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  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2011年12月議会 豊北ゆう子議員の一般質問・答弁

    [2011.12.20] -[議会活動]

    11.4定一般質問(豊北).jpg

     

    市立幼稚園廃園方針について 

     

    門真市では、1948年に門真幼稚園が設立され、以後1977年の大和田幼稚園まで8園が作られてきました。

    幼児数の減少のためとして、1988年には4園が廃園になり、今では半分の4園になっています。

    今また、この4園を2園に減らす計画が、今年9月に出された「門真市幼児教育基本計画(素案)」の中で発表されています。その中では2012年度から北巣本幼稚園と浜町幼稚園の4歳児の募集は行わないと書かれています。 これまで門真市の幼児教育にとって、公立幼稚園の果たしてきた役割は大変大きいと思いますが、今また更に2園を減らすというのは、幼児教育にとって大変な後退になるのではないですか。

     今回の議案でも、私立幼稚園就園奨励費補助金69人分の補正予算が組まれているように、今子どもたちの保護者が置かれている経済状況も、厳しくなっていることがうかがわれます。こんなときほど、公立幼稚園は減らすべきでないと考えます。

    今回、なぜ北巣本幼稚園と浜町幼稚園2園の廃園に至ったのか、その理由をお答えください。

    市は今年9月に策定した「門真市幼児教育基本計画(素案)」に対してのパブリックコメントを実施しました。これに対して、わずか3週間の間に37名の方が意見をよせられています。私も、読ませていただきましたが、殆どが、北巣本幼稚園に対して存続を求める意見でした。皆さんもごらんになられたと思いますが、あらためてここで4人の方の意見を紹介したいと思います。

    3人の子を持つ母親で、3人のうち2人が北巣本幼稚園にお世話になった。数ある幼稚園の中で、周りの人の意見や実際に自分の目で見て北巣本幼稚園に決めた。子どもたちが子どもらしくのびのび過ごせる環境がそろっている。都市には珍しく、畑で野菜を育てたり、季節の果物が実ったり、子どもたちは自分で種をまき、水をやり、収穫をする。自分で育てた野菜の話など目をキラキラ輝かせながら、家で話してくれる。北巣本幼稚園が無くなれば、今住んでいる地域から通える公立はかなりの距離があるので通いたくても、あきらめざるを得ない子どもたちがたくさんいると思う。北巣本幼稚園の隣には、小学校があり、安心して子育てができる環境が整っている。このような理由から、市立幼稚園の存続を希望する。

    幼児教育基本計画を熟読したが、北巣本幼稚園をなくす理由がなぜなのか全く理解できない。計画通りにしたいのであれば、むしろ北巣本幼稚園を残すべきだと思う。お金がかかるから、切り捨てるという悲しいことは止めてほしい。門真市が挙げようとしている教育の在り方を北巣本幼稚園は人数に関して以外は、問題はないのに、どうして閉園にしなければならないのか。今一度、少人数ならではの良さをご理解いただき、北巣本幼稚園の必要性を考え直していただきたいと切に願っている。

    子どもは障害があるので受け入れ先も少なく、そんな中で受け入れてもらえる北巣本幼稚園は私たちにとって本当にありがたい貴重な幼稚園だ。療育園に通っている先輩のお母さんからも良い幼稚園だと聞いて、見学させてもらい、園長先生の考えお話を聞いて即決した。地元なので小学校も同じ幼稚園で学んだ友達と一緒に通えるということが、障害を持ったわが子にとって、とても大切なことだ。門真市で公立の幼稚園が2園だけになると、範囲が広くなり、地元にいける意味がなくなるのではないか。私たちだけでなく、その後に続く方々にとっても、良い幼稚園が無くならないようにお願いしたい。

    門真市における公立幼稚園は現在の4園を維持すべきと思う。公立幼稚園だからこそできる幼児教育を守るべきだ。私立は3年保育もあるので、公立幼稚園も3年保育を視野に入れて、幼児教育の改革に取り組むべきだと思う。ただ統廃合だけが決めてみたいに言われているが、もっと子育て支援の一環として公立幼稚園の活用が望まれる。三つ子の魂死ぬまでと言われるように、3歳ぐらいからの幼児教育や体験は非常に一生を左右する重要な時期なので、是非とも公立幼稚園の役割を考えてほしい。

    今紹介した意見は4人お方の意見ですが、北巣本幼稚園は小学校に近くて、緑も多く、作物作りを大切にし、車の交通量も少ないし、少人数でこそのよさがあるんだ。廃園になってしまえば、次行く幼稚園は遠くなってしまう。こういう声が圧倒的で、ほとんどの方が存続を願われています。

    このように、北巣本幼稚園の存続を求める声が圧倒的多くの人の意見でした。

    市教育委員会は真摯にこの声に耳を傾けることが必要ではないですか。

    今後この市民の声にどう応えていくのか答弁をお願いします。

     

    【学校教育部長の答弁】

     

      公立幼稚園が計画の中で2園になることについてであります。

    現在、公立幼稚園におきましては、少子化等にともない毎年園児数が減ってきている状況ですが、多くの子どもたちが触れ合い共にコミュニケーション能力を育むためには園児数の増加を図る必要があります。そのため、門真市幼児教育振興検討委員会の答申を受け、現在の4園から2園へ再構築を図ろうとするものでございます。

    パブリックコメントにつきましては9月に実施し、37件のご意見を頂戴いたしました。その多くが北巣本幼稚園の少人数の良さや自然との触れ合いについてのご意見でありました。

    教育委員会といたしましては、現在、その意見に対する考え方をまとめており、教育委員会定例会において門真市幼児教育基本計画についての議決いただきましたら、合わせてお示しさせていただきます。

    その後、保護者説明会を開催し、そこで頂戴した意見につきましては、再度、教育委員会で議論させていただきますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。

     

    【再質問】

     

     パブリックコメントをどう受け取っているのかの質問に対して、少人数の良さや自然とのふれあいについての意見だったということですが、もちろんそういうことも書かれてありました。けれども、意見の中で多くの方が言っているのは、「北巣本幼稚園を存続させてほしい」ということではないですか。そのことに一言も触れないのはおかしいのではないですか。このことについてどう考えているのか、もう一度お答えください。

    北巣本幼稚園と浜町幼稚園については廃園先にありきではなくて、パブリックコメントに寄せられた「北巣本幼稚園を残してほしい」という、たくさんの人のこの思いに耳を傾け、しっかり議論し見直しされるべきだと思います。。

    「門真幼児教育基本計画」は見直し、そして再検討すべきです。誠実な答弁をお願いいたします。

     

    【再質問に対する答弁】

     

      先ほどご答弁申し上げましたとおり、パブリックコメントについての考え方につきましては、教育委員会定例会での議決後合わせてお示しさせていただきます。

    その後、保護者説明会を開催し、そこで頂戴した意見につきましては、教育委員会で議論し募集停止について結論を出していきたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。