• HOME
  • 門真民報
  • 議会活動
  • 政策・提言
  • 新着情報
  • お知らせ
  • こんにちは。門真市会議員団です。

    2011年6月議会 豊北ゆう子議員の一般質問・答弁

    [2011.6.24] -[議会活動]

    四宮小学校の廃校問題についてお伺いします。

     

     この廃校については、200812月に門真市学校適正配置審議会の答申が出され、提言の4の中で第5中学校校区内の小学校再編で現在の北巣本小学校、四宮小学校、東小学校のうち、四宮小学校が廃校されることが明らかになりました。

     この審議会は、非公開で地域の住民の皆さんには何の相談もありませんでした。突然のことに「何で四宮が廃校になるんや」「廃校にせんといてほしい」と多くの住民が疑問の声を投げかけました。そして、問題が明らかになる中で、地域では、「四宮小学校存続を求める住民の会」も作られ、門真市と市教委は住民の声に真摯に応えよと、厳しいまなざしで見守っています。

    「答申を出す前に、住民に意見を聞くべきだ。私たちは四宮小学校を残してほしい。地元を無視している。反対がなければ、見切り発車をしようとしているように見える。1中学校校区2小学校と言っているが、できる地域とできない地域があるのではないか。5中校区は幹線道路に囲まれていて、安全性を考えると絶対3校を残すべき。審議会は私たちが選んだのではない。四宮小廃校反対、答申は認めない。」これは一昨年前に四宮小学校で説明会が行われた時の、住民の皆さんの声です。ぜひこの声にしっかりと耳を傾けてほしいと思います。

    門真市学校適正配置事業実施方針の見直しについて、今年度3月の議会での答弁で「計画変更も含めて、今後一定の時間をかけて検討する」「地元の皆様のご意見をお聞きしながら進めていくことがたいせつだ」と答えています。

    そこでお伺いいたします。

    1、今後一定の時間をかけて検討というのは、どれぐらいの期間を想定しているのか

    2、「地元の皆様の意見を聞く」というのは、誰を対象にどんな形で聞こうとしているのか

    3、「計画変更も含めて」というのは、1中学校校区2小学校の枠も含めてなのか。

    4、「1中学校校区2小学校の枠組みを見直さない」というなら、地域に混乱をもたらしてまで進めようとする、その1中学校校区2小学校が子どもたちや地域保護者にとって、どのような効果があるのか。他の自治体において、効果を挙げている事例があるのか。1中学校区2小学校にとらわれず、実情に合わせて1中学校校区で3小学校で対応している所はないのか、そこで決定的な問題が起きている例があるのか、具体的に示してください。

     

    保育行政について伺います。

     

    私はこの間、議員になる前から、「子どもを預けて働きたいが、入れないと言われた」「預けられなければ、仕事を探しにいくこともできない」「子どもが保育園に入れないと仕事に復帰することもできない」など、たくさんの相談をお聞きしています。

    保育所に入れたいが、入れない子どもたち、いわゆる待機児童について伺います。門真市の待機児童は、200910月で60人、201010月には120人と増えています。けれども、子ども課では、今年の4月の待機児童は0と聞いています。現時点での保育所の申込者数と待機児童数を教えてください。

    現在門真市には、公立保育園3園、私立保育園13園があり、合計1982人の子どもたちが保育を受けています。そして、市の補完的役割となっている無認可保育園では、市が把握している012歳児合計100人余りの子どもたちが保育を受けています。児童福祉法では、保育に欠ける児童は公で責任を持つのが大原則となっています。今お話した無認可保育園には認可保育園を希望しながら、入れなかった子どもたちも行っています。当然、無認可保育園に預けている子どもたちの中で認可保育園を希望している子どもたちも、待機児童としてカウントすべきではありませんか。見解をお聞かせください。

    今、どんどん少子化が進んでいます。本市においても次世代育成支援後期行動計画の中で、「子どもがいつまでも住み続け、自らも子育てをしたいと思えるまちをめざして」と言われています。今こそ、保育所の増設を図って待機児0、子育て安心のまち門真、子育てするなら門真市へ、そういう魅力ある門真市にしていくべきではありませんか。少子化対策の一つとしての、また待機児童をなくすためにも保育所の増設は考えていないのですか、市の考えをお聞かせください。

    次に、保育施設の耐震化と建替えについて伺います。現在の上野口保育園、浜町保育園、南保育園それぞれすでに築40年を超えています。東日本大震災のような地震が来たら・・・と想像すると、1日も早い耐震化が必要だと考えます。伺いますと、2009年度南保育園、2010年度浜町保育園と上野口保育園で耐震診断はされているようですが、結果はどうだったのか、そして耐震化計画はあるのか、お答えください。

    最後に、昨年から今年にかけて、ホールの外壁が割れて落ちてきた。保育室のドアがちょっと触っただけで倒れてきたなどの施設の老朽化に伴う事故があったと聞いています。その後どんな風に改善が図られたのか、今後の老朽化に対しての対策や建替えも含めてどう考えているのかお聞かせください。

     

    【答弁】

     

    健康福祉部長

     

    保育行政についてのうち、待機児の解消について、であります。

     まず、現在の申込児童及び待機児童の人数でありますが、平成23年6月1日現在で申込児童数は250人、そのうち待機児童は57人となっております。

     次に、待機児童数における認可外保育施設の入所児童の取り扱いにつきましては、国の定義におきまして、待機児童数に含めないとの考え方が示されており、本市におきましても、この考え方に沿った運用を行っております。

     次に、保育所の増設につきましては、待機児童の現状に加え、将来的な保育需要などを総合的に勘案して行うものであり、今年度につきましても、4月1日時点では待機児童が発生しておらず、また、将来的な就学前児童数の推計において減少が見込まれていることなどから、現在のところ認可保育所を新たに増設しなければならない状況にはないものと考えております。

     今後とも、待機児童数等の推移などを見極める中で、必要に応じて定員の見直し等についても検討してまいりたいと考えております。

     次に、保育施設の耐震化及び建て替えについて、であります。

     平成21年度及び22年度に各公立保育所で実施した耐震診断の結果につきましては、いずれの施設も何らかの補強が必要との診断結果が出ております。

     この結果を踏まえ、対応について検討を進めてきたところでありますが、現在のところ、耐震化計画の策定までには至っておりません。

     また、施設の改善につきましては、各施設における優先度の高い箇所から年次的に改修等を実施してきたところでありますが、事故等が発生した場合など緊急的な対応を要する際には、即座に調査を行い、対処するとともに、他の施設についても同程度の損耗等をきたしている箇所がないかを調査し、 必要に応じた大幅な修繕を実施するなど、緊急性に応じた柔軟な対応を行ってきたところであります。

     公立保育所につきましては、園舎において老朽化が進んでいる状況にあることから、耐震診断の結果や費用対効果等を踏まえながら、耐震化や建て替え、移転等、どの様な手法が一番効果的であるかについて、現在、様々な角度から慎重に検討を進めているところであります。

     

    学校教育部長

      

    四宮小学校の廃校問題につきまして、私よりご答弁を申し上げます

    教育委員会といたしましては、これまでもご答弁申し上げたとおり、平成24年4月以降、改めてご提案させていただきますが、慎重に検討していくことが大切であると考えており、現段階では、いつご提案できるか申し上げる状況ではございません。

    また、ご意見を頂戴するのは第五中学校区のPTAや自治会等の皆様方が中心となるかと思いますが、どのような形でご意見を聞くかということも含めて、提案の際にあわせてお示しいたします。

    「一中学校区二小学校」は、小学校と中学校、中学校区内の小学校間での学習指導や生徒指導面等についての連携をより緊密に進めることができ、子どもたちの学力向上や生活習慣の確立等に資することができるという効果があると思われます。なお、現在、本市でも、一中学校三小学校体制の校区はございますが、合同行事等で日程調整が難しく参加できない学校があったということも聞いております。

    こういったことも勘案すると、「一中学校区二小学校」は小中一貫教育を進める上で、望ましい形であると考えております。

    また、他市においては教職員同士の連携が取りやすくなり、指導の統一性が図りやすくなったこと、小学生同士が合同行事等で交流し、中学入学前にお互いを知り合うことにより、中学入学後の生徒指導上の問題や不登校生の数が減少したことなど、効果が見られたとのことです。

    いずれにいたしましても、統合に際しましては、地域の皆様方のご意見や様々な観点から慎重に検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

    【再質問】

    待機児童についてでありますが、認可園では4月1日、待機児童0となっている等の答弁ですが、昨年の10月の時点では120人の待機児がいました。今年も6月1日現在で、すでに57人の待機児童が出ているという答弁でした。4月から6月までのたった2か月しかたっていないのに57人も待機児童がでているんです。このことを、保護者の立場に立って、切実に受け止めて欲しいということを強く要望しておきます。

    保育施設においては、子供たちが安心して保育が受けられるよう、耐震化に向けての質問をさせていただきました。答弁では、様々な角度から慎重に検討を進めているところだということですが、様々とは具体的に、どんな事をどのように進めていこうとしているのか、答弁を求めます。

    四宮小学校の廃校問題では、地域に様々な混乱をもたらしながら、進めようとしている1中学校校区2小学校が、子どもたちや地域保護者にとってどのような効果があるのかをお聞きしました。しかし、教育委員会の今の答弁を聞きましても、殆んど決定的な理由がないということがよく分かりました。

     このような答弁では、決して地域住民の理解を得られるとは思いません。四宮小学校廃校問題は、もう一度、学校適正配置審議会に再諮問すべきだと考えますが、答弁をお願いします。

    【答弁】

    健康福祉部長

    保育施設の耐震化についての具体的な検討の進め方について、私よりご答弁申し上げます。

     先ほどもご答弁申し上げましたとおりでございますが、耐震化や建て替え、移転等、一番効果的である手法について、庁内関係各課における協議のもと、慎重に検討を進めてまいりたいと考えております。

    学校給食部長

     平成23年第1回定例会においてもご答弁申し上げましたとおり、現時点において学校適正配置審議会への再諮問は、考えておりませんので、よろしく御理解いただきますようお願い申し上げます。