[2014.3.7] -[門真民報]
市長の施政方針説明
「誠実」「愚直」信念に市政運営行ってきたのか、鋭く問われる!
第1回定例会(3月議会)始まる
門真市議会第1回定例会(3月議会)本会議が27日開かれ、3月25日までの27日間の日程で始まりました。
まず園部市長が施政方針説明を行いました。
その冒頭は「私は市長就任以来、『誠実』かつ『愚直』にという政治姿勢を信念とし、『市政の改革』を旗印に、我が身は清廉に、あくまでも公のため、市民の皆様の暮らしの向上のため、将来のまちの発展のためにと、全身全霊を傾け、行政に携わってまいりました」と切り出しました。
しかし、この間の園部市長の市政運営は、「誠実」や「愚直」と言えるものだったのか、疑問と言わざるを得ません。
太田知事の府政運営方針「無断引用」「お詫び」でスタート
2005年、市長就任直後の9月議会で行った園部市長の所信表明は、8割以上を当時の太田大阪府知事の府政運営方針を「無断引用」したものであることが明らかとなり、全戸に「お詫び」の文書を配るなど、市民を失望させることからスタートしました。
その後も様々な問題があり、議員団として厳しく指摘、追及してきました。
ほんとうに「誠実」「愚直」に市政運営を行ってきたのかがするどく問われます。
また、国保の累積赤字の削減や財政再建を「門真の奇跡」と評価されているとしていますが、国保料滞納者への差押強化や職員数の大幅削減での悪影響をどのように考えているかについても豊北ゆう子議員が行う代表質問で厳しく問うことになります。
問題点ただし、施策の前進に全力!
施政方針説明後、市長から提出された契約案件や条例案件、予算関係議案など23議案についての説明、各常任委員会への審査付託が決定されました。
また、3月1日をもって人気を満了する北村和仁副市長の選任(再任)議案が提案され、賛成多数(日本共産党は反対)で可決されました。
議員提出議案では、政務活動費を月額4万5千円を5万5千円に引き上げる「門真市議会政務活動費の交付に関する条例の一部改正について」、機構改革に伴う「門真市議会委員会条例の一部改正について」は全会一致で可決されました。
党議員団は、本会議の代表質問、各常任委員会での議案審査を通じて問題点をただすとともに、施策の前進に全力を尽くします。
共産党以外の4会派が強行!
議員定数削減は、税金の無駄遣いをチェックする議会の機能を弱め、議会改革に逆行!
議員定数を現在の22から1削減し、21とする条例「改正」案が公明党、緑風クラブ、自由民主党、門真市民クラブの4会派16人から提案されました。
議員定数削減については、この間会派代表者協議会で「非公開」で議論されていましたが、その理由は「コスト削減」しかありませんでした。
本会議においても、「定削減でどのような改革ができるのか」「行政監視機能、政策形成機能が低下するのでは」をはじめ、6点にわたって福田英彦議員が質しましたが、「コスト削減」「市民の要望」などの答弁に終始しました。
この間地方自治法の改正で議会の権限や機能が強化されています。
議会の経費は「行政コスト」ではなく、「民主主義のコスト」
「地方分権」「地域主権」などの流れの中で、議会の役割が一層重要となっています。
議員研修会で公益財団法人地方自治総合研究所所長の辻山幸暢宣氏は、議会の経費を「行政コスト」として捉えるのではなく、「民主主義のコスト」として議論すべきと述べました。
議員に対する不満・不信が市民の「議員は減らせ」に、求められる議会改革!
また、北海道大学公共政策大学院でのシンポジウムで、「議会が行政のチェック機能を果たしていない」「議員のモラルが低い」と議員への不満・不信が「議員は減らせ」という声になっているということ、何よりも門真では、開発会社への29億円もの建物補償問題など、議会がチェック機能を果たしていないことへの不信が高まっていることが定数削減との市民の意見となっていることを質疑で紹介し、議会改革に逆行することを指摘し、改めて認識を質しましたが、直接の答弁はありませんでした。
質疑を通じて、今回の定数削減が、全く道理のないことが明らかとなりましたが、採決で賛成多数で可決されました。
党議員団は、このような道理のない定数削減に対し、来年の市議選では4議席を確保し、市政をしっかりチェックできる議会の改革に向け力を尽くします。
主役は「子ども」・保護者をサポートすること
第3回門真市子ども・子育て会議
2月24日、「第3回門真市子ども子育て会議」(以下「子育て会議」)が、別館第3会議室で開催され、井上まり子、豊北ゆう子議員が傍聴しました。
会議は、委員19名中18名が出席しました。
はじめに、子育て会議メンバーの委員からの意見書について報告がありました。その内容は、①教育・子育ての方向性は?②認定こども園のメリット・デメリット?③子育て会議の主役は誰か?でした。
①の方向性は、「心豊かで、たくましい子」を理念に「子育て会議」の全員で考えていくもの。②の認定こども園のデメリットは、手続きがややこしく全国的にあまり普及していない。③の子育ての主役は「子どもであり、育てている保護者」をサポートすることと郷田委員長が答え、改めて確認されました。
利用者支援事業は2か所(163号線を挟んで北と南)
今回の「子育て会議」の議題は、2点あり、1点目は、「地域子ども・子育て支援事業に係る区域設定について」話し合われました。 国道163号線を挟んで北と南に区分けする方法や中学校区に区分けする方法などが示されましたが、市域全域を一つの区域とすることに決まり、利用者支援事業は2か所と見込まれました。
※利用者支援事業
子育て家庭の「個別ニーズ」を把握し、教育・保育施設及び地域子育て支援事業等の利用にあたっての「情報集約・提供」「相談」「利用支援・援助」と地域との連携などをする事業
利用する施設は身近に在る方がいい
病児保育や、利用する施設については、身近にある方がいいと若いお母さんや、他の委員からも同様の声が出されました。
2点目は、「地域子ども・子育て支援事業の概要と量の見込みについて」が話し合われました。
地域子ども・子育て支援事業は、①利用者支援事業②地域子育て支援拠点事業③妊婦健康診査④乳児家庭全戸訪問事業⑤養育支援訪問事業⑥子育て短期支援事業⑦ファミリー・サポート・センター事業⑧一時預かり事業⑨延長保育事業⑩病児保育事業⑪放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の11事業があり、それぞれの現在の実施状況とニーズ調査による見込みが示されました。
⑧の一時預かり事業と⑨の延長保育事業については、次回「教育・保育」の提供区域が議論される中で一緒に議論されることになりました。
今後、保育の必要量や基準などに関しても、市町村で決めることになることから、今の質を低下させないための議論が必要です。
次回は3月27日(木)午後2時からです。
小学校4年生国語の公開事業
学びのススメ、学力向上で講演
門真市教育フォーラム開かれる
「門真市教育フォーラム」が2月26日速見小学校体育館で開かれ、福田英彦議員が出席しました。
まず、速見小学校4年1組の国語の「公開授業」が行われました。
木下順二作の「木竜うるし」という脚本から場面の様子や人物の気持ちなどを想像し、書き足すことで物語にしていくというものです。
まず、自分で考え、3人グループで読みあい感想などを付箋に書き込み、全体で発表するという流れで進められました。
子どもたちの豊かな想像力と「的確な」感想が印象的でした。
その後、速見小学校の教職員による研究討議、「門真市学力向上対策委員会」委員を務めた門真市PTA協議会役員から「門真市学びのススメ」についての報告、関西外国語大学の角野茂樹教授から「門真市の今後の学力向上に向けて」と題した講演がありました。
門真市では、一昨年の11月に「門真市学力向上対策委員会」が7回の議論を重ね、「門真市の児童・生徒の学力向上に向けて(具体的提言)」を行い、そのなかで「少人数学級等のきめ細かな指導を実現するための施策を実施すること」「学校図書館に司書等の人員を配置することについて検討」ことを求めました。
この提言に基づき、新年度小学校5・6年、中学校1年で市独自に教員を配置し、35人学級を実施することとなり、昨年度から配置された専任の図書館司書2人、4校から新年度1人、2校がさらに拡大されます。