求めました。また、この拡張工事の同じ敷地内に公園広場をつくることになっており、この契約は、拡張工事と同一の業者と、1億4700万円の髄意契約となっています。これについて、同議員は、同じ敷地内となっており、整備工事と一体的に契約できなかったのか質したところ国庫補助金をもらうため別契約となったとのことでした。それにしても1億を超える工事を髄意契約にするのは問題。公園工事はどこでもできる工事であり、競争入札にすべき。安易に随意契約とせず、精査するよう求めました。
今議会に、合葬墓「虹の丘」の条例案が出されました。合葬墓は、1万体を収容でき、骨壷から出して埋蔵する「合葬」(使用料5万円)と骨壷に入れた状態で埋蔵する「個別安置」(+5万円)があり、記名をする場合、別途10万円が必要です。
特別会計の補正予算では、霊園拡張工事にあたり、「軟弱地盤の置き換え及び軟岩掘削工法」を「セメント地盤改良及び中・硬岩掘削工法」に変更するもので約3億円の補正額となっています。同議員は、地質調査がきちんと行われたのか厳しく追及しました。