[2013.3.29] -[門真民報]
具体的提案とチェック機能を発揮しました
3月定例市議会が閉会
3月22日、本会議が開かれ、議会に提案されていた諸議案について採決が行われ、賛成多数で可決されました。
採決にあたって井上まり子議員が討論に立ち、平成25年度一般会計予算をはじめ5議案(28案件中)について反対しました。
建設文教常任委員会で否決の建物補償14億円含む補正予算、緑風・無所属・共産党は反対
平成24年度門真市一般会計補正予算は、国が景気対策として交付した「地域の元気臨時交付金」のほとんどを、住宅市街地総合整備事業の老朽建物買収補償費に使っている問題点を指摘しました。
補償の内容も、旧ダイエーの建物補償が約15億円、今年度予定の約15億円とあわせると30億円という莫大な補償費となり、補償を受けるのは、市役所周辺のまちづくりの詳細を知る立場にある開発会社で、道義的にも大問題と述べました。
同補正予算について、緑風クラブ、無所属議員、日本共産党は反対しましたが、公明党、自民党、門真市民クラブの賛成多数で可決されました。
一般会計予算では
住基カードを利用した印鑑登録証明書や住民票写しのコンビニ交付については、社会保障・税番号制いわゆる「マイナンバー制」の導入があり、プライバシー権の侵害につながる問題点を指摘しました。
2014年度、北巣本・浜町幼稚園を廃園する為に、4歳児の募集停止の結果応募数が少なくなった。保護者が近くの民間園に通わざるを得ないという苦現状を示し、園の廃園計画の抜本見直しを求めました。
旧第1中学校校舎の建物補償費は、教育目的で使用していた校舎の補償費は、教育振興基金に積み立て、今後の校舎の大規模改造や、給食棟改修などに使うべきで、まちづくり整備基金に積み立てる事の問題点を指摘しました。
旧市立養護老人ホーム跡地について「財政健全化計画・中期財政見通し」で売却となったが、審議の中で「市民が集う、利用しやすい施設整備をしてほしい」との要望書の提出が明らかとなり、市民要望を聞く機会を持ち、拙速に進めるべきではないと述べました。
国民健康保険、後期高齢医療では
国民健康保険事業特別会計予算では、学資保険の差し押さえ「教育力の向上」を掲げる本市の方針に反していると述べました。
門真市後期高齢者医療事業特別会計予算では、短期保険証の発行は止めることを求めました。
議会改革逆行の3会派(公明・自民党・市民クラブ)「門真市議会議員政治倫理条例」に対案示し、拙速で市民不在の問題を指摘
3月議会最終日、日本共産党と3会派(公明党、自民党、門真市民クラブ)から提出された「門真市議会議員政治倫理条例」が審議され、3会派の条例が賛成多数で可決されました。
二本の条例が提出された経過は、3月議会会期中に議長案が提出され、各派代表者協議会で、議論も十分される事もなく、結論も出ないまま、突如、議会運営委員会に提出されました。
それに対して、党議員団は、対案となる条例案を提出しました。
福田英彦議員は、提案説明の中で、3会派の条例案は、審査請求権者が議員のみで、市民には請求権が無い。また、審査会の構成が議員だけである点を指摘しました。
党の条例案は、市民の審査請求権を保障している。審査会の構成は、議員だけでなく専門的な知識を有する委員で構成し、議員数は半数以下であることを説明しました。
3会派の条例案に対して、亀井あつし議員が、市民の審査請求権や議員学識経験者などを審査会メンバーに入れると不都合があるのか質問しましたが、「必要があれば」と述べるだけでまともに答弁が出来ませんでした。また、拙速に今議会で成立させる理由を聞きましたが、「時間をかける必要性は感じられない」「議会内の事はスピーディーに」など議会審議を否定する答弁に終始しました。
福田議員は、3会派の条例案への反対討論で、「議論の過程はおよそ議会改革とは程遠い」「これまで進めてきた議会改革の歩みを後退させる」と批判しました。
みなさんの声が市政に届きました
4月以降の予算に盛込まれた事業の一部を紹介します。
市政懇談会や生活相談などで、みなさんから切実な声が寄せられてきました。党市会議員団は、これらの声を受けて、議案提案権を行使しての条例提案、本会議や委員会で質問するなど取り組んできました。実現したことを紹介します。
◎子ども医療費助成制度の拡充(入院のみ小学校3年生→6年生への拡充)
◎小中学校への専任図書館司書のモデル配置(小中学校各一人、2校を担当)
◎14年度35人学級実施に向けた制度設計(学力向上委員会の提言にも盛り込まれる)
◎奨学金の拡充(予算枠を25人から40人に。面接と作文で選考)
◎支援教育支援員を2名増員し、全ての小学校に配置
◎土地開発公社の解散・整理
◎浸水対策として、府道八尾枚方線地下の流域下水道増補幹線の暫定供用
◎第3水路の水路敷きを活用した通行の安全と利便性の向上
◎北島町のヒナダや太鼓橋など歴史的景観を生かした第9水路の整備
◎市民公益活動事業補助金の増額(300万円⇒400万円)
地域のみなさんとご一緒に実現しました
◎門真はすはな中学校体育館の夏の暑さ対策(天井のフィルターの改善)
◎門真中央線月出交差点の改良(南西部の一部用地取得で溜りの整備で、通学路の安全確保)
◎南部市民センター業務時間拡大(これまでの午前9時30分⇒午前9時に)
◎三つ島東部地区の住居表示に係る基礎調査
◎常称寺町の市道常称寺藤田線と市道常称寺側道1号線との交差点に信号機設置
◎第2京阪高架下北公園設置(北巣本町)(4月1日より供用開始)
関西合唱団と門真親子合唱団による
合唱組曲「そだちあう いのち」
門真子どもを守る市民の会がコンサート
「門真子どもを守る市民の会」主催のコンサートが、ルミエールホールレセプションホールで開かれました。
いじめや体罰問題など、子どもの命について考えさせられる事件が相次ぐなか、関西合唱団と門真親子合唱団による9章からなる合唱組曲「そだちあう いのち」の歌声が会場に響き、命の大切さを実感するものでした。
「門真子どもを守る市民の会」は1994年に結成、子どもたちの健やかな成長を願い、学習会などが取り組まれてきました。