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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    No.1944(2012年10月21日号)

    [2012.10.19] -[門真民報]

    ムダな税金支出を厳しくチェック 市民サービス向上のための提案!

    決算特別委員会開かれる

    決算特別委員会が5日開かれ、福田英彦議員が出席しました。
     決算特別委員会は、2011年度の決算状況について、税金の使われ方や効果、市民サービスへの影響などについて審査します。

    【総務所管】

    定も不透明、元衆議院議員秘書の「行財政運営アドバイザー」への税金支出は問題

    総務所管の質疑で福田議員は、元衆議院議員秘書と顧問契約を結び、1ヵ月20万円、年間240万円を支出する「行財政運営アドバイザー」の選定過程について質しました。
     答弁では、「長年にわたり国会議員秘書を歴任し、実務経験、省庁との折衝経験も豊富であり適任であることから決定した」としましたが、選定過程については、繰り返し質したにもかかわらず、ついに答弁しませんでした。
     このことは、誰かの意中の人物を「行財政運営アドバイザー」として決定したということで極めて不透明です。
     また、福田議員は、「特別交付税」の増額を主要な目的で導入しておきながら、3月交付の内訳の「その他(追加調整額)」が大幅(2400万円余)に減額となったことを示し、「逆効果」ではないかと質したのに対し、根拠を示すことなく「逆効果ではないと認識」と答弁するだけでした。
     また、このような新しい事業について、補正予算を組まなかったこと、議会に事前の説明も全くなかった問題についても厳しく指摘しました。
     質疑を通じ、選定も不透明、効果もない「行財政運営アドバイザー」への税金支出の問題点が浮き彫りとなりました。

    旧中央小学校の建物補償分は「教育振興基金」に積み立てを

    「まちづくり整備基金」に積み立てられた15億6千4百万円のうち、9億円が住宅市街地総合整備事業に伴う旧中央小学校の建物補償費であることを質疑で明らかにした上で、まちづくり整備基金に積み立てるのではなく、「教育振興基金」に積み立て、小中学校の大規模改修をはじめ教育環境の整備に活用すべきとして見解を質しました。
     答弁では、教育振興基金への積み立てについて不具合はないが、「良好なまちづくりを進めていく上で活用したい」としました。
     福田議員は、市政の3つの柱の一つに教育が位置付けられていることにふれ、基金条例の問題点も指摘し、「教育振興基金」に積み立て、活用することを強く求めました。

    千石東町の未活用地は住民要望踏まえた活用を

    門真市が土地開発公社から買い戻した土地の活用状況について質しました。
     答弁では、コインパーキング3件、事業用定期借地として6件など、2870万円余の土地貸付収入。四宮地内の民間の養護老人ホーム用地として1914㎡を無償貸付しているとのことでした。
     また福田議員は、未活用となっている千石東町の土地活用について、住民要望にそった活用を行うことを求めました。

    株式譲渡所得への減税、法人税の優遇税制についてただす

    上場株式譲渡所得や配当所得に対する税の軽減(20%→10%)での本市の影響、法人税の試験研究費の特別控除などについても質しました。
     このなかで、24法人で約57億円の試験研究費の特別控除を受けていることが明らかとなりました。

    市税滞納者への差押えは1061件、学資保険は19件

    市税の滞納者に対する差押えの状況についてただしました。
     答弁では、11年度の差押えは1061件、うち学資保険は19件あり、9件は取り立てを行ったことが明らかとなりました。
     福田議員は、学資保険の差押えについてはするべきではないとの認識を示した上で、事情等についてよく聞き、慎重に対応するよう求めました。
     このほか、「財政健全化計画・中期財政見通し」の問題点、府営門真住宅(門真団地)の建て替え事業について、大阪府との協議や要望内容、市への移管問題に対する認識等についてただし、府営住宅の市への移管問題については、「人員、財政面はじめ様々な課題があり、極めて困難」と答弁しました。

    【民生所管】

    換金された「地域通貨」は再利用せず処理、保管?

    11年度から本格実施されている「地域通貨」について、発行状況、通貨の取り扱いについてただしました。
     答弁では、9月末までに発行額約3644万蓮、換金額約2973万蓮、流通額約670万連となっており、換金された通貨については、当初再利用しないように処理、現在は保管しているとのことでした。
     福田議員は、本来循環すべき「地域通貨」が再利用されず、保管されていることについては通貨とは言い難く、不要な通貨印刷経費の支出ともなることから、通貨として当たり前の運用を求め、答弁では、「あいまち門真ステーションにおいて現在再利用に向け検討している」としました。

    認可保育園の待機児童数の把握について改善求める

    認可保育園の待機児童問題について、ピーク時の待機児童数、入所申込数と入所枠の関係について質しました。
     答弁では、11年度の待機児童数のピークは10月1日時点で86人、4月1日入所に向けた申込では、前年の11月末時点で、一歳児は127人枠に127人、2歳児は77人枠に79人の申し込みがあり、保護者が園を選ばなくても入れない実態があることが明らかとなりました。
     また、福田議員は、11月末までの入所申込数で、4月1日時点の待機児童数としていることについて、厚生労働省の担当者の考え方も示し、3月末に近い時点で待機児童数を把握すべきと認識を質し、答弁では、「府内各市の動向等を調査するなかで検討」としました。
     保育所問題ではこのほか、定員の弾力化問題、民営化保育園の協定書の内容とチェックについて質しました。

    「こんにちは赤ちゃん訪問」は児童虐待対策としても推進を

    生後4カ月を迎えるまでの乳児のいる家庭を対象として訪問する「こんには赤ちゃん訪問事業」事業について、訪問体制、養育支援訪問事業との関係、訪問単価(委託料)について質しました。
     答弁では、市内を4分割し、4チームで16名の体制。育児不安が高いなど養育支援が必要と判断された家庭に訪問型の支援が行えるよう12年度から支援ヘルパー事業を養育支援訪問事業に拡充。府内先進市では、1件当たり1000円から1500円程度で実施されていたことから、平均的な1200円で設定したとのことでした。
     この事業は、党議員団として児童虐待対策として実施を求めてきた経過もあり、さらに推進していくよう求めました。

    低い受診率、乳がん・子宮がん検診は特定検診とセットなど改善を

    乳がん・子宮がん検診について、実施率、府下の状況についてまず質しました。
     答弁では、11年度で乳がん9・2%、子宮がん12・8%。府内の状況は10年度、乳がん検診の受診率平均16%、門真市8%で府内最下位、子宮がん検診の受診率平均21・9%、門真市12・7%で府内42位とのことでした。
     府下において低い受診率について福田議員は、他市で行っている特定検診とのセットなど環境整備について考えをただし、「引き続き受診しやすい検診スケジュールについて研究」と答弁しました。

    議会、行政のチェックが働きにくくなる包括委託の問題浮き彫りに

    焼却施設の運転や維持管理をまとめて委託する「清掃施設維持管理等業務委託」について、4班編成で行っている運転業務のうち、当初1班を委託していたものが、途中から2班の委託となり、契約金額が7千万余り増加していることが質疑の中で明らかとなり、議会のチェックが働きにくくなる包括委託の問題点を指摘したうえで、偽装請負等の法令違反についてのチェック体制について質しました。
     答弁では、「個別にチェックは行っていない」「その必要性も含め研究」とし、包括委託が行政のチェックも働きにくいという問題点も浮彫りとなりました

    北河内でもほとんどの自治体が学資保険の差し押さえはゼロ

    国民健康保険事業特別会計については、調整交付金の問題点、一部負担金減免の拡充、特定健診の追加項目の拡充について質したうえで、国保料滞納者への差押えの状況等について質しました。
     答弁では、9月末現在の差押えは674件、学資保険は21件。四條畷市・交野市は不明としながら、枚方市・寝屋川市・守口市・大東市は学資保険の差押えは0であることが明らかとなりました。
     このほか住宅手当緊急特別措置費の状況、街かどデイハウスの拡充、生活保護の辞退届けの取扱い、成年後見制度の運用や相談者への対応等について質しました。

    かわいい笑顔で一生懸命  市立幼稚園で運動会ひらかれる

    9月・10月、市内各地で運動会がにぎやかに開かれています。
     市立幼稚園では、浜町幼稚園(6日)、大和田幼稚園・北巣本幼稚園(10日)、は南幼稚園(14日)で、それぞれ運動会が開かれ、園児たちが力を合わせて踊りやかけっこをし、親子競技も楽しく行われました。保護者やおじいちゃん、おばあちゃん、地域の方が、たくさん一生懸命頑張る子どもたちに声援を送っていました。
     教育委員会は、園児の減少を理由に、浜町幼稚園と北巣本幼稚園を2014年度から廃止し、現在の4園から2園に減らす方向を打ち出しています。来年度から、4歳児募集停止となる北巣本幼稚園と浜町幼稚園では、最後の4、5歳児合同の運動会となりました。2園が無くなることで、今までより、通う園が遠くなる子どもたちの通園が心配され、地域のコミュニティーとしての場がなくなることも懸念されます。 
     運動会には、福田英彦議員、井上まり子議員、豊北ゆう子議員が、出席しました。

    北巣本幼稚園

    浜町幼稚園