[2013.12.19] -[議会活動]
1.市立養護老人ホーム跡地活用について
市立養護老人ホームの跡地については、2011年7月に門真市財政健全化計画中期財政見通しの中で売却の方向が出され、その年の9月議会の一般質問で、私はなぜ売却なのか市民の意見を聞く機会はもたないのかと質問しましたが、これに対して「庁内の中で調整を行い、歳入の確保を図るため売却の方向となった」、「市民の意見を聞く機会は持つ予定はない」と答えていました。私は市が市民の声を聞かないのであればと、2011年の売却が示された年の11月半ばから12月末にかけて、地域の方と一緒にアンケートを3500枚、岸和田や周辺地域に配り、様々な方から意見が寄せられました。返ってきたアンケートの結果では、8割の方が売却については反対でした。跡地活用には、貸館的な施設、文化施設、老人ホーム、支援学校、子どもの広場、ドッグラン、公園を広げるなど様々でした。
また、翌年2012年12月に市民の方から「市立養護老人ホーム跡地活用についての要望書」が出されました。私も同席をしましたが、対応された北村副市長は「議会で答弁した通り」という対応でした。
そして、今年の9月議会で福田英彦議員の総務建設常任委員会での質問に、「公園との調和のとれた良好な住環境の提供に向け売却を行ってまいりたい。」と答弁があり、住宅として売却する方向が示されました。
その後、市長や議会宛に、市民から「売却をしないで」という陳情書が出されています。
このような経過がある中、先日の総務建設常任委員会の質疑の答弁で「市立養護老人ホーム跡地は当面売却を見合わせ、市民の皆様が弁天池公園との一体的な利用ができるよう、計画の変更を考えており」との考えが示されました。
そこで伺います。
先ほどの陳情書も含めて、これまでどんな意見や要望書がどのように出されたのか、また、どのような対応をしたのか詳しく答えてください。
また、市として地元の声を聞きに行ったのかどうかについてもお答えください。
どのような場でどんな議論がされ、いつ「当面売却を見合わせ、公園と一体的な利用ができるよう計画の変更を考えており」という方向に見直されたのか経緯についてお聞かせください。
当面売却を見合わせるという答弁ですが、売却の方針は変わっていないのですか。
見直し計画に当たっては、地域の声を聞いていくのかどうか、以上、明確にお答えください。
【総合政策部長の答弁】
まず、計画見直しの経緯についてであります。
これまでの陳情書、意見及び要望書につきましては、平成24年12月に、245人の署名による「市立養護老人ホーム跡地活用についての要望書」、本年11月に岸和田自治会より、弁天池公園の一部として利用を望む「要望書」を、また、12月に「旧門真市立養護老人ホーム跡地の売却に反対する陳情書」が提出されております。
これら頂いた要望等につきましては、貴重なご意見であると認識しており、弁天池公園の地元自治会の皆様より要望があった際には、市の考えを説明するとともに、地元の皆様のご意見を確認させていただいたところであります。
次に、どのような場でどんな議論がされ、いつ見直されたのかにつきましては、岸和田自治会より要望書を頂いた後、関係部局の調整を図り、部内で検討を行い、地域の皆様のご意見を貴重なものととらえ、総合的に判断したものであります。
次に、今後の考え方についてであります。
売却の方針は変わっていないのかにつきましては、現段階におきましては、当面、売却を見合わせるものであります。
また、見直し計画に当たり、地域の声を聞くのかにつきましては、頂いております要望等を踏まえながら、市民の皆様が、弁天池公園との一体的な利用ができるように考えてまいりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
【再質問】
養護老人ホーム跡地活用について、再質問を行います。
「老人ホーム跡地は当面売却を見合わせ、市民の皆様が弁天池公園との一体的な利用ができるよう計画の変更を考えている」との答弁について、変更に当たって、どのような議論をしたのかという私の質問に対し、「岸和田自治会より要望書を頂いた後、関係部局の調整を図り、部内で検討を行い、地域の方の意見を貴重なものととらえ、総合的に判断した」とのことですが、その要望書はどのような内容ですか。お聞かせ下さい。
次に、見直し計画にあたっては、地域の声を聞いていくのかについては、「いただいております要望等を踏まえながら、市民の皆様が弁天池との一体的な利用ができるように考えておりますので、よろしくご理解賜りますようにお願い申し上げます。」という答弁でしたが、ようするに、計画策定にあたっては、聞く機会をもたないということですか。
今後、計画を進めるにあたっても、市民の声を聞くことが求められているんではないですか。もう一度、答弁を求めます。
【総合政策部長の答弁】
豊北議員の再質問につきまして、私より、御答弁申し上げます。
まず、岸和田自治会からの要望書の内容につきましては、「貴重な市の財産を売却せずに弁天池公園の一部として利用するよう強く要望します。」というものであります。
次に見直し計画に当たり、地域の声を聞くのかにつきましては、これまでに寄せられた要望書等も貴重な市民の声であると認識しております。
今後におきましては、整備内容等の詳細も詰めてまいります上で、地域の声も拝聴しながら、検討してまいりたいと考えております。
2.自転車新ルールについて
今年6月14日交付、12月1日施行で、道路交通法の一部が改正され、自転車においては、ブレーキに不備のある自転車は、警察官による検査・応急措置命令等が行われ、これに対して検査拒否や命令違反等したものに対しては、5万円以下の罰金が科せられます。
また、路側帯通行は道路の左側部分に設けられた路側帯に限定され、違反した者には、3か月以内の懲役、または、5万円以下の罰金が科せられることになりました。
このニュースがテレビや新聞で知った市民の方から、「えらいことやな~」と不安の声が少なからず寄せられています。
門真市でも自転車を利用される方は多く、安全に使用したいものですが、そうは行かない道路も多く存在していることは事実であります。
例えば、古川橋駅から大和田駅に向かう京阪電車の線路に沿った道ですが、古川の橋の手前で、府道守口・門真線の道路になり自転車はそのまま行くと、どうしても右側通行になってしまいます。だから、すぐに注意を受けて罰金ということにはならないと思いますが、確かにこの場所は常々危険だと感じているのは私だけではないと思います。
また、門真消防署と「はすはな中学校」の間の道なども自転車が左側通行となりますと、非常に危ないです。そのような道は他にもたくさんあります。
今回の改正で、左方向の路側帯だけに規定されますと、確かに安全で事故を防げることもありますが、左側の路側帯を走ることが難しい道、左側を走ることで余計に危なくなる道はないんでしょうか。これについて、市はどう考え整備していこうとしておられるのか、お聞かせください。
市民は守ろうと思っても、危険でどうしても反対側になってしまうこともありますし、左の路側帯を守って走っておられる姿を見ていますと、「危ないなー」と感じる場所もありますし、自動車側の注意も必要になってきます。また、路側帯が消えている道路はラインを舗装しなければいけません。
今後、改正されたことで、左側の路側帯通行が難しく危険である道路については、これまで以上に整備に力を入れていかなければならないと考えます。
市域全体をどのように把握していくのか、整備していく計画があるのか、具体的に予定があるのか答弁をお願いします。
最後に、今回の交通法がどのように変わったのか、市民に不安を与えず、気持ちよくマナーを守り安全な自転車の利用を促進するために、周知をどのように図っていくのかお聞かせください。以上で質問を終わります。
【都市建設部長の答弁】
まず、市の考えについてであります。
今回の法改正は、自転車事故が多発していることから、安全対策として改正されたものであり、運転者自身が通行される道路状況に応じた法遵守が事故の軽減につながるものと考えております。
次に、危険個所の把握につきましては、議員ご指摘の危険箇所は基本的には信号の無い合流箇所と認識しており、全市域的な具体の箇所につきましては、引き続き交通安全総点検時等において把握に努めてまいりたいと考えております。
また、今年度策定予定の「門真市自転車ネットワーク基本計画」に基づき、自転車歩行者道や路側帯のカラー化等を整備し、安全で快適に自転車が利用できる環境づくりを目指してまいります。
最後に、市民への周知につきましては、広報紙、ホームページにて周知を行うと共に、各種交通安全啓発活動等を通じて周知に努めてまいりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。