• HOME
  • 門真民報
  • 議会活動
  • 政策・提言
  • 新着情報
  • お知らせ
  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2011年12月議会 亀井あつし議員の一般質問・答弁

    [2011.12.20] -[議会活動]

    11.4定一般質問(亀井).jpg

     

    自転車対策について 

     

    一点目は、サイクルロードについてであります。私が、市内各地を結ぶサイクルロードの提案をしたのは2002年の12月議会の一般質問でした。あれから9年が経過し、ますますその重要性が増しています。今年度第一回定例会の代表質問に対して「本市域は大きな起伏の無い平坦な地形であり、比較的小さくまとまり、市内の各公共施設などにアクセスするために自転車を利用する事は大変有効」などと答弁をされています。具体的に、この間、どのような検討がされてきたのか、又財源としてはどのような制度を活用するのかお聞かせください。

     私は、今回の質問にあたって国土交通省と警察庁が自転車道・自転車専用通行帯等の分離された走行空間となるモデル地区として取り組まれている東京都江東区亀戸地区と渋谷区幡ヶ谷の現地視察に行ってきました。東京都江東区亀戸地区の自転車道は、千葉と東京を結ぶ国道14号の約1.2キロの区間に2メートル幅の歩道と車道から独立した形態になっています。視察した時間帯は朝のラッシュ時でした。ほとんどの自転車は、歩道を走ることなく自転車道を利用されていました。ただ少し気になったのは、2メートルの幅員の中央にセンターラインが引かれており、対向する自転車とぶつかる危険性を感じました。

     渋谷区幡ヶ谷の自転車専用通行帯は、約1.2キロの区間に側溝を除く車道に幅1.5メートルのブルーのカラー舗装が施されていました。現地を視察した時、気になったのは自転車専用通行帯上に自動車が駐停車しており自転車の多くが歩道を走行していた事です。2つのモデルを視察し、あらためて自転車道の整備の難しさを実感したというのが正直なところです。

     また、先日、ニュースで、「自転車の交通マナーの向上をはかるため、警視庁は12月12日、自転車総合対策をまとめた。歩道での走行は歩行者の安全確保を前提にしたうえで柔軟に認めることや、違法な運転に対する取り締まり強化の方針などを盛り込んだ」との報道がありました。

     以上の内容を踏まえ、2点目は、一昨年に供用開始された第二京阪道路の側道に設けてある自転車専用通行帯を、歩道と分離することを国に申し入れることについてであります。供用開始後、同側道は、散歩やジョキングをする方と、自転車を利用する方が交じり合って利用している状態です。特に朝夕は、通勤通学の自転車が多く、自転車がかなりのスピードで歩行者を縫うように走行しています。第二京阪道路は、市域を袈裟懸けとなっています。サイクルロードを整備する上で、沿線各駅、公共施設を結ぶ1つの軸となるものです。答弁を求めます。

     3点目は、京阪古川橋駅前から国道163号までの区間を自転車道として整備することです。現在、市道古川橋駅桑才線は、歩道部分に自転車通行可能表示がされていますが、ご承知のようにこの道は市内有数の通行する人の多い歩道です。また、大型商業施設側の車道は買い物で駐停車する車が多く、自動車の通行に支障が出る事も度々です。せめて片側の車線だけでも自転車道として確保できないでしょうか答弁を求めます。

     4点目は、京阪大和田駅近くの第3水路を自転車道にすることについてであります。国道163号以南の地域から京阪大和田駅を利用する自転車利用者のみなさんの多くは、国道163号野口中央交差点から市道上野口南北6号線を北上すると第3水路に突き当たり、狭いクランク状の左右に分かれたいずれかの道から住宅街や商店街を抜け駅にたどり着くわけです。朝夕のラッシュ時だけでなく危険な状況が常態化しています。この北上して突き当たる第3水路を自転車道として整備するなら歩行者にとっても自転車の利用者にとっても安心と安全が確保できます。答弁を求めます。

     5点目は、門真団地バス停周辺の放置自転車対策です。私は、これまでから周辺の住民のみなさんから、放置自転車撤去を要望され市に改善を求めてきたところであります。同バス停周辺には、自転車駐車場が無くバス利用者からも駐車スペースの確保が求められています。今後の対策として、府営門真団地建替えに際してバス停周辺の整備の中で自転車駐車場の確保を府に要望することを求めます。また、当面は、放置自転車対策の強化を求めるものです。答弁を求めます。

     

    【都市建設部長の答弁】

     

     自転車対策についての内、サイクルロード計画についてであります。

     門真市が管理する道路につきましては、できる限り歩道幅を広く取り、自転車も通行可能な歩道整備を進めてまいりましたが、道路幅員が狭い区間が多く、既存の道路に自転車道や自転車専用通行帯を設けるのは困難な個所が多いことから、既存の自転車歩道通行可となっている歩道の活用や、路側帯のカラー舗装化などで視覚的な分離、水路敷を積極的に活用して自転車・歩行者道として整備することなどを想定し、駅と生活関連施設等を結ぶ自転車道ネットワークを策定中であります。

    しかしながら、本年10月25日の警察庁交通局長から各 都道府県警察の長などへの通達には、 自転車は「車両」であることの再認識とルールの 遵守の徹底、そのための推進すべき施策等が示されているため、自転車が歩道以外の場所を通行するよう促進され、車両であるということを念頭に自転車の走行空間の整備が求められることを想定して計画を作成中であります。

     また、財源としては、交通安全施設整備事業に該当する部分は 交通安全 対策特別交付金を、水路敷の有効活用を含めた道路整備事業となる部分は、可能な限り国からの社会資本整備総合交付金等を活用してまいりたいと考えております。

     次に、第二京阪道路側道歩道部分にある自転車道と歩道を分離することを国に申し入れることについてであります。

     現状は歩道の有効幅員は4メートルが確保され、公安委員会により道路交通法第63条の4第2項の「普通自転車通行指定部分」の規定が適用されており、自転車は歩道中央から車道寄りの部分を通行しなければならないことから、公安委員会の規制標示として車道寄りに自転車マークの標示がされております。

    また、第二京阪道路の事業者が事業中に、自転車と歩行者を柵等で完全に分離し、道路構造令第10条による幅員2メートル以上を確保した自転車道にできるのかどうか、警察と協議を重ねたものの、警察側の意見として「歩道上に柵等を設置することは安全上好ましくない」との回答であったため、現状のようになった、と事業者より報告を受けており、現時点ては困難と考えられますが、今後の状況を見守り国に対して要望してまいりたいと考えております。

     次に、京阪古川橋駅前から国道163号までの区間に自転車道を設けることについてであります。

    市道 古川橋駅桑才線のダイエー古川橋店から、府道 八尾茨木線までの区間の歩道については、自転車の通行部分を明示し、歩行者と自転車の分離誘導を図るために、舗装を色分けし自転車通行可の表示をするなどの努力をしております。

     次に、門真第3水路を京阪大和田駅前から国道163号までの区間の自転車道として活用することについてであります。

    議員ご指摘のとおり、国道163号野口中 交差点から市道 上野口南北6号線を北上した突き当たりから先の府道守口門真線までの間は、通勤時には大和田駅の駐輪場に向かう自転車が大変多く、幅員3メートル未満の狭い道路に集中して走行するため、危険な状況であることは市としても認識しております。

    それらのことを改善するために、府道守口門真線までの門真第3水路に関しては、水路敷を活用してサイクルロード計画の一部として、自転車・歩行者道の整備をするべく事業計画を策定しており、今後整備工事に着手するために準備をすすめております。

     次に、門真団地バス停周辺の放置自転車対策についてであります。

     近年は自転車利用者のマナーの悪化が大変に多く見受けられます。

     市の対応といたしましては、そのような状況を少しでも解消するために、注意札やビラ等を活用し、社会的マナーをも含めた啓発を引き続き進めてまいります。

     府営門真団地建て替え時における自転車駐車場の確保につきましては、今後研究してまいります。

     また、議員ご指摘の門真市道千石東町東西3号線は、通勤利用者の方が道路上に自転車を放置され、そのために市民の通行及び車両通行に支障をきたしているのが現状であります。

     当場所につきましては、放置自転車禁止区域外ではありますが、放置自転車の解消に向けて、啓発看板や注意札を活用するとともに、一定期間、放置されている自転車等については条例に基づき撤去を行ってまいります。

     

    防災機能を持った公園について

     

    本年3月11日に起こった東日本大震災による被害は、これまでの防災計画を抜本的に見直す契機となりました。また、台風12号をはじめ近年、異常気象によりこれまで経験をしたことが無いような風水害で甚大な被害を全国各地にあたえています。このようなもとで災害時において公園の果たす役割の重要性がますます高まっています。そこで、まず防災機能を持った公園についての市の考え方ついてお尋ねします。

     2点目に、防災機能を持った公園の現状ついてお尋ねします。

     環境コミュニケーションズ発行の「続防災公園技術ハンドブック」という本に、「阪神・淡路大震災での公園の使われ方から、いざというときにも役立つ公園施設や安全に避難できる公園整備のあり方が見直された」「一方では、トイレが足りない、水洗が使えず汚物で汚れ放題、柵があって園内に避難しにくいという問題も明らかになった」など公園施設のあり方について書かれていました。

    同書籍には、さまざまな記述がありました。水関連では、水源の確保として上水だけでなく井戸水、雨水、河川水。用途により飲料、調理、医療、風呂、洗濯、トイレなど使い分けをする為の浄化装置。水を確保する耐震性貯水槽、水を利用する為の給排水施設。

     非常時用トイレ、情報・通信関連施設、停電を想定したエネルギー確保の為の施設、非常用照明設備、非常時に対応の出来る備蓄倉庫、非常時にテントとして使えるパーゴラ・複合遊具、炊き出しの出来るかまどベンチ、トラックから荷物の積み下ろしが出来るような舞台などについて紹介がされていました。

     市内の防災機能を有した公園の現状について、また、既存の公園において施設や設備とまでは言いませんが、少なくともリニューアルに際して、可能な限り防災機能を有した器具・遊具を配置することについて答弁を求めます。

     3点目に、今後の防災機能を持った公園の計画についてお尋ねします。

     はじめに、防災公園についての定義について述べさせていただきます。1999年に当時の建設省から発刊された「防災公園計画・設計ガイドライン」によると、「地震に起因して発生する市街地火災などの2次災害時における国民の生命、財産を守り、大都市地域などにおいて都市の防災構造を強化するために整備される広域防災拠点、避難路としての役割を持つ都市公園および暖衝緑地をいう」とされています。その後、整備制度の一部変更がおこなわれてきましたが、三大都市圏の既成市街地などに位置する都市は、1ヘクタール以上から防災公園として補助対象となっています。

     また、広域防災拠点として、「前線型の広域拠点となる防災公園」が必要といわれています。この前線型防災公園は、「密集市街地に居住する住民の生命の確保の為には、緊急避難段階から運用が可能な救出・救援活動拠点の確保が重要であり、これらの地域においては被災の時の最終避難地となる広域避難地だけでなく、被災の前線に出来るだけ近接した地域に救出・救助活動拠点及び救援・復旧活動の拠点などを確保する事が求められている」とありました。

     以上の内容を踏まえ、北島地区の防災機能を持った公園について提案させていただきます。

     まず、もし門真市内で災害が発生した時、北島の公園は門真における防災の戦略的拠点と考えます。それは、市域の中央あたりに位置し、一定のオープンスペースを確保できる公園であること。第二京阪道路に近接しており、広域物流ルートが確保できる。ライフラインである上下水道の耐震化が比較的進んでいる。備蓄倉庫のある市民プラザ、北島地区に消防出張所が移転する計画があり連携を取りやすい位置にある。病院が近くにあり医療体制も取りやすいなどが考えられます。

     次に、公園を造成するに際しては、地質調査をシッカリとしていただきたいと考えます。いくら立派な施設を造ってもいざという時に使えなければ意味がありません。門真市域の場合、地震と水害を想定した対策が特に必要です。敷地全面の地盤とは言いませんが、主要施設の耐震化・液状化対策、浸水を想定した高台や築山などのゾーン配置、水没した場合の電源確保、敷地内の排水対策など想定できることについては可能な限り検討していただきたいと思います。

     公園内施設ですが、先程も述べたように様々な工夫が施された防災機能を有した公園にしていただく事を求めます。また、園内にどこからでも避難できるような工夫とバリアフリー化、救援・復興の為の緊急車両が出入りしやすい出入り口の確保、災害時利用による公園施設の損傷を出来る限り抑える工夫も求められます。

     以上、たくさん申し述べました。このような防災機能を有した公園を造ることは、1年や2年では財源も含め困難と考えます。一定の年限を要するものと思いますが、将来に耐えうる誇れる防災公園をつくること心から願い、今後の防災機能を有した公園についての考え方について答弁を求めます。

     

    【都市建設部長の答弁】

     

      防災機能を持った公園についての内、防災的な機能を持った公園に対する市の考え方についてであります。

     公園は緑豊かな うるおいを与え、市民等が楽しく集える施設のほか、災害時の避難場所としての役割を担う施設でもあります。

    平成7年1月に起きた阪神・淡路大震災、今年3月の東日本大震災といつ発生するかわからない災害に緊急対応するため、防災機能を持った 公園はそのあり方が年々重要視されております。

    防災機能を持った公園については、北部地域の住宅密集地区、中部まちづくり整備地区、南部まちづくり整備地区等に一次避難地としての防災機能をもった公園は必要であると考えております。

    災害時における地域住民の避難場所として、又、応急対策活動の拠点としての必要性は認識しており、新たに公園を設置する際には、身近な防災活動拠点として多様な役割に寄与できるような設備を備えた公園を計画してまいりたいと考えております。

    次に、防災機能を持った公園の現状でありますが、現在、市内では元町中央公園、石原町東広場幸福町公園、月出中央公園の計4箇所あり、元町中央公園には、100トンの耐震性貯水槽と防災用トイレ3基及び、かまどとして利用できる防災対応型ベンチ8基、石原町東広場には、40トンの耐震性貯水槽、幸福町公園には、100トンの 耐震性 貯水槽と防災学習図入りスツール3基、月出中央公園には、100トンの耐震性貯水槽が設置されておりますが、議員ご指摘の防災対応を兼ねた器具、遊具等の設置についても、今後、検討してまいりたいと考えております。

    最後に、今後の防災的な機能を持った公園設置の計画につきましては、中町地区、及び北島地区の2地区において、防災機能をもった公園の整備を予定しております。

    議員ご質問の北島地区の防災機能をもった公園につきましては、今後のまちづくりを進めていく中で、位置・規模・内容について慎重に検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。