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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2012年12月議会 亀井あつし議員の一般質問・答弁

    [2012.12.28] -[議会活動]

     22番、亀井あつしでございます。門真の伝統と歴史を守る取り組みについて大切にする立場から質問します。

    質問

     まず、「門真レンコン」を大阪府が取り組んでいる「浪速の伝統野菜認証制度」へ申請することについて質問します。

     大阪府のホームページに、「なにわの伝統野菜」について、「大阪は、江戸時代『天下の台所』と呼ばれたように、古くから食文化が栄え、その食文化を支える大阪独特の野菜が多数ありました。しかし、戦後、農産物の生産性を上げるための品種改良や農地の宅地化、食生活の洋風化が進み、地域独自の歴史や伝統を有する品種が次々に店頭から消えていきました。近年、こうした伝統ある野菜を見直そうという機運が高まり昔ながらの野菜を再び味わってもらえるよう、大阪府では関係機関と協力し、各地の農業者が守ってきた「なにわの伝統野菜」の発掘と復活に取組んできました」とあり、吹田慈姑、毛馬胡瓜、守口大根など17が「なにわの伝統野菜」とされています。

     「なにわの伝統野菜」の基準として、①概ね100年前から大阪府下で栽培されてきた野菜、②苗、種苗などの来歴が明らかで大阪独自の品目、品種であり、栽培に供する苗、種子などの確保が可能な野菜、③府内で生産されている野菜となっています。

     しかし、「門真レンコン」は、「なにわの伝統野菜認証制度」に認証されていません。同制度についての門真市の考えと今後どのようにしていくのかお尋ねします。

     門真のレンコンは、平安時代、「延喜式」に河内の国からの貢上品の1つに河内レンコンが挙げられています。また、江戸時代の古文書に、門真市域は、「河内国第一の低地」で冬場でも水の引かない下田(湿田)がたくさんあった、他地域では見られない蓮年貢というものが存在したなどの記述が残されています。まさに伝統野菜に相応しい伝統と歴史があります。

    答弁

    「門真レンコン」が大阪府「なにわの伝統野菜」の認証を受けることや農地保全についてであります。初めに、「なにわの伝統野菜」についてでありますが、本市といたしましては、特産物である「門真れんこん」が全国へ向けてのPRとなる有効な手段の一つと考えており、生産者から提供いただいた資料をもって大阪府と協議しておるところでありますが、議員お示しの認証の基準である3点の証明が課題となっておるところであります。

     「門真れんこん」が認証されることによりまして、更なる付加価値の高まりが期待されるものと考えており、「なにわの伝統野菜」に名を連ねられますよう努めてまいります。

    質問

     つぎに、農地保全の問題について質問します。門真の原風景を守る上からも市内の農地を保全することが重要と考えます。これまでからたびたび門真の原風景を守ることについて取り上げてきました。平成21年2回定例会の一般質問で、私は「都市計画法は右肩上がりの経済社会を前提につくった制度である、今随所でミスマッチが起きている、経済合理性の観点から容易に転用され、その結果、無秩序な市街化、営農条件の悪化など双方にとって望ましくない状況を起こしている。都市政策としても農地に対する土地利用のコントロールや都市機能としての農地の位置づけについて検討する必要がある」と国土交通省の考えを紹介しました。

     また、農林水産省農村振興局は、「都市農業の振興に関する検討会中間取りまとめ」を8月に発表しています。その中で「市街化区域などにおいて営まれる都市農業は都市計画制度と密接な関連があり、又、都市農地は緑地と表裏一体の存在でも有る。制度検討に際しては、農業政策を所管する農林水産省と都市政策・緑地政策を所管する国土交通省との連携を一層強化し、一体的に取り組むことが必要である」としています。

     日本共産党は長年にわたって、都市農業の果たす役割の重要性を評価し、農地を都市の重要な一部として保全するよう要求してきました。門真の原風景、「門真レンコン」を残す上でも農地の保全は重要と考えます。市として、農業をどのように位置づけ取り組みをする考えか見解を求めます。

    答弁

    次に、農地保全についてでありますが、農林水産省は国土交通省における都市計画制度の総点検の動きも視野に、平成22年3月に閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」に基づいて「都市農業の振興に関する検討会」を設置し、本年8月には同検討会より中間とりまとめが報告されたところでございます。

     本報告では、都市農業の振興のために早急に取り組むべき政策課題や都市農業・都市農地に関わる諸制度の見直しの必要性などの提言がなされたところであります。本市といたしましては、こういった国の動きも注視しつつ、農業の振興を図る今後の取組みとして、第5次総合計画に基づき、特産物であるれんこん、くわいをはじめ農産品の付加価値化やブランド化を進めるとともに、農業の担い手の育成支援などに努めることにより、農地の保全に繋げてまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。

    質問

     次に、水郷の面影が残る北島町の水路整備の取り組み状況について質問します。

     平成21年度4回定例会一般質問で、「歴史的景観の保全、北島町の水郷の面影が残る水路整備」について、舟だまりや太鼓橋、ヒナダなどを紹介しながら、失われつつあるか土間の歴史を後世に伝えていくことについて質問をしました。

     答弁で「地元住民の代表、水利権者等及び本市担当課などで構成する水路整備景観会議を設置し、将来の北島地区における水路整備計画を策定」とありましたが、その後、どのように進展したか、また今後の事業化に向けての取り組みについて答弁を求めます。

    答弁

    「水郷(すいごう)の面影が残る北島町の水路整備の取り組みについて」ご答弁申し上げます。公民協働の理念により、計画から維持管理まで地域の代表者の方々にも参画をいただくため、要綱に基づき、門真第9水路整備調整会議を本年2月に設置いたしました。その後、5月と6月に整備方針に関する地元説明会を開催し、市からはヒナダや太鼓橋などの歴史的な面影を取り入れた親水空間の整備方針の提案を行い、住民の方々からも活発な議論があり、ご意見も頂きました。今後、これらの市の方針と地域の方々のご意見などをもとに、概略的な設計を行う中で整備の具体的なイメージを作成し、地域の方々との協働により、調整会議などにて、一定の整備方針を、決めてまいりたいと考えております。

     現在この地区において、水路への家庭雑排水の流入の解消を目指し、公共下水道整備を進めており、26年度末にはほぼ完了する予定であり、その後に具体な整備などに着手して参りたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。