[2014.10.24] -[門真民報]
開発会社主導でないまちづくり、子育て支援の施策の充実を!
決算特別委員会 福田英彦議員
決算特別委員会が16日開かれ、党議員団を代表し、福田英彦議員が質問に立ちました。
今回は、建設・水道・文教関係について審査しました。
【建設・水道所管】
旧ダイエー建物除却補償はじめ、不透明な中町地区の住宅市街地総合整備事業
13年度は、旧ダイエー建物除却補償費14億円余が、光亜興産㈱及び㈱サンコオア(以下、開発会社)に支払われた年度で、昨年 12月 20日までに総額 29億円余の建物補償費が支払われたことから、この間の経過について確認したうえで、4年半前に門真市が旧ダイエーの土地建物を取得するチャンスがあった有償譲渡届出書に対し「買取り希望無し」と回答した経緯について質しました。
答弁では、総合政策部と都市建設部のみの決裁、合議にて照会されているのみで、全庁的に全く知らされていなかったことが明らかとなりました。
また、公拡法や国土利用計画法に基づく届出で明らかとなっていた開発会社の建物の取得金額をもとに建物除却補償をすれば「違法なのか」との質問には、「係属中(住民訴訟)の内容と密接に関連すると考えられることから答弁は差し控えたい」としました。
さらに、事業計画書に基づいて事業を進めることが事業組合の規約に明記されているにもかかわらず、策定することなく事業が進められていたことについては、「事業に影響があったとは考えておりません」と開き直る一方で、「規約に事業計画書の作成がうたわれているのであれば、事業計画を文書化することが望ましいと認識」としました。
中町地区のまちづくりでは、このほか「防災機能を有する公園基本計画」が策定されていますが、庁舎の整備方向が示されていないにもかかわらず、庁舎別館を撤去し、新たに庁舎を建設することを前提とした計画としていることが明らかとなり、福田議員は問題点を厳しく指摘しました。
北島地区に多目的グラウンド整備、原風景残すまちづくりを
北島地区のまちづくりについては、北島東地区の土地利用計画についてただし、地区全体7.5haのうち物流施設が4.9ha、公共施設1.9haなどで、多目的グラウンドが配置できないことが明らかとなり、府営住宅の建替えによって生み出される余剰地を活用した整備を目指す考えが示されました。
また、原風景の残るまちづくりの考えについてただし、「都市計画マスタープランに良好な農空間の確保など総合的なまちづくりをすすめていくとしており、良好な地域環境や景観の創出に努める」と答弁しました。
狭隘(きょうあい)道路の歩道整備、電柱移設で歩道の安全確保の推進を!
電柱の移設など歩道の安全確保、計画が廃止された狭隘(きょうあい)道路の歩道の整備などについて現状と今後の考えについてただしました。
答弁では、電柱の問題については「道路の拡幅や歩道の整備、沿道の建物の建て替えの際など、道路敷地外に移設するよう要望」、計画廃止道路については、「三ツ島東西線は通学路で要望もあり、路側帯のカラー舗装を実施、今後、歩道整備等の事業化の可能性について議論」「大和田茨田線については、用地買収も視野に入れた拡幅整備の検討を始めたところ」としました。
この他、災害対応など道路維持管理での職員の配置、第3水路整備事業、建物診断・改修補助事業、下水道事業の財政問題、水道料金の減免の創設などについてただしました。
【文教所管】
待機児童の解消は保育所の増設で!就学援助制度、奨学金制度の充実求める
入所申込数に対し1・2歳児は入所枠足らず保育所増設を
福田議員は、4月1日、10月1日時点の保育所の待機児童の状況、入所申込者に対する受け入れ枠について質しました。
答弁では、4月1日時点の待機児童は発生していないが、10月1日時点では 104人。1歳児では申込者 185人に対し入所枠 158人で27人足らず、2歳児では申込者 92人に対し入所枠 83人で9人足らない状況であったことが明らかとなりました。
この結果は、保育所を選ばず入所申込をすれば、4月1日時点で待機児が発生していることとなり、福田議員は保育所の増設を強く求めました。
保育所問題では、延長保育の実施状況、民間保育園の保育士処遇改善臨時特例事業の処遇改善の確認状況についてただしました。
3歳児の受け入れなど南・大和田幼稚園の充実を!
13年度に浜町幼稚園、北巣本幼稚園の4歳児が募集停止されたにもかかわらず、残る南幼稚園と大和田幼稚園の4歳児が増えるのではなく、逆に 12年度に比べ、南幼稚園で5人、大和田幼稚園で8人の減少、両園で通園バスの運行が始まったにもかかわらず、 14年度も2園合計で 12度比でまだ1名減となって、回復していないことが質疑で明らかとなりました。
福田議員は、3歳児の受け入れなど充実されていないことが要因だとして、充実を強く求めました。
小学校卒業まで以上が府下で6割
こども医療助成制度の更なる拡充を!
こども医療費助成制度の実施状況についてただしたうえで、府下の現状についてただし、10月時点で通院で中学校卒業までが 12市町村、小学校卒業までが9市町村であることが明らかとなりました。
福田議員は、今年度中に中学校卒業までが2市、小学校卒業までが2市拡充することで、府下の6割の自治体が小学校卒業まで以上のこども医療助成制度となることを照会したうえで、府の動向も踏まえ制度の更なる拡充を求めました。
当選率7・93%、求められる新たなグラウンドの整備
市立運動広場やプラザグラウンド、青少年運動広場など、この間の申し込みに対する当選件数と当選率についてただし、11年度 17・ 08%、 12年度11・ 37%、13年度7・ 93%と、市立運動広場が廃止となって以降、さらにグラウンドが利用しにくくなっていることが明らかとなりました。
福田議員は今後のグラウンドの方向性についてただし、「府営住宅の建替えによって生み出される余剰地を活用した多目的グラウンドの整備をする方向性を出している」と答弁しました。
文教所管ではこの他、就学援助の充実、奨学金事業の実施状況、学校図書館司書配置の状況と効果、支援学級に通う児童の放課後児童クラブの受け入れ状況、児童虐待相談の推移・傾向と対策、不登校対策や家庭教育支援事業等の連携、歴史資料館の入館状況と充実などについてただしました。
秋晴れのもと、第 18回はつらつ運動会
18日、門真市障がい者合同運動会実行委員会主催の第18回「はつらつ運動会」が、門真小学校グラウンドで開催されました。この運動会は、門真在住の障がいを持つ方たちの親睦と施設交流を深めるために毎年開かれています。
運動会では、参加者のみなさんが元気よく入場行進し、代表者による選手宣誓や聖火点灯式も行われました。 ラジオ体操の後は、パンくい競争に選手、家族、来賓等大勢が参加し楽しみました。その他、大玉ころがしや応援合戦などたくさんの競技に汗を流しました。
門真市では、障がい者の殆どが、家族と暮らし生活を維持していますが、だんだん保護者が高齢化し、子どもが一人になった時に入所する施設が門真市には無いことから、心配をされている保護者は少なくありません。障がい者が一人でも安心して生活していけるよう施策の充実が急がれます。
はつらつ運動会には、福田英彦議員、井上まり子議員、豊北ゆう子議員が出席、ほりお晴真 党市雇用・福祉対策委員長も参加しました。