[2011.1.28] -[門真民報]
府庁・WTC見てある記
吉松正憲府政対策委員長は、12月、豊北ゆう子教育福祉対策委員長、市長選挙をたたかった佐々木由人さんと、大手前の現大阪府庁及び一部移転が行われた咲洲庁舎(旧WTCビル)とその周辺を調査しました。
「この機会に、門真から大手前の現大阪府庁舎に行くのに、どれくらいの時間がかかるのか」を計ると、京阪大和田駅から天満橋駅までの電車の時間、天満橋駅から徒歩で府庁まで」の時間を合わせ約30分でした。
一方、天満橋駅から咲洲庁舎までは、乗継を含め約1時間もかかってしまい、府庁を利用する府民の立場からすれば、明らかに府民の声を府政から遠ざけ、不便になることが実感されました。
咲洲庁舎(旧WTCビル)は、ペンペン草の生える空き地の前に巨大な旧WTCビルがポツンと立っている情景です。中に入ると、咲洲庁舎への引越し荷物運びの真っ最中でした。
WTCビルは、大阪市をはじめ、2000億円もの巨費・税金を投じて建設したものですが、結局、入居する企業はなく、100億円で大阪府に切り売りすることになったものです。この失敗の教訓をしっかりと学ぶことを抜きにして、次へのステップはないのではないでしょうか。
55階まで高速エレベーターで向かいました・展望ゾーンから咲洲全体を眺めると、WTCビルだけがポツンと建ち、ここが本当に大阪の核になるのかというのが率直な感想です。進出企業がないためなのか、公営住宅・大規模公園等公共施設ゾーンが目立ち、ぺんぺん草の空き地、コンテナヤードがあり、わずかな企業群が全体の配置となっており、「大阪経済発展の起爆剤」との触れ込みで税金投入が行われたはずなのに、大企業の呼び込みは完全に失敗に終わってしまった情景が目の前にありました。
特に気になったのは、埋立地が海面ぎりぎりにあり、また、海のすぐそばに口を開けたかのような地下鉄で、東海・東南海・南海地震に果たして、中枢・指揮機能を果たせるのかとの疑問はぬぐえません。
問題山積の大阪湾ベイエリア開発であり、府庁のWTC移転構想です。
市民の多くが、通勤・通学・買い物等で日常的によく利用するのが京阪電車沿いの道路です。
西三荘、古川橋、萱島の各駅では、府道などとの交差点だけでなく、側道ともいうべき道路にも信号が設置されています。しかし、常称寺町の日立建機ティエラ角の交差点にはいまだに信号が設置されていません。
日本共産党市会議員団は、これまでの予算要望や議会質問を通じて、事故が起こりやすい場所でもあり、バリアフリーの関係でも課題となっていることも指摘し、改善を図るよう求めています。
地域の住民のみなさんから要望を受けた、豊北ゆう子教育・福祉対策委員長は、吉松正憲議員とともに現地調査を行いました。そして、当該交差点だけ、設置できない合理的な理由がないことを確認し、改めて、門真市等に早急な信号設置を求めることにしています。