[2007.8.12] -[門真民報]
今年3月の門真市議会第1回定例会における園部市長の施政方針説明で、「鉄道駅舎におけるエレベーター等の設置について、京阪古川橋駅にエレベーターを初め、バリアフリー化の諸施設を設置」「京阪大和田駅についても、(平成)20年度にエレベーター等の施設設置が図られるよう関係機関と協議」することが明らかにされています。
この点で、4月以降の進捗状況を見てみると、古川橋駅のエレベーター設置については、9月ころから工期約3ヶ月で工事にかかり、12月末までには使用できることになります。エレベーターは、(1)いちばん下にあたる地上部と券売機のフロアーをつなぐエレベーターが大阪向きの広い階段の右端部分に1基、(2)(3)改札を入ったフロアーの大阪方面、京都方面のエスカレーターと階段の間にそれぞれ1基ずつ。また、多機能トイレ、誘導点字ブロック、手すり等も整備されます。
大和田駅については、20年度設置に向け順調に手続きが進められているとのことです。
さらに、西三荘駅については平成18年第4回定例会で福田英彦議員が西三荘駅周辺の交通バリアフリー基本構想策定の進捗状況について質していますが、今年3月、京阪西三荘駅周辺地区交通バリアフリー基本構想として発表されています。
基本構想は、「京阪西三荘駅周辺において、高齢者や障害者等が身体の負担が少なく移動できるようにするため、門真市、守口市、京阪電車、京阪バス、大阪府、門真警察署、守口警察署等が連携して、京阪西三荘駅及び駅周辺の道路などのバリアフリー化を重点的・一体的に推進していくための基本的な方針を定める」としています。
エレベーターの設置時期について、門真市としては21年度にということで、京阪電鉄には要望しているとのことです。
27日・28日、第13回平和のための戦争展「ピースフェスタ門真」がルミエールホールで開催され、300名近い市民が参加しました。
この催しは戦後50年を期にスタートし、悲惨な戦争体験を風化させずに、時代の子どもたちに伝えていきたいという願いでスタートしました。
今年は、新たな資料として、徴兵されたら200円(当時)の保険金が下りるという「徴兵保険証書」や、「今は民主主義の世の中ジャケ」と題する短歌集などが市民から提供されました。
また、毎年新しい調査活動を発表されている「門真子どもを守る会」は、今年、堂山町の山本静枝さんのお話を聞き取り、「卒業式は空襲があったので、防空壕でおこないました。焼夷弾による空襲のあとは空が真っ黒になり、それから雨が降りました。」「軍需工場になっていた松下に学徒動員で行き、昼ごはんは毎日きまって、ピーマンどんぶりでした。」と紹介されていました。
大ホールでおこなわれた夏休み映画会「マダガスカル」を鑑賞した子どもたちが、見学に立ち寄り、鶴を折ってくれるなどのこともありました。
2日目午後のピースステージでは、高校生のフォークソング、朗読劇「千の風になって」など、市民手づくりの発表があり、平和を願う大きなエネルギーが世代を超えて感動を呼び起こしました。
また、広島県から、ホロコースト記念館長の大塚信さんが来られ、「愛の反対は、無関心ということです。ホロコーストで殺された小さな子どもの一つの靴を見て、その背後の150万人の子どもたちの命を考えてほしい。事実をしっかりと見つめて、自分の意見が言える人になってほしい。平和へのうねりを一人ひとりから生み出しましょう。」とよびかけられ、大きな感動を呼びました。