[2005.9.25] -[門真民報]
9月定例市議会開会日の20日、園部市長が所信表明をおこないました。
市長は、”三位一体改革”について「国と自治体との間の権限・財源の問題だけに矮小化するのではなく地域づくりの主役である住民と行政の新しい関係づくりを含めた、まさに『改革』にしていかなければならない」と無批判に評価しています。
その上で、二つの基本目標を掲げました。
まず、第一の目標は「たくましく希望あふれる門真」として、経済の再生をまず第一に掲げ、「新たな産業分野も開拓しながら、本市の構造改善を急ぐことが何より重要」と、市民よりも企業を優先した考えを示しています。
そして、第二の目標は「市民が生き甲斐の持てる優しさのまち『門真』」としながら、「自立、共助、公助の適切な組み合わせのもと、最適コストで最適サービスを可能にする」など、必要以上に自立自助が強調されています。また、市としての公的責任については抜け落ちています。
市政運営をおこなう上の姿勢で、「経営感覚の徹底」として、「コスト意識や、ものごとを総合的に判断できる力、バランスある経営感覚を」と、行政サービスなどをコストだけでとらえることは、市民サービスの後退につながるものです。そして、「分権時代における新しい市政の姿の追及」として、「公共と民間の協働」「受益と負担」のあるべきかたちを提案するとし、公的責任の放棄、市民負担の増大が危惧されます。
04年度の決算審議をおこなう決算特別委員会に副議長として吉松正憲議員、党議員団より井上まり子議員が決算委員として出席します。
「門真南部九条の会」では発足を記念して、19日に「平和のつどい」を脇田いきいきルームで開催しました。さきの総選挙で自民党が大幅に議席を伸ばし、憲法改悪を含む暴走内閣の危険性の高まるなかで開かれたこの「つどい」に目標を上回る30数名の参加で会場はいっぱいになりました。会代表の小田島氏は、「門真市にできた最初の『九条の会』としての誇りと責任を自覚してがんばろう」とあいさつ。そして、自身の戦争に対するおもいも語り、また、長野県上田市にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」館長窪島誠一郎氏から会に寄せられたメッセージを紹介しました。ついで、大東市中央地域九条の会ネットワーク事務局員小西氏が連帯と激励にかけつけ、「大東と門真は地続きです。これからも多いに交流して、お互いがんばりましょう」とあいさつがありました。このあと、紙芝居「戦争放棄は正義の大道」(製作門真教職員OB会・門真教職員組合)を有志のみなさんが上演し好評を博しました。参加者から、年金者組合の報告、平和ツアー参加者の経験談、両親の戦争にまつわるお話など、平和の大切さを訴える話しがあいつぎました。最後に事務局長から入会の訴えと当面の宣伝行動についての訴えがあり、参加者はそれぞれに「憲法九条を守ろうの思いを強くして散会しました。