[2011.9.27] -[議会活動]
市立小中学校のプールの建替え計画についてお尋ねします。
私が、プールの建替え、及びプールの浄化装置について一般質問をするのは、これで4回目です。最初に質問をしたのは、今から16年前であります。やっと新中学校に新しいプールが建設されていますが、「いったい門真市は何をしてきたのか?」と言うのが私の率直な気持ちです。
一点目に、56年を経過した門真小学校をはじめ、浄化装置の設置されていないプールをいつまで放置するのかについてお尋ねします。
わたしは、16年前の一般質問で、プールに浄化装置が設置されていない学校は、大阪府下で門真市とお隣の大東市だけで、大阪府下でプールに浄化装置が設置されていない学校が一番多いことを明らかにしました。当時、党の府会議員団を通じて府教育委員会へ問い合わしてもらいました。私が依頼した我が党の府会議員は、依頼に対して、最初、浄化装置が無いプールが存在している事すら理解できない様子でした。そして、調べてもらった結果を報告していただきました。その時、「いまだに浄化装置の無いプールが存在していたのですね」と言われ、とても恥ずかしい思いをしたことを今の鮮明に覚えています。ちなみに依頼した府会議員は、元体育の教師をされていた方です。「あれから16年」、なんら変わらない・・・門真の学校プール・・・
これまで、私は、プールサイドやプール排水口の吸い込み防止金具取り付けなどの安全対策、塩素剤を直接投入し児童・生徒が遊泳し攪拌させる危険な行為、プールの水質検査など児童生徒、教職員の健康問題、プール更衣室など附帯施設の改善、職員の管理体制、浄化装置のあるプールと無いプールとの費用比較、様々な角度から、プール問題について質問をするなかで一定改善された事もあります、しかし肝心要のプールそのものについてはほとんど進展無く今日を迎えています。
現在、プールに浄化装置のついていないプールは、どの小中学校で、建設されて何年をそれぞれ経過しているか、合わせて浄化装置のついているプールの建設されてからの年限についてもお聞かせください。門真市は、プールの浄化装置もない、汲み置きのプールを放置していることについてどのように考えているのか。お答えください。
2点目に、小中学校のプールは、耐震診断をしているのかお尋ねします。
この間、全ての小中学校の耐震診断が実施され、校舎及び体育館の耐震工事が来年度で完了しますが、小中学校のプール及び附帯施設は耐震診断がおこなわれたのでしょうか、もし実施がされていないとしたらそれはどうしてか、プールで水泳をしている時に強い地震が来た場合、生徒・児童の安全に問題は無いのか、耐震診断をする必要性は無いのか、門真市の小中学校のプールは何で作られているか、もし問題が無いとしたらその根拠を示して欲しい、見解をお聞かせください。
3点目に、「新中学校」に新設されるプールと既存のプールとの比較についてお尋ねします。
まず、新中学校のプールの建設費はいくらか、詳細も含めてお聞かせください。また、どのような構造のプールか特徴もお聞かせください。新設されるプールと既存の小中学校の浄化装置の無いプール、および浄化装置の有るプールのそれぞれの費用比較をお聞かせください。
これまでプールの建替えと浄化装置の設置についての質問に対して、園部市政が誕生した8年前の9月代表質問では「校舎棟、屋内運動場、給食棟の施設整備に一応の見通しが立った段階で、改築する際には設置する方向」と答弁。6年前の答弁は「学校プールの老朽化対策は、今後も取り組んでいかなければならない課題であろうと考えており、山積する学校施設全般の改善整備計画の中でその順位を含めて研究したいと考えている」とありました。
大規模改造は、年次的なもので、当面いつを区切りに考えているのか、給食棟の整備計画はあるのか、学校施設全般の改善整備計画の中で順位を含めて研究」と答弁をされたが、どのように順位を含めて研究したのか答弁を求めます。
最後に、これ以上、プールの浄化装置がついていないなどというお粗末な問題について質問をしなくて済むように心の底から願い質問を終わらせていただきます。
【学校教育部長の答弁】
プールに浄化装置がついていない学校及びプールの建設後の年数につきましては、門真小学校・56年、大和田小学校・52年、四宮小学校・52年、北小学校・48年、古川橋小学校・46年、沖小学校・41年、上野口小学校・40年、脇田小学校・39年、浜町中央小学校・41年、第一中学校・51年、第三中学校・42年、第四中学校・38年、第五中学校・38年となっております。
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また、浄化装置の有る学校につきましては、二島小学校・21年、速見小学校・29年、北巣本小学校・37年、五月田小学校・35年、東小学校・28年、砂子小学校・35年、第二中学校・47年、第六中学校・33年、第七中学校32年となっています。
次に、浄化装置につきましては、設置の有無にかかわらず、学校保健安全法に基づき定められた水質基準検査を実施しており、身体に害のない状況を確認し授業に取り組んでおりますが、浄化装置については必要であると認識しております。
次に、プール及び付帯施設の耐震診断についてでありますが、地震防災対策特別措置法において必要とされる建築物は、校舎・屋内運動場等と規定があり、プールの耐震診断の必要性は特段ないと考え、実施しておりません。
プールで水泳をしているときに地震が来た場合ということですが、プールの震災による影響での事例についての報告は聞いておらず、引き続き情報等について注視してまいります。
また、現状の小中学校のプールの構造については、基本は鉄筋コンクリート造りとなっております。
次に、PFI事業にて建設中の新中学校のプール建設費全体額は約9,000万円の実工事額になっています。詳細につきましては、建築工事が6,200万円、電気設備工事が500万円、浄化装置を含む機械設備が2,300万円となっております。
プールの本体構造につきましては、校舎屋上に設置することからコンクリート造りではなく、FRPという強化プラスチック素材を使用しております。
また、水道使用料金で比較しますと浄化装置の無いプールでは平均1校当たり小学校で230万円、中学校で420万円、浄化装置の有る場合1校当たり小学校で130万円、中学校で170万円となっております。なお、新設プールにつきましては、浄化装置の設置個所が24時間稼働できることから、水の入れ替えの必要性がなく、水道使用料金については計算上、20万円程度となります。
大規模改造工事につきましては、多額の事業費を要するために、全校実施するには長期の期間が必要となります。
来年度、全校の耐震工事が完了後、校舎大規模改造工事を主としながら、プールを含めた学校施設全般の改善につきましては、老朽化や破損状況などを勘案し進めてまいります。
次に、給食棟の整備計画につきましては、小学校においてこれまで実施してまいりました。中学校につきましては、現在、大阪府が進めております中学校給食導入促進事業補助を最大限活用して、中学校の給食棟の整備を計画的に実施できるよう努力しまいりたいと考えております。