[2012.8.10] -[門真民報]
住民票の写しと印鑑登録証明書が、一部のコンビニエンスストアで交付が受けられるサービスが7月9日からスタートしました。
個人情報漏えいや費用対効果をはじめ多くの問題点が議会でも指摘されながら、「市民の利便性の向上と職員の負担軽減」のメリットがあるとして、賛成多数(日本共産党と無所属議員は反対)で導入されたものです。
交付には住民基本台帳カードが必要ですが、利用促進のために7月9日から来年3月末までは発行手数料の500円が無料、コンビニ交付手数料は窓口交付より100円安い1通200円の「大盤振る舞い」です。
庁舎には宣伝の懸垂幕(大型の垂れ幕)が2本、住基カードの申請書などを広報かどまに折り込むという「大宣伝」です。
ところが、スタート後7月31日までの23日間のコンビニ交付の状況は、住民票の写しが12通(全体3655通)、印鑑登録証明書は6通(全体2160通)で合わせて18、1日1通にも満たない状況です。 スタート後間もないとは言いながら、全体に占める割合はわずか0.3%となっており、今年度、5000通(1日当り18通)の発行見込に対して20分の1以下となっています。
今年度はシステム経費に875万9千円、次年度400万円余の支出を予定しています。
「市民の利便性の向上と職員の負担軽減」どころか、「個人情報漏えいの危惧と合わせ、担当職員の大幅負担増と税金の浪費」という愚策であることが浮き彫り、直ちに中止すべきです。
今後もしっかりチェックしていきます。
住民票(写し) | 印鑑証明書 | 合計 | |
窓口 |
2,275 |
1,501 |
3,776 |
南部センター |
770 |
653 |
1,423 |
郵送 |
598 |
- |
598 |
コンビニ交付 |
12 |
6 |
18 |
合計 |
3,655 |
2,160 |
5,815 |
コンビニ割合 |
0.33 |
0.28 |
0.31 |
駅前の放置自転車対策の一つとして、京阪古川橋駅南側に「サイクルラック」が設置され、8月1日から利用が始まっています。
利用料は、自転車で1時間以内は無料、1時間を超えて6時間まで100円、以後6時間ごとに100円。
バイクは1時間以内は無料、1時間を超えて6時間まで150円、以後6時間ごとに150円です。
今回の整備で自転車358台、バイク13台の計371台置くことが出来ます。
サイクルラックの設置によって、放置自転車対策の推進が期待されます。
しかし、利用開始後の状況から課題も見えます。
駅前ロータリに設置されているにもかかわらず、場所が分かりにくく、殆んど利用がされていないエリア、サンジョゼ広場前も殆んど利用されていません。
一方で、銀行や商店、スーパー前では、放置自転車禁止区域であるにもかかわらず、たくさんの自転車が駐車されています。
誘導員も配置し、利用を促していますが、設置場所の周知、無料時間帯でもロックされ、精算機で解除しなければならない問題など、利用促進に向けた工夫も必要となっています。
党議員団も今後の状況を注視していきます。
「門真市第5次総合計画施策評価委員会」が3日開かれ、福田英彦議員が傍聴しました。
施策評価委員会は「まちづくりの指針となる『門真市第5次総合計画』の進捗状況を施策評価委員(学識経験者)が評価し、基本計画各論において設定した各施策の進捗状況を測ることで総合計画の実効性を高め、持続可能な都市経営マネジメントシステムを構築するためのもの」とし、昨年度において実施した施策(基本施策・59施策)について施策評価を行います。
この評価委員会のもとに、学識委員と公募市民(15人)で構成される「施策評価ワーキンググループ」が設置され、「市民目線」から各施策について意見が出され、評価委員会に反映されます。
一昨年3月に策定された「門真市第5次総合計画」の策定段階では、期間中のわずか4年間で350億円もの普通建設事業費を盛り込む収支見通しを示しましたが、財源問題など党議員団の指摘によって160億円へと大幅削減しました。
また、「基本構想」については、保守系の1会派が反対しました。
このような経過で策定された「第5次総合計画」については、単に目標の達成度のみを評価するのではなく、「市民目線」から評価することが求められます。